ドス鳥竜として生きる   作:神袋

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チョロいから初めて感想もらって舞い上がってます


砂漠で生きる③

 小さき存在がより優れた存在に勝利を収める為には何をすればいい?答えは『犠牲』だ。天賦の才に対抗するには己が時間を、信念を。それでも足りない時にはその心臓すらも捧げる必要がある。漫画の主人公が命を『削る』、『燃やす』、『天秤にかける』等最終的には残ったり、生を勝ち取る程度の犠牲ではない。最初からその命を削り切り、完全燃焼させ、価値をものともせずに捨て去る。自身がそれほど大きな存在でないと理解しているからこそ、反逆のゲネポスは命を削る魔王へと身を投げ出した。

 

「「!」」

 

 双竜は死に、蘇り、また死ぬ姿を見る。凄惨を極める角に血が滴り、魔王の目を妨げる。瞬刻背後に回り、片方の体を使い平行に飛ぶ。水没林決戦の決め手となった閃爪は重なる弱体化により柔化した腹を襲い裂く。鮮やかな赤は微笑み、勝利を祝福するように飛び散り美しい花火を咲かせる。白い蒸気を纏う魔王は影が目にかかったまま咲かせ崩れる。大量の水蒸気が放出され、辺りを涼める。その涼しさは魂を輪廻へと導くように霧散していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここにのこる」

「え、まじで?」

「ああ、そうしろ」

 

残ったガノは砂漠に残る決意をしたらしい。ゲネポスとも旅を共にすると決まった後に言われたから驚いたけど、ボスが不足してるこの群れには必要だとゲネポスにも諭された。それに、あの戦いを見てついて行けそうにないと思ったっぽい。だよね。途中から二体一だったもの。理由が理由だしまあいいか。なら早速出発しよう。

 

 故郷の風習に倣い、死体の埋葬を済ませた双長は魔王の亡骸を横切り、砂原へと戻って行った。

 

 

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【報告】 〇△□モンスター研究所

日時:⬛︎/⬛︎⬛︎ 〇〇:〇〇

地名:デデ砂漠

対象:ドスランポス

 

[記録]

 古龍観測所が砂原にて発見した冥晶龍ネフ・ガルムドをアピポスの群れと共に倒したドスランポスが砂漠へと移動。ドスゲネポスの襲撃を受けた後、ゲネポスの巣へと運ばれる。その後、ドスゲネポスと共に行動を開始し始め、砂原方面へ移動中 ※塵魔王ディアブロス と交戦。ランポス二匹とゲネポス一匹のみを犠牲にして勝利。ゲネポスの巣へと戻り休息を取った後、生き残ったランポスとゲネポスを置いてドスランポスとドスゲネポスのみで再度砂原方面へ移動を開始。

 

※塵魔王ディアブロス

棲家一帯の大型モンスターを排除するその高い戦闘力と特異な縄張りの広さからロックラックギルドにより命名された特殊個体。詳しくは「塵魔王ディアブロスの記録」参照。

 

[メモ]

近年増加傾向にある特異なモンスターの一種と推測される。本来の生息地とは異なる土地を放浪する。古龍と二つ名個体にも他の鳥竜種との協力を得て対抗し、勝利を収めた。幸い人間が使う道とは大きく離れた道を移動している為実害はなく、むしろ特異なモンスター同士で争いあう。これら特異性から特殊個体申請の提出を求める。

 

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今更だけどやっぱり僕って強いんじゃないか?二つ名にも古龍にも勝てたし転生者だから無双できちゃう系男子(モンスター)なんじゃないかな。調子乗っちゃうなぁw。

 

「んだよニマニマしやがって」

「ごめんwごめんw」

 

蹴られても体が丈夫で痛くないなぁ。ゲネポスも多分こっち側だと思うし浮かれてもいいでしょうに。まあ油断大敵とは言っても砂漠で合うモンスターには現に余裕で勝ててるからしばらくは安泰かな。

 

 砂の吹く中進むコンビは塵魔王の死亡と共に活発になっているモンスターを軽くあしらいながら進んでいく。その目的地はかの古龍との決戦の地、アピポスの巣だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな!お前ら!」

「ぐへっ」「かはっ」

 

見つけられた瞬間タックルをくらってきついわ〜。まるで勢いのいいおっさんだよ。

 

「久しぶりだな!おっさん!」

「おう!」

 

え?2人共知り合いかよ!妙に迷わず進んでくと思ったらきたことあるのね!身の上話はしなかったししらないのも無理ないけどさぁ。なんかモヤってくるわ。

 

「じゃあ約束通り行こうぜ!」

「うし!そいじゃ行くか!」

 

なんかトントン拍子で話が進んでるし、なんか約束果たしてるし、首領もついてくるっぽいし……。俺だけ仲間はずれじゃんかよ〜。あっ!もうあんな遠くにいる!待ってよぉ!

 

 

 

 

 

 

 

 

結構前から2人は知り合いらしい。僕が首領と合う結構前にゲネポスが来たっぽい。摩訶不思議な縁もあるんだなぁ。ひょっとしたらフロギィのことも知ってるかもな。水没林にいくって宣言した後になんも情報ないから望み薄だけども。おっ!洞窟見えてきた!なんもいないといいな〜。

 

 襲いかかってくる敵がいなければいい。そう思っていたドスランポスは目を開き仰天する。傷だらけの体をした転生者が横たわっていた。傷だらけの仲間なんていて欲しくないと心で現実を否定しながらも素早く側に着く。別れてから水没林で何があったのかを彼らは起き上がり泣くドスフロギィから聞くことになる。

 

 

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どの世界でもとある名の三名はいずれ因果の元に運命を辿る。ただ呆然と立ち尽くし目を離せなかった。結果生き残り、芽生えた心に従って留まることを決めた一匹。巡り巡って輪廻の渦中。砂に埋まり命尽き。生まれ変わる(転生)運命の二匹。必然か偶然か、生まれた地へと戻り消滅寸前の群れの一員として再び生まれ落ちる。

 




ただいま水没林。どしたのフロギィくん。

ロックラックギルドの要注意モンスターを倒してしまった結果、特殊個体に指定されかけてるランポスくんかわいそう。

男の子なので戦闘シーンの比率高くしたくなっちゃう。

フロギィくん。もといドス鳥竜種達のサブストーリーは「水没林で生きる③」のアンケート票数が一定を超えたらタイミングを見て書こうと思ってます。
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