「ねー、天音さんって好きな人とかっているの~?こんな人が好きとかでもいいから!」
最近親しくなってきているモデル仲間がこんなことを聞いてきた。
「う~ん…好きなタイプなら年下かな?(笑)後私が悪ふざけしても笑って許してくれたりする人がいいかも。」
そういいながら頭に浮かんできたのは半裸の鳥頭の姿だった。
(いやいやいやアイツは違うでしょ、アイツはもっと悪友というか…なんというか…)
「他にはないの~?性格とかさ!!」
「悪口を言い合ったりしても根は優しい人がいいよね~、後はあんまりないかな?顔がいいにこしたことはないけどね」
(そうそうアイツみたいに一緒にいると楽しい人が…って何考えてるの私!?)
「天音さーん、天音さーん」
「えっ!?なに?」
「なに?はこっちの台詞だよ、急にボーッとして、どうしたの?」
「ごめんごめん、なんでもないよ」
「ならいいけど、それでさー…
そんなこんなで小一時間ほどしゃべった後に別れた。
帰り道に天音永遠は考える。それはつい先程に頭に浮かんできた半裸の鳥頭であるサンラクのことであった。
「こういうのは意識しちゃうと弱いんだよね~…」
少し自分に呆れたような顔をしてから、切り替えたように不敵な笑みを浮かべた
「私をこんな思いにさせた罪は重いぞーサンラク君」
と呟きながら、頭は一人の男を堕とすために熟考を始めていた
サンラクside
終わりだ。
俺はそう思った。俺が絶望している理由にはこのスマホにある
そこには外道鉛筆こと天音永遠から晩飯に誘われているメッセージがあった。いつもなら速攻で拒否する所なのだか瑠美とペンシルゴンが会ってからはそうもいかなくなってしまった…
「くそー、どうにかなんないかなー…」と呟く、断る理由を考えていたが、思い浮かばなかったので仕方なく了承した。
「あ~、憂鬱だー幕末でもやるか…」
入ってすぐレイドボスさんに天誅された
二度とやるかこんなクソゲー
ペンシルゴンside
「よしよし」
私は小さくうなずいていた。なぜならサンラクを晩御飯に誘えたからだ。
「でも、こんなにすぐ了承されるとは思わなかったなー♪」
端から断られる前提で瑠美ちゃんをけしかけるつもりだったのだ
「ま、いい誤算だったからいいか!!」
「私ながらいい作戦だったなー♪」と、ニヤついていると
コンコンとドアのノックオンが鳴り
「天音さーん出番でーす」と呼ばれた
「ハ~イ♪」といつもより上機嫌で撮影に向かった。
その日の天音永遠はボーッとしていることが多かったという