クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~デバステイター~ 作:Mr.エメト
プルートのパワーアップ回!!
シュレディンガーとタスクも避難活動をしている中、街の非難を手伝っていたヴィヴィアンの姿が発見する。
何かと思い、駆けつける二人が見た光景はラミアが瓦礫に埋もれていたのだ
「何でこんな危ない事をしたのさ!アタシだったら訓練を受けてるからへっちゃらだったのに!」
「子供を守るが…お母さんのお仕事だからよ…」
辛そうな顔をせず、笑顔を見せるラミア
「お母さんさん………」
「ヴィヴィアン、大丈夫か!?」
「うん、でもお母さんさんが………」
ヴィヴィアンはラミアを見て言い、シュレディンガーは頷く。
「任せろ、こういう時の道具がある」
両手にグローブを装着するシュレディンガーはラミアを下敷きにしている瓦礫をどかす
自由になったラミアは立ち上がろうとするが瞬間足を痛める。
「うっ……!!」
どうやら下敷きの際に足を怪我した様だ。
「大丈夫か!」
「……ミィ!貴方は彼らと共に逃げなさい!」
「やだ!!行かない!!」
その事にラミアは唖然とする。
「えっ?」
「私…!お母さんと一緒じゃなきゃ行かない!!」
ヴィヴィアンがラミアの事をお母さんと言った瞬間、ラミアは思わず嬉し涙を流す。
「……ラミアさん、私の背に乗ってください。
タスクとヴィヴィアンはラミアさんを私の背に乗せるのを手伝ってくれ」
「はい」
「合点!!」
シュレディンガーはシャガミ、タスクとヴィヴィアンはラミアをシュレディンガーの背に乗せて四人は急いで宮殿の方まで走る。
◆◆◆◆
トリアングルムと交戦するリュガとゼランディア。
デネボラのアイカメラが輝きだすと、巨大な槍へと変形し猛スピードで突っ込んでくる。
二機は避けて、デネボラの攻撃を見て驚く。
「アイツ、変形できるのかよ!?」
デネボラ・ランサーは反転して、また突っ込んでくるが避ける。
しかも、敵の攻撃が加速してきている。
スピカとアルクトゥルスはその隙を狙ってくるかのように、攻撃を仕掛けている。
一方、迫りくる次元にどう対処すればいいのか考えているアンジュとサラマンディーネ。
「あれが……あるじゃない!!アルゼナルをブッ飛ばしたアレ!!」
アンジュが言うのはアルゼナルを削り飛ばした光化学兵器。
しかし、サラマンディーネは首を横に振るう。
「ダメです。都はおろか、神殿ごと消滅してしまいます……」
「だったら、3割引で撃てばいいじゃない!!」
「そんな調節できません!!」
「あなたお姫様でしょ、サラマンマン!!危機を止めて、民を救う。それが上に立つ者の使命よ!!」
その言葉にサラマンディーネは覚悟を決めて、歌唱しアンジュもまた歌唱する。
「「♪~♪♪~♪♪~」」
二人が同時に歌うとプルートに変化が起きる。
すると、メインモニター画面に文字が表示される。
「これは……何かの呪文か?」
始めてみるが読める、リュガは目を閉じ、呪文を唱える
「リザーレム・ドラグーン・ローア!!」
リュガが呪文を読み上げると同時に、プルートに変化が起きる。
背には青色の翼が展開、腰に竜尾が生え、口と思われる部分が開かれる。
その姿はまさに――――――――ドラゴン。
ゼランディアは驚きつつも笑う。
「ミリルが残した機械のパーツとプルートの姿はこの時のためという事か…!!」
「これなら、いける……!!」
リュガの瞳の色が金色に染まり、トリアングルムへ向かう。
デネボラ・ランサーが猛スピードで突撃するが、両手で掴み、大きく振りかぶって―――。
「おらああああああああっ!!」
―――バギィィィィンッ!!!!
地面に叩き付けると同時に、デネボラの刃が粉々に砕かれた。
スピカが冷凍光線を放つが、翼から炎が吹き出し羽ばたかせ熱風を巻き起こし冷凍光線を掻き消す。
「突っ込む!!」
炎の翼でスピカにぶつけると、スピカに罅が入り地面に叩き落とす。
アルクトゥルスは不利になったと判断し、スピカとデネボラを回収して、消え去った。
「……向うの世界に戻ったか……。あれが強化されたプルートの力か……」
ゼランディアは更なる進化を遂げたプルートを見る。
機械の竜人とも言える姿だ。
焔龍號は金色となり"収斂時空砲(しゅうれんじくうほう)"の準備をし、ヴィルキスはウリエルモードとなりディスコード・フェイザーを展開。
同時に放たれた光化学兵器は異変の空間に直撃し、消滅した。
◆◆◆◆
どうにか危機は去り、一息つく一同。
空は茜色になっている。
「……それにしても、二人の歌に反応してプルートが変化したのか」
「いや、変化ではなく進化と言うべきだろうな。ミリルが造ったドラゴメイルは生きた機械。
プルートが完全に目覚めるには、二人の歌が必要だったわけか」
ゼランディアは推測する。
「貴女が歌ったのは、エンブリヲがこの星を滅ぼした歌……貴女はあの歌を何処で…?」
「お母様が教えてくれたの、どんな時でも進むべき道を照らす様にって」
アンジュは自分の歌を教えてくれた母の事を言い、それにサラマンディーネは言う。
「なるほど、わたくし達と一緒ですね?」
「えっ?」
「"星の歌"……私達の歌もアウラが教えてくれた物ですから。
何て愚かだったのでしょう、貴女は私の所有物だなんて……」
「アンジュは元皇族。上に立つ者が皆を動かす指導者。
誰かを救う為に何をするべきかをよく知っているからな」
リュガはアンジュを見ながらそう言い、それにアンジュは少々照れくさそうに顔を逸らす。
そう話す中でサラマンディーネは髪をおさえながら言う。
「アンジュ…私はあなたのお友達になりたい、共に学び…共に歩く友人に───」
「長いのよね、サラマンデンデンって……」
「えっ?」
「『サラ子』って呼んでいいなら」
「……アンジュ、ネーミングセンスないな」
「な、何よ!文句あるの!?」
「もっと、良い名前で呼べよ。サラマンディーネだから、サラとか……」
「ありがとうございます。素敵な名前で読んでくださって」
サラはリュガに近づいて抱きしめる。
リュガの顔はトマトの様に赤くなり、頭から煙が出ている。
(二人の子供が見れる日は近いかもな……)
ゼランディアはフッと笑っていた。