君のような勘のいい読者は好きだよ(突然の告白)
カットです。
外伝読まない人には更新がない感じになっちゃいますからね。まぁ、気まぐれなんですけど、即日投稿です。
邪仙さんの気配が完全に消え失せた霊廟の奥は、しんと静まり返り、響くのは私と霊夢の足音のみ。そのまま、私と霊夢は言葉少なにその荘厳な参道を進みます。
やがて私たちの目の前に、ひときわ大きく開けた空間が現れました。そこはまるで宇宙そのものをこの地下に閉じ込めたかのような、幻想的な場所。私は思わず、懐からにとり製のカメラを取り出し、この絶景を一枚だけ写真に収めました。
「神霊が集まりすぎて星空みたい」
霊夢が思わず、といった様子でそう呟きます。霊夢の言う通り、これまで私たちを悩ませてきたおびただしい数の神霊が、この空間では天の川のように静かに美しく渦を巻いていました。
「何というか……あまり禍々しい様子じゃないわね。私が間違っていたのかしら?」
「そうだね、君が間違えていた」
そう霊夢が疑問を口に出すと、何者かの声が応えます。それはこの空間のどこからともなく響いてくる、穏やかでいて、深く澄み渡った万人を魅了する声です。
「君たちの行動は全て見させて頂いたわ」
声と同時に神霊の渦の中心が淡く光り始めました。そしてその光の中から、一人の人物が長い眠りからたった今、目覚めたかのようにゆっくりとその姿を現しました。古代の豪族を思わせる高貴な衣装。その手には儀式に用いるためであろう美しい笏に、腰に下げた七星刀、そして何よりもその瞳。全てを見通し全てを理解し、そして全てを受け入れるかのような深く慈悲に満ちた瞳。それと、モフモフしている大きなお耳。
間違いありません。彼女が今回の異変の元凶である聖徳王でしょう。
「素晴らしい人間ですね。君たちからは学ぶ物が沢山あります。いや、学ぶ物がない人間なんて居なかったかしら……」
「いつから見ていたの?」
「君が生まれる前から遡って見させて頂いた…と言いたいところだけど、途中からかな」
「ん?」
霊夢はその言葉に怪訝な顔をしています。聖徳王はその表情に構わず、今度はその視線をゆっくりと私の方へと向けました。
「そして巫女の隣にいる支援者殿。君の心は実に面白く、賑やかだ」
「…何のことでしょう」
私は平静を装い、穏やかに微笑み返しますが、心臓が嫌な音を立てて跳ねました。急いで、髪飾りを取り出し、握りしめます。きっと、賢者たちが何かしらの援助をしてくれるはずです。
「?おや、急に君の欲望が聞こえなくなってしまった。だけど、断片的にだが、君の欲望は聞こえてきたよ。『巫女を守りたい』という強烈な願い。それと同時に『決してこの正体を知られてはならない』という鉄の扉のような固い願い」
その言葉に、背筋を冷たい汗が伝います。隣にいる霊夢の訝しげな視線が、肌に突き刺さるようでした。
「君は一体何者なんだい?」
聖徳王の、全てを見透かすような瞳が真っ直ぐに私を射抜きます。私の心臓は未だに警鐘を鳴らし続けていましたが、髪飾りに触れた指先から伝わる微かな温もりが、私に冷静さを取り戻させてくれました。
「さあ、何のことでしょう。私は見ての通り、ただのしがない人間ですよ」
私は、できる限り穏やかな笑みを浮かべて答えます。
「貴女の存在は幻想郷の存続に関わる。私たちは、貴女に力を与えてはならないと考えました。巫女独りでも大丈夫だと思いますが、賢者たちは心配性ですから、私が此処にいるにはそういう理由ですよ」
「ほう……」
聖徳王は、そのモフモフとした耳をぴくりと動かし、面白そうに目を細めました。私の心の内が読めないことに、苛立つどころが、かえって興味をそそられているようです。
「その鉄の扉の奥には、よほど面白いものが隠されていると見える。まあ、いいでしょう。楽しみは、後に取っておくのも一興というもの」
「…おい!」
沈黙を破ったのは、痺れを切らした霊夢でした。
「あんた、さっきからそいつにばかり構ってんじゃないわよ! そいつが何者だろうと今は関係ないでしょ!」
苛立ちを隠そうともしない声。しかし、その言葉が、図らずも私を庇う形になっていることに、彼女は気づいていないのでしょう。霊夢は、私と聖徳王の間に割って入るように一歩前に出ると、その手に握るお祓い棒を、真っ直ぐに聖徳王へと向けます。
「あんたが今回の異変の元凶ね。ごちゃごちゃと人の心を探るような真似、気分が悪いわ。幻想郷の巫女として、これ以上の好き勝手はさせない!」
真っ直ぐで、一点の曇りもない決意。それを受けた聖徳王の表情が、慈愛に満ちた聖人のものから、試練を前にした求道者のそれへと変わりました。
「ああ、そうだ。そうでなくては!」
彼女は、心からの歓喜を込めて言いました。
「人間が私の存在を否定し、新たな伝説を紡ぐ時を、私はこの永い眠りの中でずっと、ずっと待ち焦がれていた!」
聖徳王は、その手に持った七星刀を静かにこちらへと向けます。彼女の身体から放たれる仙気に呼応し、周囲を漂っていた神霊たちが星屑のように激しく煌めき始めます。
そして、その声は、この地下霊廟の隅々にまで、厳かに響き渡る。
「我が名は豊聡耳神子!」
「天道を歩み、人の道を定め、そして今、この地に復活せし聖人なり! さあ、博麗の巫女よ! その力、その願い、この私に示して見せよ!」
その言葉が合図でした。聖徳王こと、神子の周囲を漂っていた星空のごとき神霊たちが、一斉に牙を剥き、美しい軌跡を描く弾幕となって、霊夢に襲い掛かります。
「望むところよ!」
霊夢が応じるのと同時に、二人の霊力と仙力がぶつかりました。
幻想郷の夜空を丸ごと閉じ込めたかのようなこの空間で、今、新たな歴史の一頁となるであろう、激しい弾幕ごっこが始まったのです。
⋈◀「…紫が、私と神子の間に境界を作ったのですかね?境界は、障壁でもあるのですから」▶⋈
……いい加減にしてほしい。
目の前の、聖徳王だかなんだか知らない女が、長々と語りかけている相手は私じゃない。私の隣にいるレイボに、なにやら一方的な期待を向けているらしい。馬鹿馬鹿しい。こっちは、今回の異変を解決するために、わざわざこんな薄暗い地下まで足を運んでやっているというのに。
もう待てない。このままじゃ日が暮れてしまう。ただでさえ、弾幕ごっこ続きで疲れているのだ。早く終わらせて、ゆっくりお茶でも飲みたい。
「…おい!」
気づいたら、声が出ていた。静寂を切り裂くには十分すぎる、自分でも驚くほど何故か苛立ちの滲んだ声だった。
「あんた、さっきからそいつにばかり構ってんじゃないわよ! そいつが何者だろうと今は関係ないでしょ!」
私の言葉に、聖徳王が、ようやくその顔をこちらに向けた。レイボのことなんて、今はどうだっていい。問題は、目の前のこいつが今回の異変の元凶だということ。幻想郷の巫女として、これ以上好き勝手させるわけにはいかない。
私は一歩前に出て、レイボを庇うように、お祓い棒の先端を真っ直ぐ突きつけた。
「あんたが今回の異変の元凶ね。ごちゃごちゃと人の心を探るような真似、気分が悪いわ。幻想郷の巫女として、これ以上の好き勝手はさせない!」
私の曇りない決意が通じたのか。ようやく、彼女の顔から、あの貼り付けたような聖人面の笑みが消えた。代わりに浮かんだのは、面白いおもちゃを見つけた子供のような、純粋な闘志と歓喜。そうこなくっちゃ。
「ああ、そうだ。そうでなくては!」
聖徳王は心底嬉しそうに叫ぶと、手にしていた七星刀を静かに構えた。
「人間が私の存在を否定し、新たな伝説を紡ぐ時を、私はこの永い眠りの中でずっと、ずっと待ち焦がれていた!」
「我が名は豊聡耳神子!」
「天道を歩み、人の道を定め、そして今、この地に復活せし聖人なり! さあ、博麗の巫女よ! その力、その願い、この私に示して見せよ!」
大仰な名乗りと共に、聖徳王――じゃなくて、神子の身体から凄まじい気の奔流が巻き起こる。それに呼応して、周囲を漂っていた星屑みたいな神霊が、一斉に殺気を放ち、牙を剥いた。美しい軌跡を描く光の弾丸となって、私めがけて殺到する。
ああ、やっとだ。やっと、いつもの仕事が始まる。
「望むところよ!」
口の端が吊り上がるのがわかった。面倒な前置きはもう終わり。あとは、目の前の異変の元凶を、力ずくでねじ伏せるだけ。
私の霊力と、神子の仙力が激しく衝突し、火花を散らす。幻想郷の夜空を丸ごと閉じ込めたかのようなこの霊廟で、この異変最後の弾幕ごっこが幕を開けた。
「先手は譲ってもらうよ。名誉『十二階の冠位』!」
神子の芝居がかった声が、宣戦布告として霊廟に響き渡る。ふん、面白い。彼女は定位置から一歩も動く気がないらしい。その場に仁王立ちしたまま、絶対の自信を持って私を仕留めるつもりか。望むところよ。
彼女の身体から、眩いばかりの純白の気が立ち上る。次の瞬間、放たれたのは二つの大きな光の塊。けれど、それは私に向かってはこない。左右の斜め下、決まった位置へと寸分違わず着弾し、ぴたりと静止した。
「……小細工を」
罠、あるいは儀式の準備。直感でそう感じ取った直後、その白い中弾の内側、六つの点が閃光を放ち、六条の白きレーザーが天へと向かう光の柱となって立ち上った。なるほど、あの光そのものが、十二の色彩の弾幕を生み出すための器か。
その予感は正しかった。純白のレーザーから、まるで染み出すかのように色とりどりの無数のクサビ弾が生まれ、霊廟の空間を埋め尽くしていく。
低い位置に生まれるのは、どっちつかずの黒と白。そこから黄色、赤、青、そして最も高い位置には、傲慢なまでの紫色。人の価値に序列をつけ、偉い順に裁きを下す。きっと彼女の堅苦しい理屈を体現した弾幕。
生まれ出たクサビ弾は、最初はこちらを嘲笑うかのように、ゆらり、ゆらりと漂っている。けれど、その一瞬の静寂こそが、嵐の前の不気味さだと、私の勘が告げていた。
「――面倒ね!」
口からこぼれたのは、偽らざる本音だ。けれど、それは絶望じゃない。ランダムに見えて、その実、完璧な秩序で制御された弾幕。そのあまりの緻密さと、それを美しいと信じて疑わないであろう作り手の思想が、心底「面倒」で、そして何より―――叩き壊し甲斐がある!
私の思考と同時、漂っていた全てのクサビ弾が牙を剥いた。緩やかな動きが嘘のように、一斉に加速し、縦横無尽に、殺意の矢となって私に襲い掛かる!
だが、もう見切った。この弾幕にはルールがある。どれだけ複雑怪奇に見えようと、最初に生まれた色から、順番に消えていく。つまり、最も位の低い、あの黒と白の弾から!
私は笑みを浮かべた。秩序を誇るのなら、その秩序こそが最大の弱点になる。消えゆく弾の軌跡、次に生まれる弾の色、その僅かな隙間を縫って、私は神子へと続くただ一本の道を見出す。
「ほう、見事だ。もう見切ったのか」
神子が感心したように呟くのが聞こえる。だが、感心している暇なんてないはずだ。
「おしゃべりは終わり! 次!」
お返しとして、霊力を込めたお札を複数枚、扇状にばら撒いた。一枚一枚が神子の気配を追い、あらゆる角度から襲いかかる。
「甘い!」
神子は七星刀を一閃。刀身が描いた円軌道が盾となり、お札を寸前で弾き飛ばした。しかし、それは陽動だ。本当の狙いは、彼女の足元。
「霊符『夢想妙珠』!」
弾かれたお札が爆ぜる煙を突き破り、私の周囲を旋回していた霊力の光弾が一斉に射出される。それは地面を舐めるような低い弾道で、神子の退路を塞ぎ、包囲するように殺到した。
「ぬ…!」
さすがにこれには驚いたか。神子は僅かに目を見開いた。地面を舐めるように殺到する私の夢想妙珠は、完全に彼女の退路を断っている。いかに聖人と言えど、避けられるはずが…
「――仙符『日出ずる処の天子』!」
神子が叫んだ、その瞬間だった。
彼女の身体そのものが、まるで第二の太陽になったかのように、眩い光を放ち始めた。その輝きは、霊廟の薄闇を完全に消し飛ばし、あまりの眩しさに私は思わず腕で顔を庇う。まずい、何かが来る!
光の中心から、仄かに黄色く輝く無数の丸弾が、まるで水面に広がる波紋のように、全方位へと一斉に放たれた。 それが彼女の次の一手。
「ちっ…!」
一つ一つの弾速はそれほどでもない。けれど、その密度と範囲が異常だった。波状攻撃は途切れることなく次々と生まれ、霊廟の空間を光の洪水で埋め尽くしていく。おまけに、弾そのものが輝度が高いせいで、どこまでが安全で、どこからが危険なのか、その境界線が酷く曖昧に見える。
これでは前に進めない。私は舌打ちしながら、後方へと跳んだ。一歩、また一歩と、押し寄せる光の波に押され、後退を余儀なくされる。
(…とはいえ、この程度ならば当たらないわ)
押し寄せる光の波を捌ききり、私は次の一手を叩き込むべく、神子へと向き直った。太陽のような輝きは収まり、彼女は再び静かな佇まいに戻っている。だが、その瞳の奥の闘志は少しも衰えていない。
「来たれ、我が忠実なるしもべたちよ! 見せてやれ、豪族の舞を!」
「召喚『豪族乱舞』!」
直接攻撃じゃない…!? 私の予想に反し、神子の左右に二つの人影が、まるで霞から形を得るかのように現れた。一人は古風な装束を纏った少女、もう一人は…足のない亡霊?
仲間を呼び出すなんて、正々堂々って柄じゃないわけね。呆れるやら感心するやら。呼び出された二人は神子の号令を受けると、すぐさま私に向かって左右から襲いかかってきた。亡霊の方が雷を放ち、もう片方がお皿のようなものを投擲してくる。二人の連携は巧みで、弾道は入り乱れ、まさに乱舞の名に相応しい、混沌とした弾幕を展開する。
「まとめて相手にしてあげるわ!」
お祓い棒を構え、三人を同時に相手にするための霊力配置を思考した、その時だった。
「――ここは私が」
凛とした声と共に、私の隣から、レイボが一歩前に出た。え、ちょっと、あんた何する気…?
私が何か言うより早く、レイボはどこからともなく大幣を取り出した。レイボが大幣を振るうと、亡霊の雷撃も、少女の皿も味を失ったかのように霧散していく。
「なっ…!?」
「この二人の相手は、私が引き受けます」
レイボは、私に背を向けたまま、静かに言った。
「霊夢は、神子に集中してください」
そう言うと、レイボはスキマを使い、二人を連れて、離れたところに行ってしまった。
「さあ、巫女よ。仕切り直しと行こうか!」
望むところ! 私はレイボが作ってくれた隙を突き、一直線に神子へと向かって飛んだ。部下たちの召喚が意味もなかったというのに、神子は少しも動揺せず、むしろ楽しげに私を待ち構えている。その余裕の笑みを叩き割ってやる!
だが、私が必殺の間合いに入る寸前、神子は静かにその名を告げた。
「神光『逆らう事なきを宗とせよ』!」
「――ッチ!」
私の悪態が口から出るより早く、神子の身体が再び光の奔流に包まれた。次の瞬間、彼女を中心に、十七条にも及ぶ極太のレーザーが、まるで後光のように放射状に迸った。その一本一本が、この世の理を定めるかのような絶対的な輝きを放ち、私の突進を阻む光の檻となって立ちはだかる。咄嗟に急ブレーキをかけ、レーザーの隙間へと身を滑り込ませた。
「危ないわね…!」
しかし、息をつく暇さえ与えてはくれなかった。十七条の光の柱にまとわりつくように蛇行して飛んでくる紫の光線。それを避けたと思えば、直線のレーザーが通過した軌道上に埋め尽くすほどの大量のお札弾が湧き出してくる!
「くっ…! なんなのよ、これ!」
一気に形勢が逆転した。
攻め込むどころか、私は回避に専念せざるを得ない。まっすぐな死の光条、それを埋めるように這い回る曲線の罠、そして退路を塞ぐよう湧き続けるお札の壁。安全地帯なんて、どこにもない。
レーザーが袖を掠め、焦げ付く匂いが鼻をつく。一瞬の判断ミスが即、被弾に繋がる。これまでの弾幕とは密度も質もまるで違う。
「どうした、巫女! 私の定める条理からは、誰も逃れられはしないぞ!」
神子の声が、光の轟音の中から楽しげに響く。
ああ、本当に、腹が立つ! でも、だからこそ…!
「上等じゃない…!」
どれだけ完璧に見える条理だろうと、必ず抜け道はある。私は押し返され、後退しながらも、その光の法則のただ一点の矛盾を見つけ出すべく、神経を極限まで研ぎ澄ませる。
直線レーザー、蛇行する光線、そしてお札の壁。三つの要素が複雑に絡み合い、互いの弱点を補っているように見える。けれど、それは違う。どんな術式にも、発動の「順序」というものが存在する。レーザーが走り、光線がそれを追い、お札が後から湧き出す。ならば…!
「――ここ!」
私は賭けに出た。後退するのをやめ、真正面から迫る極太レーザー、その一本に狙いを定める。そして、それが私の目の前を通過した、刹那。
「!」
お札が湧き出すまでの、コンマ数秒にも満たない、本来なら隙とは呼べないはずの「空白」。私はその一瞬を突き、レーザーが今まさに通り過ぎた灼熱の軌道上を、私は突き進む!
神子の顔に、初めて焦りの色が浮かぶ。私の無茶な突進は、彼女の計算を上回っていた。光の檻を内側から食い破り、私はついに彼女の懐へと飛び込む。
「これで、終わりよ!霊符『夢想封印』ッ!!」
回避不能なゼロ距離で、色とりどりの追尾霊弾を全方位に炸裂させる。神子の身体を凄まじい衝撃が何度も打ち据え、周囲を覆っていた十七条の光は、主を失ってかき消えた。
「ぐ…っ、あ……!」
直撃を受けた神子は、たまらず膝から崩れ落ちる。よし、これで決ま…。
「……まだ、だ」
うめき声と共に、神子がゆらりと立ち上がる。その身体から放たれる霊圧が、先ほどまでとは比べ物にならないほど膨れ上がっていく。傷を負った獣、いや、これは…。
「私は、聖人として生まれ、そして今…!」
神子の元に、神霊が集まり、そして、純粋な光の集合体へと変わっていく。霊廟の空間が、凄まじいエネルギーに震え、軋みを上げた。
「――『生まれたての神霊』となる!」
神子の弾幕描写むずすぎね。