Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。サイドストーリー   作:モブ好き

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ジェミーと裏配信

 

「それで、今度は初心者ダンジョンに来て何をするわけ?」

 

スラムの酒場でカミラのダンスショーを見学した後、再び場所を変えて初心者用のダンジョンに

やってきたジェミーは酒場で下品に踊るカミラの姿を引きずっているのか

少し呆れた様子でカミラに尋ねる

 

「ふふっ、焦らなくてもちゃんと説明しますよ」

 

ジェミーの質問にカミラは笑顔で答えると、視線をダンジョンの入り口へと向ける

そこには数人の男たちが立っていて、身につけている品の無い宝石の数々から皆裕福な層だと分かるが

 

「アレ何?あんな格好でダンジョン攻略するわけ……ってカミラ!?」

 

ダンジョンに散歩にでも行きそうな服装に呆れていると、隣に居たカミラは服を脱ぎ出し

露出の多い衣装へと着替える。それを見てジェミーは近くに居るボルへ説明を求めるように

視線を向けた

 

「これからやるのは裏配信さ。まぁ、今日は少し趣向は違うけどな

 ジェミーは見学で良いから俺の隣に居ると良い。でないとセクハラされるぜ?」

 

「はぁ……容姿で稼ぐって事。見た目は良いから納得ね」

 

「もちろんジェミーもな」

 

「はいはい、ありがと」

 

露出の多い格好に着替えたカミラの近くに集まる、下卑た男たちにを見て

ジェミーは逃げるようにボルへと近づいた

 

「普段はああやってカミラにエロい格好をして貰ってダンジョンを攻略する様子を

 配信してるんだ、裏配信って呼んでる」

 

「とっても分かりやすい説明ありがと」

 

まったく感謝の気持ちの無い言葉に、ボルも思わず笑う

 

「んで、今日は裏配信のVIPを招待して一緒にダンジョン攻略をするわけさ

 VIPたちは素人だから安全を考えて初心者ダンジョンを使う。良い金になるぜ」

 

「でしょうね。それであれは何をしてるわけ?」

 

初心者ダンジョンと言う事もあり、モンスターのいないダンジョンを歩いていると

暇なのかVIPの男たちはずっとカミラとお喋りをしていて

さりげなくカミラの体にボディタッチもしている

 

「アタシの知ってるカミラなら易々と触らせるイメージは無いんだけど、お金の力って

 凄いわね」

 

VIPに囲まれ、お尻や胸を触られても笑顔のカミラを見て

呆れを通り越して感心さえしている様子のジェミー

 

「それで繰り返しになるけど、アタシもあれをやるの?」

 

「いや、それもカミラに任せておけばいい。役割分担だ」

 

「ふ~ん、それで本当に報酬は貰えるわけ?」

 

女を売りにしているカミラを見て、疑うような視線をボルへと向ける

 

「……ふぅ、本音を言うと俺はアンタやカミラを仲間に引き入れたいんだ

 アンタら二人だけは、泥船のサンダーパイクに残るべきじゃない

 だからこうして新しい船を用意してるってわけさ」

 

「……なるほど、それでアタシには無茶しなくていいってわけね。まったく

 そんなに引き抜きたいわけ……」

 

「そりゃそうだろ!サンダーパイクの魔法使いジェミーつったら一番人気なんだぜ!?」

 

興奮して声を荒げてしまい、ボルは慌てて音量を落とす

カミラは相変わらずVIPの相手をしているようで、こちらには気づいていない

 

「カミラには拗ねるから言えないが、俺の目的はアンタだ。最低でもアンタだけは

 サンダーパイクから引き抜くと決めていた」

 

「ッ!?……えらくグイグイ来るわね」

 

ボルの真剣な様子に、少し照れたようにジェミーは顔を背ける

 

「そりゃファンでもあるからな。カミラにも軽く話しては居るけど

 俺と組むのを前向きに考えてくれると嬉しい」

 

「……まぁ、考えておくわよ、ああ言う事をしないで済むんならね」

 

と、照れたかと思えばジト目に戻り指を差す

その先にあるのは、胸の谷間に大量の札束を挟んで上機嫌なカミラの姿だった……

 

 

 

 

 

「さぁさぁ皆さまご注目、初心者ダンジョンばかりで飽きたって?

 ご安心を、今日の配信は一味違いますよ!」

 

VIPの接待後、次はいつもやっている配信を教えると言う事でそのまま裏配信を始めるボル

裏配信を開始して視聴者にアピールするボルに『アンタのそのテンション何なの?』とでも

言いたそうな視線を向けるジェミー、その格好はいつものダンジョン攻略に使う服装だが

大胆に晒した胸元にちらりと見える足の絶対領域は人気で、カミラの様にあえて

露出を増やす必要も無いくらい完成されている

 

それに加え愛嬌もあるため、こちらからあれこれ指示をしなくても

カミラを真似てジェミーは笑顔でカメラに手を振り、ウインクや投げキスと言ったサービスをしていく

そんな二人を見て満足そうに頷くと、ボルは二人を引き連れてダンジョンへと入って行った

 

「ジェミー、裏配信の先輩としてアドバイスをしてあげますから見ておきなさい」

 

「分かってる、お願いするわ『先輩』?」

 

ジェミーの態度にほほ笑むと、カミラは先を大股で歩いて行き

 

「きゃっ!?」

 

と、ダンジョンに設置さているイタズラトラップにより

足元から吹いた強風によってカミラのスカートは大きく翻る……のだが

風に吹かれ清楚な白いパンティを見せ続けるカミラを見て

 

「……いつまでトラップに引っ掛かってるの?」

 

と、呆れ気味にボルに尋ねるジェミー

 

「ほらよそ見をしない、アドバイスをしている最中ですよ」

 

「ええ……アドバイスって、ただ立ってるだけでしょ」

 

「違います、恥ずかしそうな感じで視聴者を喜ばせているでしょう?」

 

このトラップは何度もやっている事もあって、すっかり羞恥もなさそうなカミラに

ジェミーはため息をつきつつ、お金のためだと呟き、カミラと一緒に

わざとイタズラトラップに引っ掛かった

 

「くっ……お気に入りの下着で良かったと思ってる自分も居て複雑な気分……」

 

「ははっ、まぁそう言うなよ。ピンクの下着はイメージ通りだ」

 

「言わなくて良い!」

 

楽しそうに笑うボルを、捲れるスカートを軽く抑えつつジェミーは声を荒げて睨んだ

 

「ジェミー、文句を言っている暇はありませんよ」

 

一通りパンチラを晒した後、カミラはカメラに頬笑みダンジョンの先へと歩いて行き

その後をジェミーは慌てて追う。しばらく歩くとその先には分かりやすく設置してある落とし穴

それをジェミーはジャンプで飛び越え、歩き出し

 

「お待ちなさい」

 

呼ばれて振り返ると、カミラは落とし穴を跨いだままこちらを見ていた

 

「……今度は何をやってるわけ?」

 

「見れば分かるでしょう?視聴者に下着をアピールしているんです」

 

「アピールって……うっ、カメラ下から撮影してるし。でもやんなきゃだよね……はぁ」

 

大股を開いたカミラに手招きされ、一度ジャンプして飛び越える、そしてジェミーもカミラと

同じように大股で跨いで足を止めると

 

「これで稼げてなかったら殴ってやるッ……」

 

再びジェミーはボルを睨んだ

 

 

 

 

 

「お疲れさん、これは報酬だ」

 

「はい、どうも」

 

「うわ、すごっ……こんなに?Cランクのクエスト報酬越えてるじゃん」

 

報酬を受け取ったジェミーは驚いた様に何度もお金を確認すると、大きくため息を吐いた

 

「ごめん、正直疑ってた」

 

「ははっ、気にしなくて良い。稼げたのはジェミーたちのお陰だからな、普通はこんなに稼げないぜ?」

 

「そうでしょう、私たちの美しい容姿のお陰です」

 

「自分で言うの、それ?」

 

「楽しくやってくれてるんなら何よりだ。んじゃ、良ければまた仕事を受けてくれ」

 

ジェミーの反応もまずまずだと手応えを感じて上機嫌に手を振って帰ろうとするボルを

 

「お待ちなさいな」

 

珍しくカミラは引きとめる

 

「ん?残りの報酬も持って行く気か?」

 

「そうではありません、正式に貴方のパーティーに加わりたいと言う話です

 ジェミーも良いですね?」

 

「うん、アタシも良いよ」

 

「おおっ!そりゃあ良い!二人なら沢山稼げる。なら、気の変わらないうちにギルドへ行こうぜ!」

 

カミラたちの嬉しい提案にボルは足を止め二人に駆け寄る

そして、3人揃って夜の街の中ギルドへと歩いて行った……

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