ドス鳥竜として生きる 作:神袋
「……寝たなぁ…」
口をあんぐり開けながら起き上が…れない。細かく言うと手で体を支えられない。寝起きの重い瞼を開いてまでこの違和感を確認することでもないとぼやぼやの頭で思いつつも二度寝を決め込む。愛用の抱き枕を抱きしめ…られない。というか、ない。手で辺りを探っても土草のそれしか感じない。
「なんかおかしいな?」
ベッドに土がついてるわけないし、草がはえてるわけもない。脳が覚醒して眠気がすっ飛んでいく。
「…何で?」
軽くなった瞼を開くと目に映るのは雲ひとつない夜空。天井が映るはずの未来は草原で目覚めた命に現実を突きつける。
「どこだよここぉぉぉぉ!」
混乱の中叫び、同時に体を跳ねさせ起き上がる。隠せない動揺の中深呼吸をして心を落ち着かせるが、落ち着くのと同時に体の違和感に気づく。視点の高さは変わらないが、見え方が違う。なんというかこう、左右がめっちゃ広い。教科書でみた馬の視野角に近い風に感じる。
加えて、足が見えない。頭の下を見ても大きな鉤爪が見えるのみで……
「なにこれ⁉︎え?」
赤い鉤爪をまじまじと見て思った。「自分はどんな姿なのか」と。思うやすぐに辺りを見てみると、少ししたところに川が見える。自らの疑問を解消すべく駆け出すが、またもや違和感。走る速度が異常に速い。動物のように速い。違和感と疑問でいっぱいの中走っていくが、これがすごく気持ちがいい。爽やかな気分で駆ける自分が主人公のように感じる。「あぁ、夢でもいいから続けていたい」と思い、ハッとした。「これ夢じゃないか?」
「モゥア!ムォアォ!」
夢だと思いながら川に到着。すると何かの動物が逃げていく。「サイくらいの大きさの生き物…アプトノス?」。これはいい!夢の舞台はMHだ!完全に昂りながらも川で自分の姿を確認する。
「これは…ドスランポス!」
夢ならもっと強いモンスターにしてくれよと愚痴を垂れつつ。美しい夜空の下で自分の姿を自覚し、すぐに行動を始める。楽しまなければ損だ!草原を走り出し、真の主人公感を味わっていると、上空に大きな影が見える。興奮は最高潮に達して追いかける。森の方向に向かう影は地上に降り立つと先ほどとは別のアプトノスの群れに襲いかかる。遅れて現場に着くとすでに一匹は事切れ、肉を貪られていた。その肉を荒々しく引きちぎっているのは電竜『ライゼクス』。
目を見開き、世界観を肌で感じる。
「すっげぇ…(惚)」
夢とはいえ、弱肉強食を肌で感じ、その美しさに惚気ていると、なんかこっちをみている。そんな感想を抱く瞬間には迫って来るライゼクス。これ、自分狙われてるな。と軽々しく思うが、心の中のさらに奥……本能が訴えかける。
【逃げろ!】
突然自分の思考でなはないものに支配される。焦りを感じながらも夢じゃないかと楽観するが、体は森へと吸い込まれる。走り続ける内に飛竜は空に舞い、やがて追い抜いて行った。
そんなこんなで僕は今ホーミング生肉を食べてます。これが臭いの何の。この世界に来てから早一ヶ月経つが、びっくりしたね。夢じゃなかったんだもの。人(今は鳥竜かw(激うまギャグ))は二週間で適応すると聞いたけどここまで慣れるとは思わなかった。ライゼクスが飛んでいくのをみて、朝昼晩過ごしても夢から醒めなかった。そっからはもう泣き喚いて夜を過ごしましたよ、えぇ。でも夜明けに泣き歩いてたらランポスと鉢合わせしちゃってさぁ。まさかの自分の群れで、そのまま巣に連れてってもらったわけよ。疑われもしたけどどうも上下関係は絶対らしく、そのままリーダーに就任してドスランポス生活の始まり始まり……という流れ。この生活にも慣れてきたところだけど…正味飽きてきた。刺激がないのはもちろん本来とは違う世界に生きてるんだから観光したい欲が我慢できない(生存本能に抗う馬鹿)。しかしながら問題がある。群れをどうするか決めてないんだよな〜。世話になった子分を見捨てるのもアレだし存続させたいところでもある。
「ピシャァーーン‼︎‼︎(天啓)」
そうだ、ボス育成しよう!僕がいなくなるなら代役を育てればいい。自分を褒めちぎりながら早速準備に取り掛かる。まずは子分厳選。生活の中観察した結果、独断と偏見により、三匹を選ぶ。それぞれ知恵、力、勇気に優れた奴らだ。なんかしっくりくるので順にゼル、ガノ、リンと名前をつけておく。ガノだけ二匹と仲悪いけど仕方がない。こいつらには飯を大量に食わせ、元人間由来の戦術を教えて、草原をダッシュさせて、群れの規律を無視させてまで眠らせた(◯仙人)。戦闘力あげるならこれが一番でしょ(脳筋)。
その結果、今は四匹で水没林にきています。
「なんで?」
「「「ボスがバカだからでしょ」」」
こいつらほんとに子分だよね?口悪くない?
聞くところドスランポスがいなくなると群れからまたドスランポスが生えて来るらしい。旅に出ることを群れに伝えた後、三匹の中からボス発表しようとしたらこの事実を教えられて育成期間が水の泡…となっていた所、弟子共が旅についていきたいと言ったものだから恥ずかしさと勢いでそのまま飛び出してきちゃった。てへ
ドスランポスくんは元地球の人間です。MHが好きだけどガチガチというわけでもない(主と同じような感じ)です。
転生特典は
「翻訳」 生物の声がまんま翻訳されて耳に入る
「共有」 これは後々活かす予定だから詳細は伏
本人はこれらをなんとなく知覚している。
ドスランポスの前任者(転生前の体)は元々恵まれた個体。後に特異個体になり得るほどの才能があった。(主人公はまだただの平凡な個体だと思っている。)
初投稿故、拙いです。なので、ストーリーにわくわくを感じるか、続きが見たいかが気になる所存です。
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続きが見たい!
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あればみる
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あってもみない