ドス鳥竜として生きる   作:神袋

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やっぱり転生モノっていいですよね

僕も大好きなので皆さんも書いてみてください
供給が足りません


砂原で生きる

「なるほどねぇ」

 

フロギィから不明な点を聞いて驚いた。亜種がなぜ逃げていったのかは多分フロギィの言うとうりだ。でも合点がいかないのは…

 

「無茶苦茶だよそれ」

「でもあれが決め手になったよ」

 

驚くことに彼は二匹が離れた後、亜種が毒液を撒き散らし始めたのを見て、自身の毒袋に毒液を貯めて濃縮したと言うのだ。確かに思えば毒テングダケを間違えて食べた時よりもずっと苦しかったからあれは猛毒。つまりはG級・MRに属する亜種だった。さらには生まれもったであろうその天性が毒をさらに強くしたものを濃縮すれば耐えられるモンスターも限られてくるだろう。そんなものに耐えるとかフロギィこいつやばい個体なんじゃねぇの?本人にお前やばいかもと言うのは流石にあれなので控えておこう。

 

「さて、僕は行くよ。楽しい世界旅行にしてくる」

「うん。いってらっしゃい。また会えたらいいね」

 

約束どうりフロギィとはお別れだ。だいぶ世話になったし、悲しいけど、互いに止める理由もない。転生者ともまた会えるかもしれないし、フロギィと出会えただけでもとても嬉しかった。フロギィの背中を見送ってから洞窟を弟子共と進み続ける。やがて僕は砂原へと辿り着いた。

 

「「「「暑い」」」」

 

 四匹は嘆く。

 

そりゃそうだ。元は温帯に住む種族だし、いくらモンスターの体でも適応には上限がある。だがしかし!人間の叡智クーラードリンクの調合元となるヒンヤリダケくらい生えててもいいんじゃないかな。うんないね。仕方がないから水分補給と休憩を多めに取りながら進むことにした。幸いにもオアシスは点在しているようだし、進めるだろう。しかも敵対してくるモンスターにも出会わないし余裕っしょ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甘かった。オアシス運ゲーに負けた。急になくなるじゃん!いままで比較的直線上にあったオアシスが急になくなるとか思わんじゃんか!暑さに慣れてきたとはいえ、喉の渇きがおさまることもない。視界もぼやけてきた…。カニの幻も見える‥。……ん?カニ?砂原のカニ…ダイミョウザザミだ!しかも記憶の中のそれよりもずっと小さくて弱そう!泡ブレスを使うほど水を蓄えた救世主!最後の力を振り絞って飛びついて、足さえもげば鉤爪の上で踊らせられる!でも、頭の中でそう思いながらも片隅ではわかっていた。そんな都合のいいことはない。蜃気楼で映し出されたカニに踊らされたのか…。無念…。

 

「ん?おい!お前ら!こっちこい!」

 

声が聞こえる…。フロギィじゃないな…。誰だ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん!おはようございます!」

「「「「「オハヨウ!」」」」」

 

はい。知ってる感じの起床だね。展開も予想できちゃうね。どうやらまた鳥竜種に助けられたみたいだけど彼らは見たことがない。一言で表すならアヌビス。黒い体に黄色のラインと模様がついてる。名前を聞いてみても、

 

「「「「「(それぞれの一人称)!」」」」」

 

としか答えない。オレ、ワタシ、ワシ、ボク、ウチetc…。そりゃそうだ。人間が勝手に命名した名前をモンスターが知るわけもない。だけども今日。その名前がわかるかもしれない。どうやら彼らのボスと会わせてくれるみたいだ。助けられてから会えなかったのはなんでかはわからないけど、とりあえず会いに行こう!

 

「ココ」

 

比較的大きな個体に導かれて彼らのボスに辿り着いた。ボスらしき彼は金色と青が目立つ体をしていた。やはり見た目はアヌビスだと思うのも束の間。

 

「おう!お前さんが客人か!」

「あっやっぱり話せるのね」

「ん?そういやそうだな!」

 

ガハハと笑う彼が言うには、この種族は「アピポス」と言うらしい。僕が知らないのも無理はない。どうやらMHのソシャゲのオリジナルモンスターであるらしい。なら彼はドスアポピス?違うって、大首領ドスアピポスだってさ。馬鹿馬鹿しいが本当なんだろう。事実普通のドスアピポスもいるが、なんでも、数が多すぎてさらに上の存在が必要らしく、大首領ドスアポピスが生まれたらしい。

 

「すまんすまん!まさか同類(転生者)とは思わなくてな!」

「僕はなんとなく察してましたけどね」

「ん?なんでだ?」

「気にしないでください」

 

二番煎じの展開に若干気持ち悪さを覚えつつ、首領に質問を続ける。今まで会えなかったのは単純に仕事が忙しいらしく、巨大な群れの統率がいかに大変かを首領は力説してくれた。あ、そうそう、彼のことは「首領」と呼んでいる。フロギィ理論でいってアピポス呼びだとドスアピポスを指してしまうからね。首領の話を聞くに、よくわからないがとある存在をアピポス達は信仰しているらしい。だけど、その信仰対象を見たことがある個体はおらず、謎に包まれているっぽい。まあわからないものはよくわからないものでいいでしょ!首領に保護されてからあまり暑さも感じなくなったし快適だ!しばらくはこの辺りの()()()()でも見て時間を潰して過ごそうかな。

 

 

 

 

 

 

 




大首領ドスアポピスさんの転生特典は
「翻訳」    ドスランポスくんと同じもの。
「共有」    ドスランポスくんと同じもの。
「並列処理」  複数の思考を同時に安定して巡らせられる。

首領の声はノリがいい範馬勇次郎だと思ってます。

砂原のドス鳥竜種多くて困っちゃうね
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