SEED世界に転生したら特大厄ネタクローンだった 作:ハピエン主義
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後買った後の方が執筆の進捗いいんだよね、なんで?
「──以上の経過から、ご理解いただけると存じますが、我々の行動はけっして〝ヘリオポリス〟自体への攻撃を意図したものではなく、最低限の奪取に必要な攻撃に止まったものであり、対オーブに対して致命的な外交問題になり得るとは考えておりません」
クルーゼの報告にプラントの評議員達が紛糾するがラウは全く動じておらず、それがアスランには違和感さえ感じさせられた。
「──しかし、クルーゼ隊長」
議員達が紛糾する中、ラウに質問を投げかけたのはパトリック・ザラだった。
「その地球軍のモビルスーツ、はたしてそこまでの外交的リスクをはらってでも、手に入れる価値のあったものなのかね?」
「はい、取り逃がした2機と交戦したミゲル・アイマンからの証言、及び撮影データ、確保した1機に搭乗したアスラン・ザラの証言を踏まえると、取り逃がした片方はコーディネイター用OSを搭載している可能性が高く、性能的にもシグーに匹敵すると考えられます。また、もう確保した4機と取り逃がした1機についてはシグーを上回る可能性が高いと思われます」
詳細な資料はこれから配布しますが、とラウは付け足した。
「……こんなものを造り上げるとは……ナチュラルどもめ……!」
「大西洋連邦は戦前からコーディネイター傾倒を示していたがまさかコーディネイター用OSを搭載したMSの配備まで踏み切るとは……」
「ここまで来れば量産は目前だ! 早めに対策を打たなければなるまいて!」
「詳しい説明はアスラン・ザラの作成した資料を読んでもらうとして、我々はこの新型MSへの対応策を考えなければなりません」
評議員達が怒り狂うなか、ラウ・ル・クルーゼはアスランに資料の配布を促した、軍人らしからぬ細くしなやかな手で資料が評議員達に配られる。
その後会議はお察しの通り、死ぬほど紛糾した。新型MSの脅威を目にしたクライン派は和平を叫び、ザラ派はさらなる軍事予算を要求、まとまるはずがない。
「──戦いたがる者などおらぬ……」
それまで黙っていたパトリック・ザラのその言葉に、みなが口を閉ざして彼を見やった。
「平和に、おだやかに──幸せに暮らしたい……われらの願いはそれだけでした」
その場にいたラウ以外の全員が、静かにうなずく。と、パトリックの声が、突然激した。
「だが、その願いを無惨にも打ち砕いたのは誰です!? 自分たちの都合と欲望のためだけに、われらコーディネイターを縛り、利用しつづけてきたのは!? われらは忘れない……」
彼は力強く、全員の顔を見渡した。
「……あの血のバレンタイン──ユニウス・セブンの悲劇を──!」
「と、プラントの方々は思っているでしょうが。ボクらからしても、この戦争は不本意極まりない。そもそも外交的に孤立している大西洋連邦に宣戦布告を仕掛けてきたのはそちらなんだ、血のバレンタイン? 報復のニュートロンジャマーの方がよっぽど犠牲者を出してますよ、そうは思いませんか? エルラン中将」
「投下されたNジャマーは一個ですが、本来の戦争目的を考えれば大西洋連邦のみに範囲を絞ってばら撒けば良かったはずなんですよ。それを核への抑制という名目のために世界全土へ広げた結果がこれだ。戦前は東アジアやユーラシア連邦すらプラント寄りの中立を示していたはずなのにNジャマー投下以降大西洋連邦へに支援にガッツリ回っている」
エルラン中将の指摘通り、積極的中立勧告を受諾した親プラントのアフリカ共同体にすらNジャマーの通信阻害の影響は大きく,経済的打撃は計り知れない。ユーラシア連邦も被害は大きい。彼らの態度悪化は砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルドの支配にも影響している。
「正直、阻止作戦で失った艦隊と人員は取り返しはつきませんが外交的には南アメリカ合衆国侵攻以前の環境に戻ったということを考えると……、金で買えない信用を命で買った、という感じでしょうか」
Nジャマーを一個落としただけでこれなのだ、地球全土に投下成功していたらどうなっていたか、少なくとも計り知れない犠牲者と反コーディネイター感情が渦巻いていたことは間違いない、そういう意味では絶滅戦争をすんでのところで回避できた、と言えるだろう。
「大西洋連邦の正規の作戦で核ミサイル発射が行われたのなら私含めて責を負う必要があるでしょうが、ブルーコスモスとロゴスの内部工作によって行われており、責任者と実行を主導した人物に関しては腹を切らせてます。これで報復と言われても大西洋連邦軍としては取れる責任は取ったと思いますが」
滔々と推論を述べるエルランに、彼……ムルタ・アズラエルは苛立ったようで別の話を振る。
「ところで、プラント生まれの飼い犬のご機嫌はいかがですかね? ボクとしてはそんな野蛮な宇宙の犬なんてお断りですが、中将は出身に拘らないお方だと聞いていますし……ね?」
「最近、黒い犬が増えたところですよ。かわいいですよ、どうやら前から居る犬のことを好きみたいですし」
あれだけ強めな独占欲の余波を受けて、彼女が気づかないはずもない。
アズラエルは呆れたような表情をした後、真剣な表情に戻って本題を繰り出した。
「ボクは前から中将。いえ、軍の飼っている狐に興味がありましてね、一匹でいいから分けてもらえないかと思いまして……」
「里親への譲渡は大昔に終わったので、親がいない狐を探してみてはいかがです? 一匹ぐらいならいるかもしれませんよ?」
あくまでも、エルランからは斡旋はしない。だだ彼女の存在は示唆する、そんなやりとりが行われていた……。
へきっしょい! ブルブル、誰かに噂をされてるのかな。
どーも、ボク、特大厄ネタTSクローン少女軍人、ことアール・カニンガンだよ。
ヘリオポリスをなんとか出航したアークエンジェルは何度か威力偵察に会って、基本ボクは出ずっぱり。キラとフレイ、あとシミュレーターでなんとか慣らしたムウ大尉が交代でストライクに乗っています。
フレイはストライクに乗ってない時はオペレーターをして、ストライクが戻ってきたらキラと一緒にストライクのOSに戦闘データの反映。さらにストライクの整備までやってます、ゼロヒトで出ずっぱりのボクが言えたセリフじゃないけど、働きすぎです。
「『天才は才能を遺憾無く発揮することが社会への貢献になる。別に寄付で社会貢献とかそういうことを考えるのは大富豪の仕事、私のような天才は仕事するだけで世界の長針を進められるからね』と大叔父様が言っていたわ、わたしはそれに従ってるだけよ?」
もうちょっと休んで!って言ったらこれが返ってきた時の心境よ。
……ううむ、実際そうなんだけどね。軍人ではない民間人、それもボクと同じぐらいの年齢の女の子を酷使していいものなのか、という話しで……。
「やっぱりだ、このままの計算だと水がギリギリ足りん。整備でも結構必要なのに民間人が6人、軍人が二人増えた影響で厳しくなってる」
そんなこんなでヒイコラ言いながら航海を続けているとオム少佐がぼやいてた、
「……まあ、水を確保出来るところ。と言われてパッと思いつくところはないわけではないです」
「ここから補給出来る拠点はほとんどないぞ? まさか」
「デブリベルトのユニウスセブンなら水はたっぷりありますよ、ボクたちを恨みに思ってる怨念と霊もたっぷりでしょうけど」
オム少佐と、マリュー大尉、ムウ大尉が頭を抱えたが致し方ないだろう、渇き死ぬよりはマシだ。
「我々が言うべき案をアール少尉に言わせてしまったな。すまない」
「どう考えてもアルテミスに寄れない以上はどこかしらで物資を回収しなければならないのは必然です、ボクが言わなくてもムウ大尉が言っていたでしょう」
ユーラシア連邦は大西洋連邦の同盟国ではない、これは厳然たる事実だ。その上識別コードも持ってない以上寄港出来ないのは仕方ない。
そうそう、真面目に考えればプラントの歌姫、ラクス・クラインとご対面である、ほんとうに対面出来るかって? うーん、大西洋連邦は戦力カツカツでデブリベルトで臨検出来る体力はないけど、ザフトも連邦も戦力削られすぎてデブリベルトは宇宙海賊の巣窟と化している節もある。50:50と言ったところじゃないかな。
まあ、ボクは音楽をほとんど聞かないのでこの辺は原作の知識頼みになるんだけどね。
【人物紹介】
ムルタ・アズラエル
・古くからブルーコスモスを支援してきたアズラエル財団の御曹司であり、国防産業連合理事。ではあるのだが、大西洋連邦軍の度重なる増長と親コーディネイター系政治勢力の強化に伴い、ブルーコスモスと大西洋連邦軍内部から手を引いた。現在は個人的な理由でセレナーデ・エルラン中将の事実上のスポンサーをしている。大西洋連邦上層部のことはコーディネイターより思想と実力がイカれた奴らばかりだと思っている(妥当な評価)
次話で即座に回収する予定の伏線(張れてるかはしらない)があります。
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