-オーフィスside-
突然イッセーの足元に魔法陣が現れて
イッセーが消えてしまった。
今の世界に態々イッセーを呼び出すような
人間が居るとは思えない。
「一体誰がイッセーを呼び出したの?」
考えても分からないことは仕方ない。
イッセーなら大丈夫だろう。
我とあの子を置いて居なくなるなんてありえないのだから。
「お母様?お父様は何処にいったの?」
不安そうにリリスが話しかけてくる。
この子はサマエルによって喰われた
我の力とイッセーの力を混ぜ合わせて作られた子。
つまりは我とイッセーの子供のようなものだ。
そのことに気付いたイッセーがあの男を怒りのままに
討ち滅ぼし、リリスを自分達の娘として連れてきたのだ。
本来子供が生まれづらい龍である我とイッセーにとっては
2人の力から生まれたこの子はとても可愛くて仕方ない。
「何処に呼ばれたかは分からないけれど
イッセーなら大丈夫。」
リリスの頭を撫でながら話しかける。
「イッセーは我たちの事が大好きだから必ず帰ってくる」
イッセーの我とリリスへの執着は凄い。
我の為にグレートレッドを滅ぼしてココを取り戻してくれた。
リリスをあの男から奪い取るためにトライヘキサも滅ぼした。
結果としてイッセーはこれまでの仲間全てを敵に回してまで
我とリリスを選んでくれた。
だから我もイッセーが好き。
リリスもイッセーが好きだろう。
「そうだよね、お父様私たちのこと大好きだもんね!」
リリスが笑顔を見せる。
我たちの娘を悲しませるなんて悪いお父さんだ。
「早く帰ってきて、イッセー」
-一誠side-
とりあえず次元の狭間に入ったが
この子は次元の狭間に連れてきて大丈夫だったろうか
「普通の人間なら次元の狭間に来たら身体が崩壊してしまうが」
パッと見た感じ問題は無さそうだ。
だが瀕死なのも確かだからどうしたものか
「回復魔法は使えないしなぁ…フェニックスの涙もない」
やりたくは無かったがこのままでは彼女は死ぬだろう
自らの唇にキバを立てて噛切る。
龍の血を飲ませて彼女の潜在能力を引き出せるか試してみる。
その昔ギャスパーには有効的だったが
アレはアイツが吸血鬼だったからなのだろうか。
普通の人間に飲ませて何が起こるかは分からないが
死ぬことは無いだろう、多分。
「オーフィスとリリスにバレたら殺されそうだ」
意識のない少女に血を飲ませるため口付けをする。
客観的に見なくても犯罪的であるのは分かってしまう。
しかも相手は恐らく高校生だ。
よく見ると胸も大きい。
昔の俺なら大喜びかもしれない。
だが、今の俺にはオーフィスとリリスが1番だ。
「なんて説明すればいいかなぁ。」
腕に抱えた少女の変化に気づかないまま
次元の狭間を進んで言い訳を考えているのだった
原作とは違いオーフィスに狂信的な愛情を抱いているため
グレートレッドと協力して戦ったあとグレートレッドを喰い殺した。
リリスの生まれた経緯を知ったイッセーはリゼヴィムの企みを潰すために
リゼヴィムの目的であったトライヘキサを喰い殺した。
その結果誰にも手をつけれない化け物となったイッセーは
三界から封印指定の邪龍とされ忌み嫌われる存在となった。