水星の魔女 ヴァナディースの灯ルート   作:九段景春

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今回からオリキャラが登場するため、タグを追加しました。


20.水星たぬきの皮算用

 埃が舞う部屋で、少女はチェス盤から顔を上げた。背中で三つ編みが揺れる。独特の振動。また艦が入港したらしい。

 

「今日、お客さん多いね」

 

 少女のつぶやきに、壁際を漂っていた少年が答えた。

 

「取引だってさ。ベネリットが潰れてスペーシアンの勢力が変わるから、みんな忙しいんだ」

 

 訳知り顔に話した少年は、手に持ったナイフを投擲した。ナイフは狙いを過たず、壁にスプレーで描かれた的に突き刺さる。もう何度繰り返したのか、壁は無数の傷で覆われていた。

 

「ギィ、そういうのどこで聞いてくるの?」

「大人はみんな言っているよ。僕らが聞いてると思ってないから、何でも話す。ムジカが聞いてないだけだ」

「どうでもいいよ。ガンダム乗らなくて良いなら、なんでもいい」

 

 最後の駒を並べると、少女は盤上を無造作になぎ払った。まっさらになった盤上にポーンをひとつ置き、そこから一定間隔でまた駒を並べていく。マグネット式のチェス盤に、ポーンだけが並んでいく。

 

「そういえば、これは聞いた?」

「何」

 

 壁から勢いよくナイフを引き抜き、少年は少女を振り返った。

 

「キャリバーン。今、ここのハンガーにあるんだって」

「聞きたくなかった。話が早いな、乗れ、とか言われたらどうすんの」

「お客さんに渡すらしいから大丈夫だよ」

「あんなヤバいの、貰ってうれしいの?」

「それは知らない。僕も考えたくないな」

 

 それだけ言い置いて、少年はまたナイフを投げた。少女もチェス盤に意識を戻す。どこか遠くで、鍵のかかる音がした。

 

 

 

 

 無人の部屋に投げ込まる。背後でドアが閉まり、電子ロックの重い音がした。

 スレッタは慌ててドアに飛びついた。扉は重く、内鍵のパネルは取り外されている。かすかに床を蹴る音がして、兵士たちの気配が遠ざかっていく。

 

「……どうしよう」

 

 スレッタはおろおろと辺りを見回した。

 部屋は照明が切られ、非常灯だけが点々と光っている。元は居住スペースだろうか。壊れた家具が壁に寄せられ、短い廊下にいくつかのドアが見える。

 かすかな頭痛に、スレッタはこめかみを抑えた。明るく照らされた廊下がフラッシュバックする。手を握りしめ、おそるおそる奥へ進む。

 

 廊下の奥には通信ユニットが置かれ、左手に別の部屋が続いている。壊されてはいないが、かなりの年代物だ。パネルもスイッチも劣化し曇っている。水星の設備と似たり寄ったりの古さだ。

 もしかしたらこれで、アリヤたちの居場所が分かるかもしれない。スレッタはユニットの裏をのぞき込み、引き抜かれた配線を元に戻した。インターフェイスらしき部分に、赤いランプが点る。感覚で起動ボタンを探し、タッチする。

 

 触った瞬間軽い電子音がして、モニターが白く発光した。

 同時に遠くで、ロックが外れる音がした。

 慌ててモニターを見る。生体コードを照合、エラーは出ていない。古い液晶に、緑の文字で、OPENの文字が揺れている。

 息が止まる。

 アカウント名は、エリクト・サマヤ。

 たぶん、そういうことだ。

 じゃあ、こっちの部屋は。

 スレッタはふらふらと歩き出した。ダイニングに足を踏み入れる。

 中は片付けられていた。残された遺物はみな、部屋の隅に掃き寄せられている。

 静かに歩み寄る。ガラクタの中に、割れた写真立てを見つける。デジタルでない、プリントアウトされた写真。女性が二人写っている。

 白い服の老女はカルド・ナボ博士だ。PVで見たのより、少し若い。

 じゃあこの、行儀悪く机に腰掛けて、スレッタの見たことのない顔で笑っている、赤毛の女性は。

 

「おかあ、さん」

 

 ドアの開く音がした。空気が動く気配と、壁を蹴る音。

 

「よぉ」

 

 ノーマルスーツの青年が、姿を見せる。知っている顔だが、ピアスはつけていない。

 今は彼が、知らない人間だと知っている。

 

「俺に会いに来たんだって?」

 

 スレッタは写真立てを握りしめる。

 

「……はい。エランさんのことを、聞きに」

 

 

 ◇

 

 

 

「5号が話したか。俺のことはもう知っているな?」

 

 インキュベーションパーティーで一度だけ会った青年、「本物」のエラン・ケレスは、ゆっくりとした足取りでダイニングに踏み込んだ。遠くでドアの閉まる音がする。

 

「ハンカチはあいつの入れ知恵か? どうせグラスレーへ逃げ込んだんだろうが」

「それは、知りません」

 

 数歩後ずさりながら、スレッタは精一杯の警戒を向ける。

 

「ジェタークなりミオリネ・レンブランなりを頼ったなら、こちらに情報が入っている。あいつら隠し事が下手だからな。ペイルグレードの監視を知っているなら学園からは出ない。なら、テロの証拠でも掴んでグラスレーに駆け込むのが一番手っ取り早い。タイミングを考えるに、CEO誘拐の現場でも目撃したんだろ」

「誘拐の証拠、グラスレーって、シャディクさんが、テロの犯人? どういうことですか?」

「それは今どうでもいい。時間はまだあるが、タダで話す義理はないからな」

 

 混乱するスレッタを後目に、ケレスは壁際の椅子を引き出してかけた。

 

「俺の質問に答えろ、スレッタ・マーキュリー。回答次第じゃ4号のことを教えてやらんでもない。俺は5号の知らない情報も持っているし、他の情報源も紹介できる」

 

 スレッタは写真立てを抱きしめた。この人はたぶん、仕事でここに来ている。フォールクヴァングから逃げる手がかりを持っているかもしれない。

 

「何を聞きたい、ですか?」

「そもそも君、どうして議会連合の艦に乗った? 強硬派とは別口のようだが」

 

 スレッタはつっかえつっかえ、インターンシップに行くことになった経緯を話した。

 

「フェンさんたちは、ベルメリアさんとシン・セーの事業、水星について調べたかったみたい、です。全部は聞けてない、ですが」

「君だけ隔離された理由は?」

「ここの施設の人が、ペーパークリップがどうとか、って」

 

 ケレスは眉をしかめた。

 

「ふうん。月は本気か」

「また月、ですか?」

 

 スレッタは首をかしげる。最近よく聞く言葉だ。スレッタにとっては不吉でしかない。

 

「宇宙議会連合の最大派閥だよ。この施設に金出してるのもそいつら。君が組んでいた連中は穏健派だな。艦の型式からしてL2の系列か」

「え? ここ、フォールクヴァング、ですよね? オックスアースがここを使っていて、議会連合が出資? どうして」

 

 スレッタの疑問を無視し、ケレスは次の質問に移った。

 

「そのL2の捜査官、どうやってベルメリアを見つけた?」

「プラント・クエタにいることを、最初から知ってたみたいです。ベルメリアさんは、テロの後移動していなかったそうですし」

「……まさか」

 

 ケレスは手持ちのタブレットを叩きだした。

 

「もう一つ確認だ。クワイエット・ゼロ、知っているな? エアリアルのガンドフォーマットを介したパーメット機器の励起……というより上書きか。それを用いた宇宙規模の電子戦兵器、ってことで、合ってる?」

 

 スレッタの表情を見て、ケレスは愉快そうに笑う。

 

「当たりか」

「……エアリアルは、オーバーライドって呼んでました。カルド博士の論文を元に、お母さんとデリング総裁が立てていた計画、です。兵器かどうかは、知りません」

「完成度は? 君がシャディク・ゼネリと決闘した時点で、MSの武装だけなら上書きできていた。エアリアルを降りているなら、ガンダム側だけは完成したとみている。

 ――どこまでできる? 何が起きた? 敵MSを停止させる、とかか?」

 

 この人は何を知りたいのだろう。できるだけ言葉を選びながら、スレッタは回答を続ける。

 

「近くの電子機器なら、自分で操作、できるみたいです。メールを送ったり、とか」

「スコアは?」

「8、です」

「ペイルのしくじりはそこか」

 

 ケレスは舌打ちした。

 

「しくじったって、ならどうしてファラクトをつくって、エランさんをパイロットにしたんですか?」

()()()()()()()()()。ガンドフォーマットの応用による次世代型通信管制システムの構築。要はアップグレードだ。 旧式化しつつあるペイルグレードの更新のため、次のデファクトスタンダードになり得る技術として選ばれたのがガンド。その概念実証機として開発したのがファラクトだ。デリングの気まぐれのせいであれをホルダー争奪に使うことになった結果、不測の事態を避けるべくスコアにリミッターを設置し、結果開発競争でシン・セーに負けた。

 ……君が聞きたいのは強化人士のことだったな。あいつが影武者に選ばれたのは、身体条件の一致に加え、当時のペイルで最強のパイロットだったからだ。雇用時にリスクは説明したし、ばあさんたちはともかく俺は報酬も用意していた。4号がどうして契約することになったか、そこまでは俺も知らない。あいつも覚えていないだろう」

「エランさんが……だから、エアリアルを狙ってたんですか?」

「ペイルは自社開発にこだわってない。完成品が外にあるなら、それを使った方が早いだろ」

 

 ケレスは椅子から立ち上がった。タブレットの操作に反応し、遠くで電子ロックが開く。

 

「話が終わりだ、急用ができた。俺は艦に戻る」

「まだ話は終わってません!」

 

 スレッタは廊下のユニットに飛びついた。再びドアがロックされる。

 ケレスは驚愕の表情を浮かべたが、やがて納得したように溜息をついた。

 

「ああ、そういうこと。……君、自分の立場分かってる? 俺の話より、自分の脱出を考えた方がいい」

 

 余裕を取り戻し、ケレスはにやにやと笑う。

 

「君がこのまま月に連行されると、シン・セーもベネリットも詰むんだけど?」

「え?」

「まあ、知らないよな。デリング・レンブランの手癖だ。自分にとって重要なものほど価値がないように扱う」

「どういうこと、ですか?」

 

 なぜ、ここで水星がでてくるのか。

 ケレスは改めて向き直った。

 

「宇宙議会連合の活動内容は知っているな? ああ、表向きだけでいい」

「……月にあって、フロント間の調停をする組織だって、学園で」

「じゃあ、議会連合の代表的な調停対象は?」

 

 スレッタも、それだけは知っていた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そう。月で採掘されたパーメットを、どの企業にどれだけ売却するか。その決定権を握っている。

 ついでに言うなら、現議会議長の後ろ盾はパーメット採掘企業。君のところの商売敵。採決に逆らったが最後、どの企業も資源不足で立ち行かなくなるわけだ。

 ベネリットグループが議会に対抗できるほどの力を持っていられたのは、デリングの功績や経済力だけじゃない。月の利権に影響されないパーメットを握っていたからだ」

 

 水星にいた頃聞いたことがある。パーメットの鉱脈そのものは、太陽系のあちこちで見つかっているらしい。だけど、採算が取れるほどの質や量があるのは、月と水星だけだと。

 

「月の連中にしてみれば、ベネリットグループは長いこと目障りだった。デリングが死んで、議会はいよいよグループ解体に乗り出した。ペイルとの交渉も含めていろいろ工作しているようだが、その一つが君ってわけだ。……ペーパークリップ作戦は、議会連合のリクルート計画だよ。武力衝突の前に、月にとって有用な人材を回収しようとしている」

「ベネリットグループを潰すために、水星のパーメットが邪魔で、わたしを使ってどうにかしたい? で、でもわたし、ミオリネさんみたいに株とか持ってませんよ? 社員だけどレスキュー員だし、それにお母さん、確か雇われCEOだって」

「一族経営じゃなくても、現CEOの直系ってのはそれなりの価値がある。例の動画で顔も売れてるしな。おまけに水星は僻地だ。実態は誰にも確認できない。

 クワイエット・ゼロの開発、ガンダム運用、適当な理由でプロスペラ・マーキュリーを排除した上で君を跡継ぎに据え、議会連合が後見。あとは訴訟でも起こせば、L4から水星を切り離せる」

 

 スレッタは唾を飲み込む。ベネリットを離れれば融資を打ち切られるし、月は鉱山を必要としていない。このままいけば、水星に待っているのは廃業だけだ。

 

「俺なら君の名前でクワイエット・ゼロを内部告発して、議会に水星の窮状とデリングの圧政を訴えさせる。ストレートにヴァナディース事変の遺族として出してもいい。水星の離反、つまりパーメットの禁輸とベネリットへの介入。これでどっちも達成できる。軍事侵攻よりは平和的だろ? それに君」

 

 ケレスはスレッタの手元を見た。

 

「クローンだかリプリだか知らないが、普通の人間じゃないだろ。水星から生殖医療の適用申請が出た記録はない。それだけでもシン・セー社に強制執行をかける理由にはなるさ」

「できればとか、あればとか、もしもの話ばっかりじゃないですか」

「本命はお前じゃなくシャディク・ゼネリだろうからな。実現性の高い策略は他にもあるし、放置しても害はない。だが、ベネリットにとどめを刺すには最高の駒だ。

 なんとかの皮算用だよ。君さえ押さえておけば、どう転んでも4か月後の月面サミットでグループに致命傷を与えられる。それで宇宙は強硬派のものだ」

「……わけ、わかんないです」

 

 理屈は半分もわからない。だがとにかく、水星と学園とベネリットグループ、それにミオリネが危ない。

 どうにかして知らせなければ。それに、お母さんを、

 

 あの母が、知らないなんてことがある?

 

 ふと、その可能性に思い至る。

 たった今聞いた話。エアリアル。宇宙議会連合。月。パーメット。水星。ペイル社。シン・セー。オーバーライド。ファラクト。エラン。

 目を泳がせ立ち尽くすスレッタを横目に、ケレスはタブレットを叩きドアを開ける。

 

「まあ、そういうことだから。お前が月に全面協力すれば、一緒に来た連中の安全くらいは確保できるんじゃないの?」

 

 廊下を歩き出すケレスの背後で、スレッタは静かにつぶやいた。

 

「そっか。知ってたんだ」

 

 口の中に苦いものが広がる。

 母とエリクトと、ベルメリアの関係。

 思いついてみれば当たり前の話だった。

 ケレスが不審げに振り返る。スレッタは顔を上げ、たった今気がついたことを口にした。

 

「今月に行ったら、ファラクトや強化人士のこと、お母さんに全部ばらされます」

「へえ、どうやって?」

 

 ケレスは面白そうに眉を上げた。

 

「開発競争に負けたって言いましたよね? もしかして、ペイル社もクワイエット・ゼロと同じものを作ろうとしてたんじゃないですか? AIをアップグレードするために。

 ハンガーのシステムを、エリクトは自力で操作してた。たぶんファラクトにも侵入して、情報を全部奪ってる。オーバーライドで、今のエアリアルはペイルグレードと同じことができます。お母さんはとっくに、ペイルが何をしているのか知ってたんです」

「うちとは総裁選で敵対しているだろう? まだ告発していないのはなぜだ?」

 

 その理由も、今のスレッタには分かっている。

 

「ベルメリアさんのためです。クワイエット・ゼロの開発にあの人が必要だったから、あなたたちから守ってたんだと思います。フェンさんたちに捕まって開発に協力させられなくなったから、もう黙っていなくてもいい。

 エアリアルなら通信システムもオーバーライドできます。総裁選が終わりそうな今、いつ公表してもおかしくない、です」

「ベネリットを崩壊させ、L4で戦争シェアリングを運用するのが議会の最終目標だ。

 オックスアースがガンダムを提供した以上、シャディク・ゼネリの首根っこは押さえられている。ジェタークは落ち目、他の企業にもとっくにリクルーターが干渉している。

 総裁が決まった時点で、ペイルはクワイエット・ゼロという大量破壊兵器開発の容疑でベネリットを告発する。どんな機能があろうと、起動する前に会社を抑えてしまえば鉄くずだ。今更プロスペラ・マーキュリーが何を公表しようと、議会が報道ごと握りつぶすだろうよ」

 

 スレッタは必死で考える。

 ミオリネだったらどうする?

 捕まっている仲間と、水星と、5号のエランに頼まれたこと、それから目の前の男。一番じゃなくていい、なるべく全員が助かる方法は何だ?

 

「ここからの脱出、手伝ってください」

「は?」

「内部告発、効果あるんですよね? お母さんより早く、あなたがペイル社を告発するんです。ベルメリアさんはここにいるし、ファラクトも5号のエランさんも学園です。証拠はこっちにあります。月の人たちを止められるなら、フェンさんたちもきっと協力してくれます」

 

 ケレスは露骨に顔をしかめた。

 

「俺に何のメリットがある。市民ナンバーも地位も全部会社に紐付けされてるんだけど? お前の提案こそ皮算用だろ」

 

 廊下に立ちはだかり、スレッタは必死でケレスを威嚇した。

 

「仕事は、ミオリネさんに頼んでみます。株式会社ガンダムもあるし、戦争から逃げたいなら水星にだって行けます。

 全部もしもの提案だけど、これだけはわかります。会社がどうなったって、お母さんはクワイエット・ゼロを止めたりしない。エランさんもファラクトも捨てたなら、ペイルのシステムは、エアリアルに勝てません。絶対に」

「ベネリットが潰れるなら万々歳だ。今のうちに月に逃げれば、特等席から見物できる。リスクも考えずにほいほいついて行くほど、気楽な立場じゃないんだよ」

「わかりませんよそんなの。さっきから会社の方針ばっかりで、あなたこそ何がしたいんですか。学校もパイロットも人任せにして、あなた何もしてないじゃないですか。進みも逃げもしないんですか」

 

 額に青筋を立て、ケレスは何か言おうとした。

 その瞬間、爆発音が響いた。

 

 ◇

 

 その、数分前。

 

「通信封鎖完了」

「アンチドートポッド設置完了、起動します」

「大小ドローンユニット、60秒後に散布」

「MS隊、発進準備完了」

 

 暗号通信が飛び交う。旧式の艦艇に牽引されたポッドから、小型の無人機が放出される。かつて地球の海にいた甲殻類に似たそれは、小惑星の周囲を整然と取り囲んでいく。存在を秘匿するため、電波を極力遮断していた要塞は、まだ襲撃に気づいていない。

 

「ベルメリア・ウィンストン博士の所在を確認。施設内へは俺が侵入する」

 

 デスルターのコクピットで、ゴドイ・ハイマノは発進シークエンスをこなしていく。コンソールには、かつて滅ぼされたはずのフロント、その構造図と改修点が表示されている。

 

「MS隊発進。オックスアースはすべて撃墜しろ」

 

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