Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。サイドストーリー 作:モブ好き
「よぉ、ここに居るって事はまた裏配信に協力してくれるって事か?」
「はぁ……普段からここを使っているだけです」
「こいつは失礼」
街にある小さな酒場で、前回会った時と同じように一人酒を飲むカミラの隣に座ると
ボルは含みのある笑みを浮かべ、カミラの方へと身体を寄せる
「裏配信の準備は出来てる、俺はいつでも良いぜ?」
「……本当に、男と言うのは馬鹿ですね」
「ははっ、それはその通りだな!」
そんな他愛の無いやりとりではあるものの、席を立つ訳でもなく呆れた調子で
そのまま酒を飲み続けているカミラを見て、ボルは再び裏配信に協力してくれる手応えを
感じていた
「稼げるときに稼ぐ、表も裏も同じだと思わないか?今の裏配信にアンタ程の素材は居ない
ライバルの居ないうちに稼ごうぜ?」
そう囁き、椅子に座るカミラの腰に手を回す
「馴れ馴れしいですね」
腰に手を回され、カミラは不服そうにボルを睨むもはらうような事はせず
気を良くしたボルは手をカミラの尻へと動かし、優しく撫でまわす
「これはアドバイスだ、男には媚びておくと色々と好都合だぞ、馬鹿な男はそれだけで
お前に貢いでくれる……俺みたいにな?」
そう言って引き続きカミラの尻を何度か撫でた後、ゆっくりと手を離す
テーブルの上に二人分の酒代を置くボルを見て、カミラは軽くため息をついた後
ボルに続くように二人一緒に酒場を後にした……
「……ファンサービスの練習?」
「ああ、配信の前に軽く練習しておこうと思ってな。見ている奴らを楽しませるって所は
表も裏も変わらないからな」
「なるほど、それで何を練習するんです?」
「まずは笑顔だな、はい笑って~」
そう言ってカミラへと笑顔で手を振るボル、そんなボルをカミラは冷たい表情で見た
「おいおい、そんなんじゃ客から金は貰えないぜ?愛想笑いで良いんだからさ、はいもう一度」
再び笑顔で手を振るボルに、カミラは再びため息を吐いた後、注文通りにほほ笑みを浮かべる
「良いねぇ、そのまま手も振ってみてくれ」
「はいはい、お金、期待していますね」
そう言って笑顔のまま手を振る
「アンタならそれで十分だ、今日も稼げると思うぜ」
意外とノリの良い様子を見てボルも満足そうに頷き、今日の裏配信をスタートさせた
「さて、今回も初心者ダンジョン攻略だが……今日は別ルートで攻略します!」
隣に居るカミラに胡散臭そうな視線を送られつつ、ボルは明るい調子で視聴者に話しかける
初心者用ダンジョンは複数のルートで攻略出来るように作られていてダンジョンについて
勉強できる様に作られている
「……今回は落とし穴だ、正面にあるバレバレの奴だな。あれを大股で跨いでくれ」
前回同様、裏配信用に新調された装備に身を包むカミラへと近づき
視聴者には聞こえないように小声で指示をするボル
「跨ぐ……ねぇ」
そう呟くと、ボルよりも先に前へと歩き出し、落とし穴の前で一度止まる
初心者用と言うだけあって最初から落とし穴は見えており
こんな落とし穴に落ちるようでは冒険者など向いていないだろう
穴の幅は跨げるほどではあるものの、女性の歩幅では少しきついと言った幅で
カミラは穴の幅を確認した後、ゆっくりと足を伸ばし落とし穴の反対側に足をかけた
「おっと、そこで止まってくれ」
「はい……?」
落とし穴を跨いだところでボルに止められるカミラ
その隙にカメラは落とし穴へと動いて行き、落とし穴の下から穴を跨いでいるカミラを配信していく
ボルの手元にあるタブレットには大股を開いているカミラ、そのパンティの絶景を提供していて
配信は大いに盛り上がっていた
「良いアングルだ、今回も報酬は期待できるな」
「……いつまでこの体勢を?」
「もう良いぜ、それと笑顔を忘れずにな?」
ボルの合図に落とし穴を突破した後、配信用のカメラを睨みそうになるカミラではあったものの
ボルの言葉を聞いてすぐにぎこちない笑みを浮かべると、ほほほ、と笑って手を振った
「カミラ、この先はモンスターだ。そこでも一つサービスと行こうじゃないか」
「今度は何を?」
ボルの話に耳を傾けつつも、そこはAランク冒険者。例え初心者ダンジョンであっても周りに
注意をはらっている
「回復魔法を使って欲しいだ……ただ、踊りながらでな?」
「踊り……?」
「棒立ちだと配信映えしないだろ?だから裏配信では後衛職は踊ったりして動きを出すんだよ
巨乳なら胸を揺らしたり、尻を振ったりな」
それじゃ頼むぜ、と現れたモンスターへと剣を向けるボル
戦いの中、モンスターの攻撃を食らった所で
「今だぜカミラ!」
「くっ……!」
とても不服そうな声と共に、身体をゆらゆらと動かす
時折飛び跳ねてその巨乳を揺らし、わざとらしく尻を振る
その光景はエロさはありつつも、滑稽さも持ち合わせており
「くくっ、良い踊りだぜ?」
「笑う所ではないでしょうッ!?ヒール!」
笑いを誘う踊りに笑いを堪えるボルを見て、カミラは怒りと共に回復魔法を発動させた
「今回の報酬は8割で」
配信の後いつもの酒場で乾杯を交し一杯飲んだところで、カミラは怒気を含んだ声でそう注文する
「へいへい、言っておくけど馬鹿にしたわけじゃないぜ?良いギャップだなと思っただけだ」
「……ふんっ」
ボルは報酬の取り分を渡しつつなだめると、カミラは拗ねたようにそっぽを向いた
「アンタからすれば、まぁ恥をかかされたと思うかもしれないが視聴者はアンタの新しい一面を見て
大喜びだぜ。こう言う所でも金を稼げるのは美人のアンタだからさ」
そのまま肩を並べ、酒を静かに飲んでいく。小さな酒場と言う事もあり客層も大人でマナーも良い
酒場の雰囲気を肴に何杯か飲んだところで
「……私にもプライドはあります。次は事前に練習をさせてください」
「おう、準備は任されたぜ」
次回の配信も協力してくれる……そんな態度を見せてくれたカミラに
ボルは今回も酒代を奢る事にした……