東方備忘録   作:電子の妖精になりたい

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第126季/春 神霊廟with生まれたての神霊②

 ◆少し時は遡り…

 

 

 

「さあ、巫女よ。仕切り直しと行こうか!」

 

 豊聡耳神子の声が、静寂を取り戻した霊廟に響きます。皿を投げる仙人と雷撃を放つ怨霊を倒した私は、霊夢と神子の戦いを観戦していました。

 

 私の目の前で繰り広げられていたのは、人という種の限界を超えた闘争。博麗霊夢という存在が、人間としてどれほど規格外の力を持っているかは私が一番知っているといっても過言ではありません、が、今この瞬間、彼女が放つ輝きは、私の予測の範疇を遥かに凌駕していました。

 

「神光『逆らう事なきを宗とせよ』!」

 

 十七本の極太のレーザーと、それに付随するような蛇行する光線に、大量のお札弾。幻想郷の中でも避けれる者は少ないであろうスペルカードです。

 

 ですが、霊夢は難なく避け続けます。

 

 後退しながらも、その瞳は少しも絶望に染まっていません。むしろ、その輝きは増しているかのような…

 

 ああ、そうだ。あの瞳。

 

 私がかつて、まだ幼かった彼女に稽古をつけていた頃、何度となく見てきた、決して諦めることを知らない、強情で、それでいてどこまでも真っ直ぐな瞳。彼女自身は覚えていないですが、身体は覚えているのでしょう。私が教えた体捌きの基礎、霊力の流れを読む呼吸、そして何より、絶望的な状況を楽しむ、その不敵な魂の在り方を。

 

「――ここ!」

 

 霊夢が賭けに出ました。

 

 レーザーが通過した、その灼熱の軌道の上を、自らも光となって突き進んでいきます。

 

 そうです、それでいいんです。攻撃の起こりを感じ取り、発動前に潰す、もしくは回避する。私が霊夢に教えた戦い方の基本。

 

「これで、終わりよ!霊符『夢想封印』ッ!!

 

 ゼロ距離で放たれた、博麗の巫女の奥義。それは、確かに神子を捉えました。

 

 ですが。

 

「……まだ、だ」

 

 うめき声。

 それは、敗者のそれではなく、

 産声を上げようとする、何か巨大な存在の、覚醒の兆し。

 

「私は、聖人として生まれ、そして今…!」

 

 神子の身体に、神霊が集まり、純粋な「人の願い」の集合体とでも言うべき、光の塊へと変わっていきます。

 

 そして、彼女は、あるいは「それ」は、最後の名を告げました。

 

 

「――『生まれたての神霊』となる!」

 

 

 世界が、白に染まります。

 

 霊夢は、叫びませんでした。

 ただ、その唇をぐっと噛み締め、迫り来る光の奔流に対し、自らの霊力の全てを防御壁として前面に展開します。その瞳には、恐怖も絶望もありません。あるのは、博麗の巫女としての、たった一人の人間としての、最後の意地。

 

 ですが、神となった存在が放つ神光は、人の子の意地など容易く飲み込んでいきました。

 

 霊力の鎧が、ガラスのように砕け散り、紅白の巫女服が、灰となって消し飛ぶ。

 そして、純白の光が、彼女の小さな身体を、完全に飲み込みました。

 

 数秒か、あるいは永遠にも感じられた光の洪水が、ようやく収まった時。私の視界に映ったのは、絶望的な光景でした。

 

 半壊した霊廟、その中心に。

 まるで打ち捨てられた人形のように、ボロボロになった霊夢が倒れていました。

 肌の至る所から血が滲み、力なく投げ出された手足は、ぴくりとも動かず、かろうじて、息はしているだけの虫の息。

 

 満身創痍(GAMEOVER)

 その四文字が、これほど似合う光景を、私は知りません。

 

 あれほどの攻撃を受けて、生きていること自体が奇跡みたいなもんです。

 

 霊廟に残されたのは、神へと至り、その存在を維持するかのように静かに光り輝く異変の元凶(豊聡耳神子)と、地に伏し、死を待つだけの楽園の巫女(霊夢)に、そして、この光景を、ただ見つめているだけの傍観者()

 

 神子は、動きません。ただその場から、勝利者として、絶対者として、地に伏す巫女を見下ろしています。

 

「霊夢、負けちゃいましたか」

 

 独り言ちて、私はゆっくりと歩き出しました。

 

 半壊した霊廟の瓦礫を何でもないように踏み越え、霊夢が倒れるその傍らへ。神霊と化した神子が、その視線にもならない輝きをこちらに向けたのを感じましたが、気にも留めません。今の彼女は、そこに在るだけ。私の干渉に気づいたところで、理解が追いつくはずもありません。

 

「…ほんと、手のかかる子ですね」

 

 地を背に倒れ、虚ろな目で宙を見つめる愛し子に、呆れたように、けれど、どこか慈しむように語りかけます。勿論、返事はありません。私は彼女の隣に膝をつき、その傍らに転がっていた陰陽玉のをそっと拾い上げました。ひんやりとした感触。しかし、その奥底には、私の神力が籠められたもの。

 

 私は陰陽玉を両手で包み込むように持ち、目を閉じます。そして、私の能力をその玉に込められた「記録」へと接続させました。

 

回す。

 

時間を、因果を、記憶を。

 

この陰陽玉に刻まれた、博麗霊夢という存在のフィルムを。

 

 

Antichronal Rotation(リザレクション)

 

 

 

 私の呟きと共に、陰陽玉が淡い光を放ち始めました。

 地に伏していた霊夢の身体が、まるで古い映写機のフィルムが逆再生されるかのように、不自然な動きで巻き戻っていきます。おびただしい量の傷が、裂ける前の状態へと吸い込まれるように塞がり、焼け焦げた巫女服が、焦げる前の鮮やかな紅白の色を取り戻していく。吹き飛ばされ、地に叩きつけられ、倒れ伏したその肉体は、全て逆回しに再生され、神霊の光を浴びる直前の状態へと完璧に戻っていました。

 

「――な…!?」

 

 目の前で起こる奇跡に、神霊と化した神子が、初めて動揺の声を上げます。

 

 やがて、光が収まった時。

 霊夢は、ゆっくりと、その瞼を開きました。

 その瞳には、先ほどの虚ろさは微塵もありません。

 あるのは、強烈な意志の光と、何が起こったのかを理解しようとする、わずかな混乱。

 

 

「おはようございます。気分はどうです?霊夢」

 

 

 彼女は、自分の身体を見下ろし、傷一つないことを確認して、眉をひそめます。そして、陰陽玉を手にしている私のことを見て、はっとしたように目を見開きました。

 

「…あんたが、やったの?」

 

「さあ。どうでしょうね」

 

 私は、何でもないことのように言って、陰陽玉を彼女に手渡します。別に力を使い果たしたわけではありません。ただ、何かが抜け落ちる感覚が酷く悲しい。おそらくまた、何かを忘れてしまったのでしょう。それも、この子が無事なら、安いものです。…また、日記を読んで、何を忘れたのか把握しないと。

 

 そんなことより…

 

「さあ、霊夢。貴女にはまだやるべきことがあるでしょう?」

 

 そう言って、私は神子の方を指で示しました。

 霊夢は、私の意図をすぐに理解します。

 彼女は、ゆっくりと、しかし確かな足取りで立ち上がりました。

 その身体からは、先ほどの死の気配は完全に消え、むしろ、一度死の淵から蘇ったことで、さらに研ぎ澄まされたかのような、凄まじい霊力が満ち溢れています。

 

「あんた、本当に何者よ」

 

「さあ。私はただのしがない人間ですよ」

 

「…ふん。わけのわからない奴…」

 

 霊夢は、そう悪態をつくと、一度だけ、ちらりと私を振り返りました。

 

「助かったわ、レイボ」

 

 その言葉に、胸の奥が、ちくりと痛みます。いつかは、私の本当の名前で呼んでほしいもんです。

 

「さぁ!神子!続きよ!」

 

「スペルカードルールは私の勝利で終わったはずだが…?」

 

「ええ、確かに先ほどの勝負は神子、貴女の勝ちでしょう。ですが、スペルカードルールには一つの規則があります」

 

 それは、『勝者は敗者の再戦の希望を、積極的に受け入れるようにする』

 

 まぁ、ぶっちゃけ、今回のようなパターンを想定して、私たち賢者が考えたルールです。万が一にでも、博麗の巫女が敗れた際の保険。異変解決者が()()()()()()()()、何度でも挑戦するためのもの。

 

「そういうこと!神子、今度こそあんたに勝つわ!」

 

 お祓い棒が、再び彼女の手に握られ、その切っ先が、真っ直ぐに神霊へと向けられます。それに応えるかのように、神霊となった神子の身体から、再び弾幕が放たれ始めました。

 

 

 

⋈◀「日記読み直すの大変なんですよね」▶⋈

 

 

 

 意識が闇に落ちていく、その刹那――夢を見た。

 

 それは、とても懐かしい場所の夢だった。

 見慣れた博麗神社の境内。けれど、今よりもずっと木々が若く、空が高い。夏の終わりのような、どこかもの悲しい蟬の声が降り注ぎ、西の空を茜色に染めながら、太陽がゆっくりと山の稜線に沈もうとしている。

 

 確かに存在した微かな記憶のかけら。

 

 私は、今よりずっと小さい姿で、不貞腐れたように頬を膨らませて立っていた。

 目の前に、誰かがいる。

 逆光で、その姿はただの黒い影にしか見えない。背丈や服装から、女性であることだけが辛うじて分かった。その人の顔も、名前も、声さえも思い出せない。

 ただ、その人が私の「師匠」であったことだけを、魂が覚えていた。

 

「…もうやだ! なんでこんなことしなくちゃいけないのよ!」

 

 幼い私が、地面に転がったお祓い棒を蹴飛ばしながら叫ぶ。影は、何も言わずにそれを拾い上げ、私の手へとそっと戻した。

 

『まだです。呼吸が乱れています、霊夢。お祓い棒は腕で振るうのではありません。全身で、呼吸で、霊力の流れで振るうのです』

 

 その声は、厳しく、けれど不思議と耳に心地よかった。

 影は私の後ろに回り、小さな私の身体に、そっと手を添える。足の位置を直し、腰の捻りを正し、そして、乱れた呼吸を整えるように、私の背中を優しく撫でた。

 

『目を閉じなさい』

 

 言われるがままに、私は目を閉じた。

 

『耳を澄ませなさい。風が木々の葉を揺らす音、遠くで鳴く鳥の声、地面を這う虫の気配。その全てを感じなさい。それが、世界の呼吸です』

 

 師の言葉に導かれるように、私は意識を集中させる。

 すると、今までただの「音」や「気配」だったものが、意味を持つ「流れ」として感じられるようになってきた。風の流れ、音の流れ、そして、この世界を満たす、巨大な霊力の流れ。

 

『弾幕も同じです。一つ一つの弾を見てはいけません。弾と弾の間にある「道」を、流れを、呼吸を読みなさい。そこにこそ、活路はあります』

 

 その手は、いつの間にか離れていた。

 再び目を開けると、師はいつものように、ただ静かに私を見つめている。

 

 別の日の記憶が、ふと蘇る。

 その日は、絶え間なく降り注ぐ無数の光の粒を、ただひたすらに避け続けるという稽古だった。何度も何度も光に当たり、泥だらけになって、私はついに泣き出してしまった。

 

「無理よ! こんなの、避けられるわけないじゃない!」

 

 悔しくて、情けなくて、私はその場に座り込んでしまった。

 すると、影は私の目の前にしゃがみこみ、その影の輪郭を揺らしながら、こう言った。

 

『霊夢。避けられない弾幕など、この世にはありません。ですが、心が折れれば、避けられる弾幕も避けられなくなります』

『…そうですね。いっそのこと、絶望的な状況である時ほど、笑いなさい』

 

「…笑う?」

 

『ええ。絶望を、困難を楽しむのです。これほどの窮地、滅多に味わえるものではありません。ならば、楽しまなければ損でしょう?』

『霊夢にそれが出来たら、きっともう、なんだって出来ますよ』

 

 影が、笑ったような気がした。

 その言葉は、まるで魔法のように、私の心の澱を洗い流していく。

 私は泥だらけの顔を手で拭い、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら、それでも、にっ、と笑ってみせた。

 

 影は何故か胸を押さえて、幸せそうに微笑んだ。

 

 そうだ。

 私は、博麗霊夢だ。

 こんなことで、心が折れてたまるものか。

 

 夢の景色が、徐々に白んでいく。

 影が、遠くなっていく。行かないで。まだ、あなたの名前も、顔も、思い出せないのに。

 私の心の叫びが聞こえたかのように、影は一度だけ、ふっとこちらを振り返った。

 

『私の役目は、ここまでです』

『この先は、あなたが、あなた自身の力で進みなさい』

『もう、あなたは一人で立てます』

 

 ――頑張れ(どうか幸せに)、私の愛し子。

 

 最後にそう聞こえた気がした。

 その温かい声に見送られ、私の意識は、再び光の中へと浮上していく。

 夢の詳細は、急速に薄れていく。

 あの人の顔も、名前も、やはり思い出せない。

 けれど、魂に刻み込まれた教えと、その温もりだけは、決して消えることはなかった。

 

「おはようございます、気分はどうです?霊夢」

 

 夢から覚めると、視界に飛び込んだのはレイボの顔だった。

 私は、ゆっくりと瞬きを繰り返す。さっきまで、私は確かに死んでいたはず。あの白い光に飲み込まれて、何もかも…。自分の身体を見ると、そこには傷一つない、いつもの自分がいた。焼け焦げたはずの巫女服も、元通りになっている。もしかしなくても…

 

「…あんたが、やったの?」

 

「さあ。どうでしょうね」

 

 レイボは、悪戯っぽく笑うだけで、はぐらかした。

 けれど、私には分かった。夢の中で感じた、あの温もり。それは、目の前にいるこの少女が放つ気配と、どこかよく似ている。私はゆっくりと立ち上がった。身体の奥から、今まで感じたことのないほどの力が、霊力が満ち溢れてくる。夢の残滓が、忘れていた私の一部が、今の私を奮い立たせている。…聞きたいことはいっぱいあるけど、とりあえずは。

 

「助かったわ、レイボ」

 

 さぁ、再戦よ。

 

⋈◀「ほんとこいつ、何者よ。絶対に紫の使い走りなんかじゃないわね。今度、調査してみようかしら」▶⋈

 

 

 

 目の前の神子から、最後の弾幕が放たれ始めた。

 

 天から降り注いでくるのは、七色の弾幕。まるで弔いの雨みたいに静かで、一見するとそれほど密度も高くない。私は、その光の雨の中を、すり抜けていく。一つ、二つとそれを潜り抜けた、その時だった。

 

「…!」

 

 背後に、嫌な気配が残っている。

 消え去るはずの力の残滓が、まるで粘り着くようにその場に留まっているのを感じた。ちらりと視線を送ると、私が今まさに避けたはずの弾幕が、その場でぴたりと静止していた。それだけじゃない。光を失うどころか、より濃密で、神々しい光を放つ弾幕と姿を変えている。

 

 なるほど、そういうことね。

 これは、ただ降ってくるだけの弾幕じゃない。私の動き、私の軌跡そのものに反応して、性質を変えている。私が避ければ避けるほど、背後に敵が増えていく。そのカラクリを理解した瞬間、私の口元に、自然と笑みが浮かんだ。

 

「――これくらいじゃなきゃ!」

 

 そうだ。これくらいでなければ、意味がない。

 この昂り、この滾り、夢の残滓が思い出させた、私の身体が覚えている「全力」をぶつける相手として、これ以上相応しい舞台はない!

 私が歓喜の声を上げたのと同時、背後で静止していた中弾が、一斉に牙を剥いた。獲物を見定めた蛇みたいに、一直線に、最短距離で私を仕留めようと襲いかかってくる。

 

上等よ!

私の身体が、思考よりも早く、最適解を導き出す。夢の中で、あの誰かに何度も叩き込まれた体捌き。霊力の流れを読み、最小限の動きで、死線をすり抜けていく。

 

 そして、神子が動く。

 いえ、動かない彼女の身体に、膨大なエネルギーがチャージされる。その瞬間、霊廟内に存在する全ての弾弾が一斉に停止し、私を狙う弾幕へと変化した。全方位、逃げ場のない死角からの、一斉攻撃。まさしく絶望的光景。けれど、私の心は不思議と穏やかだった。理由は分からない。けれど、背後にいるレイボの気配が、まるで「お前ならできる」と語りかけてくれているような、無意識の安心感を私に与えていた。

 

 だから、私は飛んだ。

 ただ一点、神子だけを見据え、襲い来る無数の弾幕を、最小限の動きでまるで己の身体の一部であるかのように捌いていく。一つ、、また一つと弾幕を避け続けると、その場にあった私を狙う弾幕は消えていた。最初と同じ、降り注ぐ雨のような弾幕だけ。

 

 

「神宝【夢想天旋】!」

 

 私は、懐から陰陽玉を取り出し、天へと放り投げた。

 すると、陰陽玉は私の頭上で静止した後、まるで私の意思に応えるかのように、高速で回転を始めた。その回転は、周囲の空間に渦を作り出し、天から降り注いでいた七色の弾幕を吸い込み、打ち消していく。

 

 なぜこんなことが出来るのかはわからない。ただ、できると思ったからやってみただけ。夢の残滓が、あの温もりが、私の背中を押してくれている。陰陽玉が作り出した、僅かな、しかし絶対的な安全地帯。もう、私を遮るものは何もない。

 

「これで終わりよ!」

 

 私は、神子へと向かって最後の突撃を敢行する。

 私の動きに呼応し、頭上で回転していた陰陽玉が、私の掲げたお祓い棒の先端へと吸い寄せられるように集束した。

 

 全ての霊力を、この一撃に。

 夢の中で教えられた、全ての技術を、この一撃に。

 そして、博麗の巫女としての、私の全てを、この一撃に!

 

「回符【夢想封印・廻】!」

 

 お祓い棒の先端で、陰陽玉が凄まじい勢いで回転し、紅白の螺旋を描く巨大な霊力の奔流となって、神霊へと放たれた。

 

 神霊と化した神子は、それを回避しようとはしなかった。いや、できなかったのかもしれない。

 螺旋の光は、神々しい神霊の光を打ち破り、その存在の核を、完全に捉えた。

 

「――見事、だ…人の、子よ…」

 

 最後に、そんな声が聞こえた気がした。

 光が収まった時、そこに神霊の姿はなかった。

 ただ、元の人の形に戻った豊聡耳神子が、満足げな、穏やかな笑みを浮かべて、静かにその場に膝をついていた。

 

 長い、長い戦いが、ようやく終わった。

 私は、静まり返った霊廟で、ゆっくりと、勝利の息を吐いた。

 

「これで一件落着、異変解決っと」

 




神霊廟編終わり!残るはED!

薄っすらと無意識の中で記憶の中の師匠(影)=レイボ(夕雲)だと疑っています。とはいえ、それを証明するために行動するとかは霊夢は無いんですけどね。っぱ、探求は魔術師の特権だよ。

ボツ設定…と言うわけでもないけど、ちゃんとある設定(隠し設定?)では、霊夢が満身創痍になる度に、夕雲さんが陰陽玉(自動処理)を通して能力を使い、元に戻してる設定だったりします。ですが、霊夢がゲームオーバーになるイメージが見えないので、ここまで描写されませんでした。
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