クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~デバステイター~   作:Mr.エメト

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元の世界へ帰還。そして……


敵対する仲間

アウラの民がアウラを奪還するべく総力を持って進攻する為、戦力を集結させていた。

その様子に外に居たアンジュ、タスク、リュガ。

その中でヴィヴィアンは感心していた。

 

「うお~!ドラゴンのフルコース~!」

 

「凄いわね………」

 

皆が思い思いでこの光景を言う。

 

「でも、残念ね~。こんないい男がもう帰っちゃうなんて」

 

其処に現れたのはドラゴン側の医者ドクター・ゲッコ。

どうもタスクの事を色々と調べていたり、ヴィヴィアンのドラゴン化を完全に治してくれた人だ

 

「まぁ……俺の親友であるシュージなら調べてもいいが」

 

「本当に!?約束よ~」

 

ゲッコはリュガの手を掴んで握手する。

タスクとアンジュは乾いた笑いをしていた。

ドラゴン達が集結して、大巫女が皆の前に現れるが大巫女の姿を見て唖然とする。

 

「あれが大巫女…?」

 

「サラとゼランディアが言うにはアウラ・ミドガルディアという名前だそうだ」

 

幼き大巫女――アウラ・ミドガルディアは民達に宣言をする。

 

「誇り高きアウラの民よ、原初のドラゴン、母なる竜アウラと言う光を奪われ幾星霜…ついに反撃の時が来た。

 今こそエンブリヲとカノープスに我らの怒りとその力を知らしめる。

 我らアウラの子!例え地に落ちてもこの翼は折れず!!」

 

その言葉にドラゴン達は雄叫びをあげて、それにヴィヴィアンもつられるように興奮しながら吠えた。

宣言が終えて、サラは焔龍號、ゼランディアは黄龍號に乗り込み、告げる。

 

「総司令!近衛大将ゼランディア!我らの母なる竜――アウラを取り戻すぞ!!全軍出撃!!」

 

黄龍號と焔龍號が発進。

ナーガとカナメの蒼龍號と碧龍號が続き、ドラゴン達もその後を追いかけるように出撃した。

 

「俺たちも行くぞ!!」

 

リュガとアンジュたちも機体に乗り込み、タスクとシュレディンガー、ヴィヴィアンは空中バイクに乗る。

 

「特異点開放!!」

 

すると皆の目の前にシンギュラーが解放されて、皆は後に続く

 

 

◆◆◆◆

 

 

シンギュラーを通り抜けると、青い空と青い海が広がっていた。

 

「ここは………」

 

「ここでクイズで~す! 此処は一体どこでしょうか!

 クンクン…正解は!あたし達の風、海、空でした~!」

 

アンジュは自分の世界に戻って来た事に思わず嬉しさが出る。

 

「戻って来た……戻って来たのね」

 

一方サラは座標が違っている事にすぐに問う。

 

「到着予定座標より北東4万8000…!? どうなっているのですか、これは!」

 

「分かりません…!確かに特異点はミスルギ上空に開く筈…!」

 

その時サラの機体のレーダーに警告熱反応が表示され、それにサラは前方を見る。

すると目の前にミサイルが無数に飛んで来て、それにドラゴン達は光の盾を展開し防御する。

 

「何事!!」

 

煙が晴れた途端に無数のドラゴン達が海に落ちて行く。

ガレオン級が吠えた途端に緑色のビームがガレオン級の頭部を吹き飛ばして撃ち落とす。

それにサラは目を見開く。

 

「サラマンディーネ様!これは!?」

 

「待ち伏せです…!」

 

サラが言った言葉にナーガとカナメは驚きを隠せない。

 

「待ち伏せ!?」

 

「では!リザーディアからの情報は…!?」

 

「今は敵の排除が最優先だ!!」

 

そう言ってサラ達は龍神器達をアサルトモードに変形させて、ドラゴン達に言う。

 

「全軍!!敵機を殲滅せよ!!」

 

サラとゼランディアが先頭に進み、その後にナーガやカナメもあとに続く。

戦闘が始まるが、5つの黒い機体をみて驚愕する

 

「あれは……まさか……」

 

「黒いヴィルキス!?」

 

「……あれはエンブリヲが所持しているラグナメイルだ」

 

シュレディンガーがそう言う中、ドラゴン達が次々と落とされて行くのをヴィヴィアンが見て、大声で叫ぶ。

 

「ああ!!やめろーーーーー!!」

 

「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

リュガはプルートを操縦し、人型へと変形して両手から淡い緋色のエネルギーシールドが出現しドラゴン達を護る

 

「リュガ!?」

 

「サラ、ゼランディア。一度退いて体勢を立て直せ!!」

 

「出来ません!エンブリヲからアウラを取り戻すまでは!」

 

「周りを見ろ!!この状態ではアウラを取り戻すのは不可能だ!!」

 

サラは言う通りに周りを見渡すと、戦況が混乱状態だ。

 

「それとも、大事な仲間を危険に晒す気か!?撤退してチャンスを作るんだ!!」

 

サラは目を開かせて、頭を冷やして操縦桿を握りしめて皆に言う。

 

「全軍、撤退する!! 戦線を維持しつつ特異点に撤退せよ!」

 

ドラゴン軍達は特異点に向かい撤退し始める。

 

「すまない……リュガ」

 

「謝るな。エンブリヲとカノープスはこの事を見抜かれていた。

 生きていればアウラを取り戻せる」

 

「ああ、それまで……生き延びてくれ!!」

 

最後にサラとゼランディアは特異点に入り、撤退は成功する。

アンジュはラグナメイル・クレオパトラの方を見ると、クレオパトラがフライトモードになる。

 

「どうして、あんたが……」

 

ライダーのバイザーが透通って素顔が現れ、アンジュとリュガは驚愕する

 

「サ、サリア……!?」

 

ラグナメイル・レイジアにエルシャ、ラグナメイル・テオドーラにクリスが乗っていた

 

「エルシャ、クリス……!?」

 

「リュガ、アンジュ、どうしてあんたがドラゴンと一緒に戦って……」

 

「てめぇら………エンブリヲの犬に成り下がったのか」

 

かつての仲間と敵対することになる最悪の展開。

サリアはエンブリヲの指示を聞き、少し驚く

 

「分かりました……エンブリヲ様。アンジュ、リュガ二人を拘束するわ。色々と聞きたいことがあるから」

 

サリアの一言に驚き、サリアはエルシャとクリスに言う。

 

「二人共、良いわね?」

 

「「イエス、ナイトリーダー!!」」

 

サリア、エルシャ、クリスはアンジュの方へと向かい襲う。

リュガは救出しようとしたが……ラグナメイル・ビクトリアとラグナメイル・エイレーネが立ち塞がる。

 

「あなた、こんなに弱かったんだ…強くなったのは私。エンブリオ様のおかげで!!」

 

サリアの猛攻に防戦一方となり弾き飛ばされ態勢を崩される。

 

「今よ!陣形、シャイニングローズトライアングル!!」

 

クレオパトラ、レイジア、テオドーラが三角形の陣でヴィルキスを囲みワイヤーで拘束する。

身動きが取れなく、アンジュは苦虫を噛み潰した表情になる

 

「させるか!!」

 

両手を変形し、ダイヤモンドカッターを連射出してワイヤーを切り裂きヴィルキスを解放する。

 

「リュガ……!!」

 

「悪いが、抵抗はするぜ。俺らを縛り付けようと思うなよ……!!」

 

だが、不利な状況は変わりない。

アンジュはあの時と同じように、跳躍しようとする。

 

「飛びなさい!ヴィルキス!!飛べぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ヴィルキスの色が青色に代わり、跳躍した。

 

「何処に行ったの……!?」

 

サリアたちはアンジュたちを捜索する。

 

 

◆◆◆◆

 

跳躍した場所はボロボロとなっていた基地だ

 

「あそこは……アルゼナル?」

 

完全に基地機能を失ったアルゼナルを見て呟き、それにアンジュはただアルゼナルを見て呆然とする。

夜、アルゼナルの付近に着陸したが、黒焦げの遺体が所々ある。

 

「酷い事をしやがる……」

 

「皆…何処に行ったの?まさか…」

 

「脱出して、無事で居るはずさ。ジルたちがそう簡単にやられる筈がない」

 

「ああ、パブロフ、ラプラス、カルネアデスも一緒だ」

 

「だと、良いが……」

 

ヴィヴィアンは何かに気付き、それにリュガ達は見る。

すると海の方に緑色の光の玉が浮いて、そこから三人の人影が現れる。

アンジュは恐怖のあまりに悲鳴をあげながらタスクに抱き付く。

 

「あ…あ…アンジュリーゼ…様?」

 

「ち、違う!!私は!!……え?」

 

アンジュは自分の本名を知っている事に反応する。

すると、その人物はマスクを外すとモモカだ。

 

「モモカ……?」

 

「アンジュリーゼ様ー!!」

 

モモカはアンジュに駆け寄って抱き付き、アンジュもモモカが現れた事に嬉しながら抱き付く。

ヴィヴィアンはその他の者達を見た時にマスクを外したヒルダとロザリーを見て驚く。

 

「うわー!みんなだ!!」

 

「ヒルダ、ロザリーも無事だったのか」

 

「うわっ!!ドラゴン女!?」

 

ロザリーはヴィヴィアンを見てビビって引いて、ヒルダは笑みを浮かべてアンジュに駆け寄る。

 

「本当に………アンジュなの?」

 

「勿論よ、ヒルダ」

 

かつての仲間たちと合流し、あの後、何があったのか聞くこと……。

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