ここは現世でもあの世でも四次元空間でもない空間、そこにキン肉マリポーサチームの五人が集められていた。
キン肉マリポーサ「これは、一体?」
ザ・ホークマン「どこなんだここは?」
ミスター・VTR「分からねえ」
しばらくすると、彼らの元に飛翔の神が現れた。
飛翔の神「お前達は私が呼んだのだ」
マリポーサ「飛翔の神よ! これは一体何の真似だ!」
飛翔の神「お前達は王位争奪戦でキン肉マンチームに敗北した。今後起こりうるであろう大きな闘いに向けて、誰が一番の敗因となったか、つまり戦犯を決める会議を行い、考えだした結論を今後の闘いの参考にして貰いたい」
キング・ザ・100t「ふざけるなよ! 誰が貴様の命令に従うもんか!」
ミキサー大帝「そもそも、俺達は負けたとは言え皆頑張って闘った! 誰かを戦犯扱いなんかしたくねえぜ!!」
マリポーサ「……ならば私が一番の戦犯であろう」
キング・ザ・100t「マ、マリポーサ様!? 一体何を言っておられるのですか!!」
マリポーサ「当たり前の事ながら、大将である私がこのチームで一番強い、それすなわち私が負ける事が戦犯である第一の理由だ。お前達四人が命を賭して繋いだバトンを受け取れなかった。申し訳ない……」
ホークマン「ま、待って下さい!! だったら私こそが戦犯だ!! 私は試合結果だけで見れば、キン肉マンに敗北した。誰一人倒していないのだ! だから私こそが一番の戦犯だ!」
残虐の神「まあ待て、少し冷静になれお前達。全員について考察せず戦犯は決められない。そうだな、ホークマンよ、確かにお前はキン肉マンに負けた。だが! その時のキン肉マンは火事場のクソ力を所有している。つまり勝つのは厳しいだろう。他のメンバーでも体力を消耗させるので精一杯。現にキン肉マンはお前の試合後ふらついていた。援護射撃は幾分かしているし、お前を真っ先に戦犯とは決められない。」
ホークマン「ほう、意外だな。飛翔の神がそこまで私を掩護してくれるとはな。」
飛翔の神「言ったであろう、今後起こりうる大きな闘いに備えるためにも、しっかりと考察せねばならない」
ミスター・VTR「ちょっと待てよ! その大きな闘いっていうのがひっかかるんだがよ!」
飛翔の神「時が来たらいずれお前達にその事は知らせる。そしてミスター・VTRよ。お前も結果だけでみればキン肉マンに負けた。さらに、なぜお前のモニターが超人墓場の出口となっていたのだ? そもそもお前のモニターが出口になってなければ、キン肉マンのタイムアップによりミキサー大帝の勝利も有り得たのだぞ。」
ミスター・VTR「そ、それが、俺にも分からねえ…・・・」
飛翔の神「分からねえ、じゃない! 恐らく貴様を産み出した神の気まぐれでついた特性だろうが、超人レスラーとして己をよく知らないと駄目だろう!」
ミスター・VTR「う、うぅ・・・・・・」
飛翔の神「だが、お前はその後、ミキサー大帝の試合で死に際の中でミキサー大帝をアシストした。編集機能というあまりにもずるすぎる技でな。実質、キン肉マンを倒したのはお前と言っても過言ではない。至らぬ点もあったが、そこを含めても今回のお前は戦犯ではない、むしろ有能といってもいいほどの活躍をしている。」
ミスター・VTR「当たり前だ! 俺はマリポーサ様を王にさせるために命を賭けたんだからな!」
飛翔の神「さて、次はミキサー大帝だが、お前はキン肉マンに勝ったが、色々なアシストがあっての結果だ。だから評価に困るところなのだ」
ミキサー大帝「おいおいそれはねえぜ! 確かにキン肉マンを実質倒したのミスター・VTRかもしれないが、ワタシはパワー分離機を使って火事場のクソ力を封印したんだぞ! ワタシはマリポーサ様程でないにしても有能だろう!」
飛翔の神「いやお前その技使って苦しそうにしていただろう? だから邪悪神達がお前に力を貸したんだぞ? だからそういう意味ではこの闘いはお前よりも邪悪神達が有能だったと言える」
ミキサー大帝「だから! そもそもワタシの技がなければできなかったし、仮に火事場のクソ力ありのキン肉マン相手ではミスター・VTRのサポートありでも逆転された可能性もあったんだぞ?」
飛翔の神「ふむなるほどな。そこは評価すべきだろうな、だがな、お前は評価を落とすことを一つやっているんだよミキサー大帝。ミートに負けるか普通?」
ミキサー大帝「あ、あの時は、連戦だったし、それに頭のねじも外されていた! これでは勝つのも難しいだろう!」
飛翔の神「連戦? お前三戦目のキン肉マンが相手なんだぞ? 対して消耗するようなことしてないだろう? 頭のねじが外されたとはいえお前が確実に勝つチャンスはあっただろう?」
ミキサー大帝「え? え?」
飛翔の神「お前はミートを捕まえて平手打ち連打していたじゃないか! 遠慮なくグーでいけよ! パーだから仕留めきれなかったんだぞ! そういえばお前ガキだと思って油断していたとか試合中にぬかしていたな! パーなのは油断ぶっこいていたからじゃないのか! お前は自身のパワー分離機にあぐらをかき油断していた! 今のお前に送る言葉は油断大敵だ!」
ミキサー大帝「う、うぅ・・・・・・」
飛翔の神「だからお前は評価に困るのだ。キン肉マンを倒し、火事場のクソ力を奪ったとはいえ、戦犯とも有能とも言えないところなのだ」
キング・ザ・100トン「それ以上俺の仲間をせめるのはやめろ飛翔の神! 俺の事もさっさと戦犯か有能かいいやがれってんだ!」
飛翔の神「そうか、では、キング・ザ・100トン。お前は戦績でいえばテリーマンに実質負けたが、死に際のアシストで引き分けに持ち込んだ。ボロボロの状態のテリーマンでもマリポーサに手の内を見せるぐらいはできただろう。だから有能、と言いたいが、そもそもさっさとミートを倒せばテリーマンと闘うこともなかっただろ?」
キング・ザ・100トン「いや待て! 俺はジェットローラーシーソーでさっさととどめを刺しにいったぞ! さっさと云云抜かすなら、油断をぶっこいていたミキサー大帝だろうが!」
ミキサー大帝「え? え?」
飛翔の神「そうだな、すまなかった。責める相手を間違えた。ミキサー大帝がさっさとミートを倒せば、キン肉マンチームは闘う超人がいないため敗北扱いになったのだ。だが、引き分けたとはいえお前は実質負けていた。なぜだかわかるか?」
キング・ザ・100トン「そ、それは、キン肉マンが謎の光を顔面からだしたりプラカードを投げたサポートもあって・・・・・・」
飛翔の神「そう、プラカードで変身していたのがお前の敗因だ。マリポーサに頼らず自分の判断で適材適所に変身する能力さえあれば、お前はカーフ・ブランディングで負けなかったのだ! そうすれば、ロビンマスクをお前とマリポーサで相手にできた。勝率も大分上がっただろう。次に強敵と闘う機会があってもマリポーサがいない場合だってあるんだぞ?」
キング・ザ・100トン「ぐうう……」
飛翔の神「ここまでの評価だと、ミスター・VTR以外は戦犯以下の評価になるだろうな」
マリポーサ「おい! 私の評価はどうした!」
飛翔の神「マリポーサ、お前は自身を戦犯と言っていて、確かに試合には負けたが、今大会のロビンマスクはパルテノン、マンモスマンも倒していてかなり好調だった。そんなやつをあと一歩まで追い詰めたんだ。自信を持つのだ。それに、お前がマッスルリベンジャーの解釈を間違えたら、なぜか壁画から火の玉が飛んできて黒焦げにされた。そのダメージもかなりあったからか、ロビンスペシャル一撃で倒された。」
マリポーサ「言い訳をするつもりはないが、あの火の玉は本当に不意打ちでたちの悪い物ものだった」
飛翔の神「あの壁画はその昔シルバーマンという完璧超人が作り出したものだ。やつは温厚そうに見えて、時折たがが外れると容赦なき攻撃的な面を見せるから、関わりたくはないなと思っていたが、まさかこういうことになるとはな…」
マリポーサ「待て! シルバーマンが完璧超人とはいったい??」
飛翔の神「あぁ、その事だが……」
ミキサー大帝「ちょっと待ったぁ!!」
マリポーサ「ど、どうしたんだミキサー大帝?」
ミキサー大帝「ここまでの話だと、確かに、俺は戦犯に近いかもしれない! だが、俺達のチーム外にも戦犯はいるんだよ!!」
飛翔の神「おいおい、そもそもこの戦犯会議は……」
ミキサー大帝「まずは超人委員会、つまりハラボテ委員長だ! なんでテリーマンとロビンマスクの参加がみとめられるんだよ! あぶり出しで書いてあった超人の名前を正式なものとみとめるのかよ?? その理屈が分からねえ!! あいつが選手の追加を認めなければ俺達が勝っていたんだぞ!!」
マリポーサ「ふむ、確かに、私も抗議して通らなかったのがおかしいなとは思っていたが……」
ミキサー大帝「それに、知性チームも戦犯だ!! フェニックスのやつ、テリーマンとロビンマスクを助けるためにわざとゴーレムマンの死体を蹴り飛ばしたらしいな!! 俺様に協力しておいてその後でこういう事をするとか意味不明だよ!! 何が知性だ!!」
マリポーサ「あえて意味不明でなく意味があるとすれば、知性チームは勝ち上がってくるチームになるべく消耗して貰った方が良いと考えたのだろう。つまりテリーマン、ロビンマスクの試合すれば、マリポーサチーム・キン肉マンチームどちらかが勝ち上がっても満身創痍の状態で次の試合を迎えると考えた。現にキン肉マンチームはゼブラと闘う時はぼろぼろの状態だった。」
ザ・ホークマン「なるほど、流石マリポーサ様、聡明であられる……」
ミスター・VTR「つまり、次に俺達が闘う時がきたら、ハラボテとフェニックスに要注意ってわけだな!!」
マリポーサ「いいや、敵としてはあの二人は脅威になりかねないかもしれないが、逆の目線、つまり味方であれば、頼りになる二人ということだ。つまり、あの二人を味方にするように立ち回るべきだ」
ミキサー大帝「そうとも! 俺達に戦犯なんていない! チーム外から妨害がなければ俺達が勝っていたんだ!!」
ミスター・VTR「よし! 次なる機会にそなえて、フェニックスと委員長を隠密に撮影し、奴らを味方に出来るようなムーブメントを考えてやろうじゃねえか!!」
こうして、五人が盛り上がる中、飛翔の神がその話の輪に入れずにいた。
飛翔の神「いや、あの、今回は各々の超人の闘い方の改善のためにね……天界から神が下天して大変な事になる可能性が今後あるからね……お~い……」