刀剣男士になってしまった刀ミュの役者さん達。 作:夕季 玲緒
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「さ、ん"ん"、清光!少しいいですか?」
「主!どうした?」
「みんなを大広間に集めてくれませんか?」
「ん、分かったよ!」
初期刀であり、今日の近侍の加州清光にそう伝えて審神者は一足先に大広間に向かった。
ここ、備前国にある本丸はとある理由で出陣をしていない。いや出来ない、といったほうが正しいだろうか。ここに属する刀剣男士と審神者は……
「主~!!集めたよ~!」
「ありがとうございます。」
「それで、決まったんですか?」
「はい、私たちの本丸は出陣が出来ません。」
「あぁ、俺らは元は人間だ、平和な世界から来た。」
鶴丸国永の言う通り、刀剣男士は皆、前世があり前世では『刀剣乱舞』のミュージカルと舞台の役者をしていた。ついでに審神者は関係者だと言っておこう。
「そこで私は考えました。君達は刀剣男士の体を持つことが出来た。けれど戦えない。それは少しもったいないのでは、と!」
「?要は何が言いたいんだ、主。」
「この世界でもミュージカルそして舞台をしようと思います!」
審神者のこの発言でこの本丸一帯に男士達の驚愕の声は響き渡った。
「ちょちょ、どういうこと?」
「あ、体勢は自由にしていいですよ。詳しく話しますね。
実は政府から色々言われていまして、この戦に戦力にならないのならさっさと刀解して審神者をやめろとね」
「はぁ!?なにそれ!!意味分かんないんだけど!」
「もちろん反対しました。折角再会した仲間じゃないですか。それなのに刀解しろはあり得ないと思いましたし、付喪神とはいえ一度の刃生をそんな簡単に終わってほしくなかったのです。
この世界は『刀剣乱舞』そして君たちは『刀剣男士』そして私は『審神者』
ならやることは一つです。再びやりましょうよ、ミュージカル『刀剣乱舞』と舞台『刀剣乱舞』を」
「ん~、あるじさまのいうことはわかりました。ぼくもここでおわるのはいやです!」
口を開いたのは今剣で、刀ミュの古参だ。今剣は一つ質問をした。
「ぼくもしょうじき、やってみたいです。いまのつるぎのからだをもてて、このからだでしたらってそうぞうするだけでむねがドキドキワクワクしてます!あのすていじにたったかんかくやあるじさまたちとさいかいしたのはいまでもわすれられません!ただあるじさまにしつもんがあります!」
「どうしました?」
「きざいやじんじ、すていじなどはどうするおつもりですか?れんしゅうはほんまるでもできますが、ほかはむりです。それはかんがえているのですか?」
他の男士達も同じ考えなのか全振りが審神者の方を見た。
「もちろんです。実はですね、既に政府からの許可は下りています。ただ、条件がありまして」
「条件、か?」
「はい、簡単に言うとトライアル公演をして反応がよかった場合のみだそうです。」
「ん~、そこまでは普通だな」
「そうですね、で問題がこの後なんです。成功すれば続けられる。
失敗したら……というわけです。」
「……生きる道は公演をして成功させる道しかないのだね、主」
「はい、不甲斐ない主ですみません。」
「そ、そんなことないよ!ね、清光!」
「そうだよ!主は頑張ってるよ!不甲斐ないのは俺らの方だよ、戦えないし功績も出せない」
実は審神者は言ってないが、審神者は男士達に一つの思いがある。この公演で真剣に慣れてせめて演練だけでもという気持ちがあったのだ。今出来ているのは遠征と内番のみだから