SEED世界に転生したら特大厄ネタクローンだった 作:ハピエン主義
大西洋連邦軍本拠地、アラスカ基地。
そこに集結した大西洋連邦の未来を担う5人の准将、イレーネ・ゴップ、ヨーコ・イブラヒム・レビル、セレナーデ・エルラン、ジェーン・コリニー、そしてマリアンナ・ティアンムは頭を抱えていた。
「連邦上層部がここまで反コーディネイターを拗らせているのも驚きですが、それにブルコスはさておきロゴスまで手を貸しているのは本当に厄介ですね」
コリニー准将が資料をめくりながら述べる。そこには反コーディネイターの一環としてクローン兵士の製造が記され、ブルーコスモス過激派がコロニーメンデルを襲撃したことにより計画が中断されたことが記載されていた。
「はっきり言えば度し難いという次元を超えているねぇ、どうすんのよこれ。公表したら大西洋連邦が潰れるどころではすまないよ」
詳細な情報を読んだ灰色の髪をした小柄なゴップ准将も呆れながらこう続ける。
「これを奇貨としてブルコスを壊滅させるのも一つだが、私にはどうも厳しいように思うね」
ティアンム准将も渋い表情をしながら続け、隣に座っていたレビル准将が口を開く。
「この件についてわたくしから提案があります。これを盾にしてロゴスから搾り取るだけ搾り取りましょう、対プラントに備えた軍備拡張の予算を彼らから引き出します」
レビル准将がにこやかな表情で苛烈な提案をする。
「ワイアット大佐から新型旗艦の案が上がっています。それらの予算をロゴスからの出資で賄いましょう」
「しかし……あの旗艦……却下されたバーミンガム級は400m級宇宙戦艦で予算的に相当な費用がかかります。対空砲を大量に備え、モリブデン複合合金製の装甲板などの新技術を大量に搭載していますし……」
主計局次長のコリニー准将がすごく渋い顔をする。そもそもアガメムノン級ですら相当なコストである上、それ以上の規模と新技術を投入した戦艦を8隻も竣工するのだ。主計局としては頭が痛いだろう。
「わたくしたちが出すわけではないので、ね?」
「私からも賛成だ、これが判明すればロゴスも大西洋連邦もブルーコスモスも共倒れ、少なくとも軍上層部やロゴスは耐えられんはずだ。だが我々は関係ない、どうあがいても軍は必要だ」
「はぁ……仕方ないですね」
第二艦隊司令官のティアンム准将の言葉にコリニー准将はため息を吐きながらやむを得ないという顔をして承諾した。
「私からも裏工作を進めて見るとしよう、ロゴスの勢いを抑えるためには彼らの息のかかってない企業達に軍需物資の受注を進める必要があるしねぇ」
最後にゴップ准将の言葉によって締められ、この秘密会議は終了した。
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私はセレナーデ・エルラン、大西洋連邦軍諜報部次長。准将だ。
私は反プラント、というわけでもないが、コーディネイターへの反発自体は理解していたつもりだった、しかし彼らの行った行為は明らかに反コーディネイターで許される域を通り越している。
ロゴス、そしてブルーコスモスに関して死なない程度にギリギリまで搾り上げるというレビル准将の意見は妥当だろう。
だが、二度とこの愚行を繰り返させないために、ブルーコスモス及びロゴスへの内偵を強める必要がある。
【用語解説】
モリブデン複合合金
・低比重、高強度、高耐熱性、中コストを兼ね備える合金。実弾及びビーム兵器にも強いが、モリブデンの採掘量の影響で大量生産は難しい
実はこの時点でブルーコスモスがコーディネイタークローンの開発にシフトしたため強化人間系のフラグは根こそぎ折れてます。クローンは……そうねぇ
全員准将なのは何故か?たまたま。このあと出世ペースだったりでズレたりする