激重ヤンデレ狼獣人に監禁されてます   作:無能メンヘラ

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 静寂が支配する森の中、ゆらゆらと波打つ湖、その近くには小屋が建っていた。その小屋の中には1人の男はいた。名前はニイミカズミというようだ。彼の目は生気に満ちていた。

 

「帰ってきたよカズミくん! 」

 

 木でできたドアがキィーっと甲高い音を立てて開く。それは彼の大切な人が帰ってきたい合図だ。大切な人は狼の獣人でカズミを見る目は優しさと愛情に満ちた聖母のようなそれだった。

 

「なんだか今日は暖かくていい日だね。綺麗な夕日が見えるよ」

 

 獣人がそういうとカズミは優しく笑う。なぜ笑ったかというと獣人の嬉しそうな姿を見て彼も心の底から嬉しい気分でいっぱいになったからだ。

 

「俺も、俺も見たいです夕焼け」

 

 落ち着いた声でカズミはいう。その言葉を聞いて獣人の口角は上がった。カズミが優しく笑って自分と話すと獣人の心は満たされていく。

 

「じゃあ、一緒に見よっか」

 

 獣人はカズミの手を掴み引く。小屋の外には水見の水面で反射する夕焼けがくっきりと見えていた。獣人はカズミに語りかける。

 

()()()から随分と日が経ったね。覚えてる? 僕と君が出会ったとき」

 

 獣人はカズミの手をギュッと握る。獣人の体温がカズミに伝わる。

 

「覚えてますよ」

 

 カズミは色々なことを思い出した。初めて獣人に会ったとき、そこから一緒に生活したこと、自分が死にかけてユキノに助けられたこと。思い出しているとなぜか涙がこぼれた。

 

「あれ……」

 

 獣人はカズミのほうを向く。そして、そっとカズミを抱きしめた。カズミも無意識のうちに獣人を抱きしめ返す。それは獣人がカズミの大切な人であることの証明だ。。カズミは呟く。

 

「抱きしめられるとなんだか幸せな気分になります」

「……そうだね」

 

 獣人はカズミの頭を優しく撫でる。カズミはゆっくりと呼吸して目がいっぱいになる程涙を流した。獣人に対する思いで心が満タンになる。伝えたいことが多すぎて脳が正常に機能しない。

 

「……」

 

 カズミは泣く。抱きしめられて泣くなんて情けないかもしれない。けど泣いてしまう、獣人に抱きしめられたことででた幸福物質が彼の脳をゆっくりと落ち着かせる。こうして獣人に抱きしめられることはカズミにとって幸せなことだ。

 

「カズミくんはいい人だね」

 

 獣人はカズミの顔を引き寄せて口づけする。カズミの不安定な脳が落ち着く。

 

「どう? 少し落ち着いた」

「……はい」

 

 カズミは顔を赤く染める。けど、夕日がカズミの顔に当たってるのかもっと赤い。真っ赤だ。獣人に頭を撫でたりされると不思議と心が落ち着く。獣人に対する愛情で心がどうにかなってしまいそうだ。ずっと、ずっと獣人と暮らしてきてから獣人は自分がこの世界で一番大切な人だと感じている。それは恋人や家族以上のものだ。

 

「そろそろ戻ろうか、お腹減ってきちゃった」

 

 獣人はカズミの手を引いて小屋に戻る。晩御飯はシチューだ、カズミが作った。獣人に色々と教えてもらったおかげでカズミも料理ができるようになった。

 

「カズミくんが作る料理は美味しいね」

 

 獣人はカズミに向かって笑う。その顔はとても満足そうだった。

 

「ありがとうございます」

 

 2人は晩御飯を食べ終わって2人で話し合う、色々なことを。そうしているうちに空は藍色に染まる。カズミは寝ようとする獣人の服の裾を掴んだ。

 

「どうしたの? 」

「あの、今日は……。シたいです……」

 

 カズミは顔をとても赤く染める。獣人は恥ずかしそうにお願いをするカズミの顔を見て口角を釣り上げた。

 

「いいよ」

 

 獣人はカズミを軽々お姫様抱っこすると寝室へと運んだ。ベッドの上にカズミを下ろして服をゆっくりと脱がす。カズミのところどころに傷がついた体があらわになった。獣人はカズミに覆い被さり口づけをする。

 

「ん、んあ」

 

 カズミは耳まで顔を赤くする。体が熱い。熱を帯びているのを感じる。獣人はカズミの顔を見て言った。

 

「じゃあ、いい声で鳴いてね。カズミくん……」

 

 そして、カズミの終わりのない長い夜が始まった。




この物語は以上で終わりとなります。今まで読んでいただいた方、感想をくれた方、本当にありがとうございました。
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