LIFE.EX1その頃の狭間の世界
-ユメside-
目の前でイッセーさんが消えてしまった。
本来は今日、私はキヴォトスに帰るはずでした。
ですが、その為の魔法陣をイッセーさんが創ってる最中に
魔法陣が起動して、恐らくキヴォトスに飛ばされてしまいました。
「オ、オーフィスさん!イッセーさんが!?」
隣にいたオーフィスさんに確認をしようと隣をみると
「イッセーなら問題ない。戻って準備しよう。」
平然としていた。信頼からなのかな。
「準備って何のですか?」
「それは、イッセーが向こうで落ち着いたら、喚び出してくれるから」
向こうでって、キヴォトスでってこと?
「でも、どれくらい時間経ってるかも分からないし…」
実際問題、私はここで既に50年以上は生活している。
今キヴォトスに行った所で私を知ってる人も
ホシノちゃんも居ないのではないかと不安になる。
「ユメ、大丈夫、イッセーの事だから、面倒事に巻き込まれてるから」
面倒事に巻き込まれてるって…
「大丈夫なんでしょうか…イッセーさん」
確かにイッセーさんは強いですけど
「イッセーは女誑しだから、そこは心配、かも。」
「あはは…」
「ユメも、イッセーのこと、好きでしょ?」
痛いところを突かれる。でも、イッセーさんとオーフィスさんは夫婦ですし
「いい人だとは思いますけどそういうのではないですよ!」
オーフィスさんが少し笑った顔をしていた。
あまり表情が出ない人なので内心ビックリしていた。
「我のことは気にしなくていい、イッセーがモテるのは嬉しい」
モテるのが嬉しいっていうのはどうなんだろう?
「ユメ、不思議だって顔してる、簡単、
イッセーは我の為に、全てを捨ててきたから」
オーフィスさんの為に全てを捨ててきた。
イッセーさんの話だとオーフィスさんを助けるために
力を手に入れ過ぎて元の世界で追われているとは聞いていたけど
「イッセーは、両親を殺されてる、人間の友達も
そして、悪魔の陣営の友人からは、追われてるから」
それは、そんな簡単に話していい内容では無かった。
イッセーさんの力を引き出させる為に両親を殺され
友人達も殺され、その結果暴走したイッセーさんは
力を得た代わりに残った友人である悪魔の方々からも
追われることになり、オーフィスさんとリリスちゃんだけが残った。
だからイッセーさんはオーフィスさんが関係することには怒り
リリスちゃんの件でも激怒したらしい。
「だから、イッセーの事を愛してあげて欲しい。
我はそういうことはよく分からない。
寝ながら泣いているイッセーを慰めることは出来る。
でも、我には人の様な心は良く分からないから。
ユメにもイッセーを助けて欲しい。」
オーフィスさんはとても優しい人なんだと思う。
そして、ずっとイッセーさんが苦しんでるのも見て来たんだと思う。
「分かりました。オーフィスさんがそう言うなら
私は自分のこの気持ちを隠しません。」
私は、私を助けてくれたイッセーさんが好き
「でも、私はオーフィスさんもリリスちゃんも同じくらい大好きですよ!」
少し驚いた様な表情をした後オーフィスさんは笑って
「我もユメのこと、好き」
そう言って家の中に戻って行った。