赤龍帝と青春の物語   作:中川さん

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お久しぶりの投稿です。
GWの全てを39度越えの熱で唸りながら終えました。



LIFE.4翠の少女は守る為に龍となる

-イッセーside-

あれからユメちゃんの特訓を始めていった。

ヘイローの力が当たり前のようにあったせいか

ユメちゃんの力の使い方は滅茶苦茶だった。

だからまずはヘイローの力を考慮しないで

動けるように基礎訓練から始めていった。

「ユメちゃんは元々はどんな戦い方をしていたんだ?」

基礎訓練としてとりあえず筋トレをさせている時に聞いてみた。

 

「私ですか?私は…盾を使って守り…ながらの特攻がメインでしたけど」

筋トレしながらだからか途切れ途切れだが答えてくれている。

「とはいえ…此処に来た時に盾は…無くしてしまってたんですけどね」アハハ

 

ってことは俺があの砂漠に置いてきたのだろうか?

「それなら新しい盾はこちらで用意する方がいいだろうな。」

龍の力を扱えるようになれば普通の盾では

どちらにしろ壊れていただろう。

 

「いいん…ですか…?今もお世話に…なってばかり…なのに…」

少し申し訳なさそうな表情をするユメちゃん

 

「気にしなくていいよ。むしろこっちが勝手に助けたようなものだしね。」

未だに彼女を助けたことが正しいことだったのかは分からない

ただ、無惨に人が亡くなることを良いと思えるほど

俺の心は人間を辞めていた訳では無いらしい

いづれ俺のした事を彼女が知っても

同じでいてくれるかは分からないが

 

「ユメちゃんには俺が封印(喰らった)した龍と契約して貰おうと思ってるから」

その力を使えるようにして貰えば強くなるだろうと思った。

誰を讓渡するか考えていたが守るのが得意ならあの龍だろう。

 

-ユメside-

 

基礎訓練を終えた私にイッセーさんから言われた

 

「ユメちゃんには俺が封印した龍と契約して貰おうと思ってるから」

封印した…龍?、契約…?

 

「んーっとよく分からないんですけど、それってどうなるんですか?」

 

「まあ、そうなるよなアハハ ユメちゃんの中に龍を取り込ませて

その力を引き出しながら戦ってもらうってことかな。」

なるほど…なるほど…?

「ペットみたいなモノだと思ってもらえばいいよ。

俺に対しては服従してるからユメちゃんに対しては最初反発するかもだけど」

私の中に龍を入れてその龍を従えろってこと?

そんなことできるのかな?

「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だよ

ユメちゃんに契約してもらう龍はそんなに気性は荒くないから」

それなら大丈夫なのかな?

 

「それでどんな子なんですか?私が契約する龍っていうのは?」

 

「ユメちゃんに契約してもらうのは

宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)ラードゥン

という護ることに特化した龍だよ。」

 

インソムニアック・ドラゴン…ラードゥンさん…

なんか凄そうな名前のドラゴンさんですね。

 

 

……それからラードゥンさんとの生活が始まった

ラードゥンさんはイッセーさんに相当恐ろしい目にあったらしくて

最初は私とも話してくれませんでしたが

そこがどこかホシノちゃんみたいで放っておけなかったんだよね。

周りが信じられなくて自分の力しか信じられない

そんなところが出会った頃のあの子みたいで助けたかったんだと思う。

毎日話しかけて私の話をして、それを何年もしてるうちに

ラードゥンは私に心を開いてくれるようになった。

ラードゥンは護ることに絶対の誇りを持っていたらしいんだけど

リゼヴィム?さんに協力した時にイッセーさんの逆鱗に触れて

圧倒的な力でねじ伏せられて封印されたんだそうです。

あんなに優しいイッセーさんが怖いってどういうこと?

なんて笑いながら聞いてましたが、どうやらオーフィスさん関係らしいです。

 

オーフィスさんといえば、アレは服?と言ってもいいのかななんて

思っていたのでそれとなく聞いてみたことがあったのですが

オーフィスさんレベルの龍になるとヒトの姿をしてる時は

性別も関係ないそうです。

今の姿の前はおじいちゃんの姿だったとか。

イッセーさんと家族になってからは今の姿しかしてないそうですが

本人が気にしてないならいいのかなぁ…?

 

……そして私がイッセーさんに助けられてから100年以上が経ちました。

龍になったんだなぁと強く実感したのは老いなくなった事でした。

この狭間の世界でどれくらいの時間が経ってるのか詳しくは

知らなかったんですがそれくらいは経ってたみたいです。

 

ついに今日は私がキヴォトスに戻る日です。

今庭でイッセーさんがキヴォトスに戻るための魔法陣を

オーフィスさんと一緒に作ってくれています。

 

キヴォトスでは私が居なくなってから数日程度の時点に

召喚すると言われました。

助けたいホシノちゃんがいないキヴォトスに戻っても

困っちゃいますからね!助かります。

 

「ユメちゃんそろそろ魔法陣が出来上がるからこっちで待機しててくれる?」

 

イッセーさんが私を呼んでいます。

私を助けて、私を強くしてくれたヒト。ドラゴン。

私にとっての師匠で私を家族と呼んでくれた人。

きっとキヴォトスに戻れば今生の別れとなるのでしょう。

私はイッセーさんになにも返せていないのに

いいのでしょうか?

きっとイッセーさんは優しいので

そんなこと気にしなくていいんだよって

笑って流してくれると思います。

「分かりました。今そっちに行きますね」

イッセーさん達が描いてる魔法陣の元に歩いていく

 

「ユメちゃん…そんな泣きそうな顔で帰るつもりなのかい?」

 

イッセーさんに言われて初めて気付きました。

私はどうやら泣いていたみたいです。

それはそうです。約100年近くも一緒に居た人達と別れるわけですから

悲しくないわけがありません。

「だって…私…なにもお返し出来てなくて…」

1度知覚してしまうと涙が止まりません。

 

「ユメ…泣かなくて…いい…これが別れでは無い…」

オーフィスさんが私に近づいてきて抱きしめてくれます。

オーフィスさんは見た目は小さい女の子ですが

そこは龍だからか包容力があって

私は尚更泣いてしまいます。

 

-イッセーside-

ユメちゃん泣いちゃったなぁ

オーフィスがあやしてるけど泣き止むのか?アレ

 

とりあえず魔法陣の続きを描いて

何時でも使えるようにだけしときますか

「っとコレで完成か…な…!?」

足元の魔法陣が光っている。

それは問題ないことだ。

ただしそれは魔法陣を俺が発動してるならだ!

 

「イッセー…どうした…の?」

オーフィスがこちらに振り向く

 

「オーフィス!ユメちゃんのことを頼む!

魔法陣が勝手に起動したってことはどこかの時間軸で

俺の魔法陣で召喚を試みたヤツがいるってことだ!」

 

あの時の砂漠に魔法陣が残ってたってことか?

何にしてもこれは良くない状態だ!

召喚を止めることが出来ないってことは

少なくても俺はまたあのキヴォトスに呼び出されることになる。

 

なら時間軸だけでも分かってから

じゃなきゃユメちゃんは連れて行けない!

 

「俺が1人で向かうから!大丈夫になるまでは待っててくれ!」

足元の魔法陣が光を増していく

もう時間は残ってないだろう

「愛してるぜオーフィス!ちょっとのお別れだけど!

すぐに戻ってくるからな!」

 

そして俺は光の中に呑み込まれた。

 




こうしてユメ先輩がキヴォトスに帰る前に
イッセーがキヴォトスに行くことになるんですね。
一体誰が魔法陣を起動させたんだ…(すっとぼけ)
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