滅んだ世界で艦娘たちと   作:だんご/dango

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呉では何があったのか。
どのようにして散ったのかを描く




episode/00 血戦/呉side

 

~呉軍港~

××島の奪還作戦を行うための援軍として出撃する前に事件は起きた。

対空レーダーに飛行機の大軍勢が映された。作戦は筒抜けなのか?

 

 

 

「榛名さん!!来ます!」

 

大淀が叫んだ。

恐らく負けてしまったのだろう。

空には見渡す限り深海棲艦の艦載機で埋め尽くされている。

 

「こりゃあちょっと厳しいねぇ~」

 

隣で北上さんがそう言う

自分もそう思う。負けてしまうのだろうか?

 

「でも大井っちが見ててくれるからね、負けてられないのよ」

 

金剛お姉様、榛名を見ててくれてますか?

 

……返事はなかった

 

「総員!対空戦闘用意!」

 

私はそう叫んだ

これが日本を守る為の戦いだと信じて

 

「勝手は、榛名が、許しません!!」

おびただしい数の艦載機に向かってバリバリと音を立てる機銃

立ち止まってはダメだ。魚雷の的にされてしまう。

そう思い動こうとした

 

「きゃあぁぁ!!」

 

「鳳翔さん!!」

 

鳳翔さんの方に目をやると飛行甲板に穴が空いている。

これでは艦載機が飛ばせない。

 

「鳳翔さん!大丈夫ですか!?」

 

「私はまだ……戦えます!」

 

恐らく大破している。このままでの戦闘は危険だ。

私が守らなきゃ

 

「魚雷、来ます!総員回避行動!!」

 

 

「了解!!!」

 

幸いにも誰も魚雷には当たらなかったようだ

魚雷を打ち切った艦載機が引いていく

今なら伊勢さんと日向さんの艦載機を出す余裕ができる

「伊勢さん!日向さん!艦載機お願いします!!」

 

「分かったわ!!伊勢航空隊、発艦開始!」

「了解!日向航空隊、発艦初め!」

 

発艦された僅かながらの艦載機達が飛んでいく

 

「皆さん、第2波来ます!!」

もう再装填したのだろうか、あの艦載機がまたやってくる。

「くそっ!計算より早い!」

それもそのはず、かつて見た赤城さんや加賀さんの艦載機だって10分はかかっていた。

「総員、対空戦闘初め!!」

「うおりゃぁあああ!!!」

 

近くで爆発音がした。振り返ってみるとそこには

「大淀さん!!」

 

「ぐっ……まだやれます!」

 

中破だろうか、大淀さんの機銃が破壊されている。

「下がってください大淀さん!あなたは鳳翔さんを連れて艤装の修理を!!」

 

「…分かりました!あとは頼みます!!」

 

そうして私たちは戦い続けた。

数時間後

 

「ふぅ……やっと来なくなった。」

隣で日向さんが呟く。

もう夜だ

みんな小破ほどの傷を負っている。

 

「艤装の修理が必要な方を優先してドッグへ!!」

 

「了解!!」

 

いつまで戦ったのだろう?2時間?いや3時間?

 

「榛名さん!!」

 

「榛名は……まだ戦えます!!」

もう左腕が動かない……

私はここで沈んでしまうのでしょうか?

お姉様、助けてください……

 

「榛名さん!!避けて!!!」

私はここで終わってしまうのか。あとは頼みます。皆さん

ガッ

「何をしている榛名!まだ終わってないんだぞ!!」

 

「伊勢さん……」

 

「私はあのクソったれ共から日向の仇を取らなければいけない」

 

「榛名、お前はどうしたいんだ?」

 

私だって、仇を取りたいんだ、駆逐の子を庇って魚雷や主砲を受けて沈んでしまったお姉さま方

敵の姫クラスを相手に道連れにした陸奥さん。

艦載機にボロボロにされ戦艦にやられた駆逐艦の子達。

 

「榛名はまだやれます!!」

 

「そうだその意気だぞ榛名」

 

「行きますよ伊勢さん!対空戦闘、初め!!」

 

~しばらくして~

 

「ぐっ!」

 

「伊勢さん!!」

 

「榛名……私はもう無理みたいだ……」

 

「そんな……伊勢さん!!」

 

「あのクソったれ共を倒し切ること……榛名に託してもいいか?」

 

「……分かりました。」

 

「ふぅ……私もこれで心置きなく日向に会いに行けるな……」

 

「榛名……先に逝くぞ……」

 

残ったのは私1人、とても綺麗だった呉軍港は炎と硝煙の匂いで見る影もない。

 

「ここから先は……榛名が……通しません!!」

 

残り一門しかない機銃を艦載機に向かって撃ち続ける

少しづつ数を減らしていき残り数機になった

 

「お姉様方の……仇!!!!」

 

やっと倒しきった……

 

「あれ……力が……」

私ももうダメみたいだ

「金剛お姉様……見ててくれたでしょうか?」

(ちゃんと見てましたヨ、榛名)

「なら……良かったです……」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数刻前

 

「やっと繋がった!」

 

「元帥殿に報告しなければ……!!」

 

「元帥殿!元帥殿!呉が空襲を受けています!元帥殿!」

 

「返事が来ない……何故だ!」

 

「援軍も沈んでしまった……近くの電話を借りてでも報告しなければ!!」

 

 

そう走り出そうとした呉鎮守府の提督だが、流れ弾が弾薬庫に直撃、そのまま誘爆し犠牲になった。




もう一度あの海へのお話をリメイクして話合わせた。
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