-???side-
揺れる電車の中、私は懺悔する。
私のミスでした。
これまでのこと、これから起こること。
そして、こんなまやかしに願いを込めること。
それでも、私にはもう力が残っていませんでした。
自分の身体から流れ出る血液を持って
あの日あの砂漠で見付けた紋様を描いていく。
これが正しいことなのか、ここから現れるものが善いものなのか
私には分からない。それでも、全てを間違えてきた私よりも
善いモノが現れてくれると願っているのです。
このキヴォトスを救うことの出来る人物。
生徒である私では出来なかったこと。
全ての生徒を救えるセンセイになる人物を。
だから、どうか、私の代わりにセンセイ、キヴォトスを
生徒たちを救ってくれませんか?
-イッセーside-
魔法陣の光に包まれた俺が目覚めたのは電車の中だった。
そこには水色の髪をした少女が倒れていた。
どうやってこの魔法陣を描いていたのか
彼女の身体を観て分かった。
頭部と左腕部から出血をしているらしい。
自身の血液で魔法陣を描いたらしい。
恐らく意識が朦朧とした状態で、描いたのだろう。
そこまでして俺を召喚しようとした理由はなんだ?
彼女の意図が分からない。
だが、彼女が何かを俺に託そうとしたのだろう。
だから、俺はキミの分まで生きよう。
キミの願いを受け止めよう。
龍は強欲なんだ。
せめてキレイな姿のキミで終わらせよう。
名も知らないその少女に俺は回復魔術をかけた。
この場でキミを助けたところで何かが変わるとは思わない。
それでも、そうせざるを得ない気分だった。
ユメちゃんとの生活の中で俺の中にも多少は良心というのが戻ったようだ。
さようなら、見知らぬキミよ。
そして、俺はまた光の中へ包まれた。
目が覚めるとそこは建物の中だった。
「ここは、何処だろうか、それにこれは駒王学園の制服か?」
随分昔に着ていた学園の制服になっていた。
俺は生徒にでもなったのだろうか?
「お待たせしてすみませんセンセイ。」
扉を開けて少女が中に入ってくる。
長い髪にメガネをかけた少女だ。
白い制服の様なモノに身を包んでいる。
「センセイってのは俺の事でいいのか?」
少女が呆れたような顔をしている。
「他にこの部屋にはいらっしゃらないと思いますが?」
周りを見渡すが確かに他にはいない。
「そのようだな。ところでキミの名前を教えて貰えるかな?」
一転して少女は慌てたようにして自己紹介をし始める。
「これは失礼しました。私はリン、七神リンです。
連邦生徒会3年首席行政官、現在は連邦生徒会会長代行をしています。」
七神リンというらしい。役職は長くてよく分からないが
どうやらこの少女も生徒らしい。
「そうか、七神よろしく頼む。
俺は兵藤一誠、イッセーでいい」
「はい、よろしくお願いしますイッセーセンセイ。
早速で申し訳ないのですが一緒に来ていただけますか?」
何やら急いでいるようだが、何かあったようだ。
「詳しい話は歩きながら聞かせてもらうよ七神」
何かを忘れている気がするが、思い出せない。
オーフィスのこともリリスのこともユメちゃんのことも思い出せる。
だが、何か大切なことを忘れてしまった気がする。
この時の俺はそれが何か分からなかった。
ゲマ……らないです。
超人凄い(棒読み)
超人によってキヴォトスに召喚されたイッセーですが
某電車の記憶は残っていません。
ですがこのドラゴン執念深く守ると決めたモノには執着するので
何かの弾みに思い出したら大変なことになるかもしれませんね。
一応ですがDD時空のアザゼル杯辺りから5~6百年くらい経過させてます。
オーフィスとリリス以外と長く関わってこなかったので
基本静かな子か幼女としかマトモに喋れませんでしたが
ユメとの50年近い生活のおかげでギリギリ普通の人間らしく
振る舞えるようになってますが、オーフィス成分の枯渇で
そのうち誰かを甘やかすかもしれません。