これは私の知る事実の全てです。
そこにある目に見えない大切な物とは…

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小説ではなくノンフィクションであることを先にお詫び申し上げます。
しかし、私の知る全てを拙くも綴らせていただきました。
お目汚し失礼ではございますが、お読みいただけると幸いです。


The Life

ここが創作小説を書き綴る場であることは重々承知しております。しかしながら、敢えてここでノンフィクションの話を皆さんにお届けしたい。私の言葉があなたの心に届くことをひたすらに願い執筆致します。

 

あなたは命について深く考えたことはありますか?

 

私はつい先日まで、この地球上の全ての人に人を産む権利があると思っておりました。でも、果たして本当にそうであろうかと思う事があったのでございます。

 

私の通っていた中学はいわゆる荒れた学校というやつで、高校に進学した者は学年の半数ほどでした。そんな荒れた中学にも根はいい人間は多くおりまして、私はとある男に恋心を抱いていました。以下、Nと名づけます。Nには既に長らく付き合っている彼女がいました。はたから見ればよくある儚い片思いでありましたが、ただ少しでも仲良くしてもらえればそれで十分と思っていた私にとっては彼女の有無などさしたる問題ではありませんでした。Nは私に優しく接してくれましたし、いつも屈託のない笑顔を見せてくれました。私は幸せでした。中学校生活など本当に短いもので仲良くなったと思ったらあっという間に卒業を迎えてしまいました。Nは私に着古した学ランの金ボタンの一つをくれたのです。

 

卒業してから数ヶ月、私もNもそれぞれの進学した高校で新しい生活を送っておりました。久しく会っていなかった私たちが再会したのはとあるSNSでした。昔の思い出話に花が咲き、盛り上がってきた頃でございました。

 

"俺、今年の3月に子供産まれる予定なんだ。"

 

私は冗談だと思って最初は信じませんでした。しかし、どうも本当のことであるようなのです。

私には返すべき言葉が見つからなくてしばらくの間、狼狽しておりました。こうしてSNSを媒介して突如として驚愕の事実を暴露した彼は一体どのような表情や心境だったのでございましょう。

 

あなたはそんなNをどう思いますか?

若気の至りで過ちを犯した愚者であると思いますか?

それとも彼女を深く愛したただの一人の男であったと思いますか?

それとも普通のことで何とも思わないでしょうか?

 

Nは翌年(Nは高校2年生になる年)には生まれた娘と彼女との3人で同棲するために、第一志望で合格した高校を辞めて鉄筋工業の会社へ就職したのございました。それから休みなく働き続け、計画通り同棲を始まることもできました。娘ができてから一年、今年の地元の夏祭りでは家族3人団欒しながら祭りを楽しむNの姿がありました。

 

無関係の私はまるで自分のことであるかのような安堵を覚えました。何よりNの彼女と娘への無限の愛を垣間見て、きっと彼なら永遠の家族の幸せを手に入れることができようと確信したのでございます。

 

私の中学の友人にはもう一人子をはらんだ者がおりました。その子は女の子でMと申しました。

 

Mとの相手はCASでコメントをしてきた全く関わりのない遥か遠くの他県に住み、歳も10以上の差がある男でした。

 

CASで知り合いインターネットを通して会話をして一ヶ月。

その男はMの自宅にやって来たのです。そしてあろうことかそのまま行為を致したのでございました。

そしてMは妊娠しました。初めて会ったその日に妊娠しました。

 

あくまでMの人生でありますから、私に彼女のしたことの良し悪しを申し上げることはできません。

彼女が幸せならばそれで良いとも存じておりました。

 

Mは複雑な家庭で育っておりました。Mが小学生の頃に両親が離婚し、父はその後消息無縁で、母は他県の男の元へ遊びに行って数日、あるいは数週間帰宅しないこともあったそうです。両親が結婚していた当時から決して裕福な家庭ではなかったようでございますが、離婚後はMと彼女のお母様のアルバイトだけで生活を営んでおりました。その頃には1日に3食の食事をとれないことも稀ではありませんでした。

 

子供が生まれた後、その子を養っていけるのだろうか?

そんな疑問が私の脳裏をよぎったのでございました。

 

Mの相手は30歳の男性で就職はしているとのことでございました。妊娠したことを知り、結婚するとの話をしていたようでございましたが、難航していて男性は遠く離れた場所から来てはくれませんでした。

 

彼女の話を知れば知るほど、私はその男性が信用ならなく思ってしまうのでございました。杞憂であろうことを願っておるのですが…。

 

Mに子供の成長具合やお相手の男性のことを何度も尋ねたのですが、元々あまり深く考えない気質のあったMからは何一つして確固たる返答はございませんでした。生まれてくる子供への愛情を語る言葉さえも…。

 

彼女の育ってきた境遇を存じ上げておった私は、確かに彼女への同情を感じてもおりました。

 

しかし、誕生してくるであろう赤ちゃんはまた別の話ではないでしょうか?

深く考えられ、健康に生き、何より父と母に愛される権利があるのではないでしょうか?

 

Mは妊娠していると判明した時期が遅かったため、中絶という選択肢はありませんでした。

間に合ってたらおろしていたのになぁと笑顔で話す彼女の姿もありました。

 

 

以上、申し上げて参りました二人の私の同級生。

同じ高校生で子を授かりました。

が、本当に同じであったのでございましょうか?

 

確かに、お腹にいる時点では法律上、人間として扱われないため、おろしても何の罪にも問われせん。事実、レイプや様々な問題のためそうせざるえない方も多くおりましょう。でも、そこには涙があると思うのです。

 

笑顔でおろそうなんて私には言えません。

 

お腹の中に宿った赤ちゃんは、人間ではないかもしれない。でも、"命"ではあります。

 

理由もなしに奪われてはならない命なのです。

中絶される時、小さく人の形にもなっていないその命は、殺されるとわかって母親の胎内で逃げ惑い、結果ピンセットで手足ももがれ、目も頭も潰れる。それでも生きていたら胎外に出された後もしばらくは生き、やがて絶命するといいます。

 

その命は望んでその母親のお腹に宿ったのではございません。

愛され、父や母と共に幸せに生きていくために宿るのです。

 

望まれずこの世に生を受け、愛も知らずにその命を終える存在があっては決してならぬと私は思うのです。

 

 

あなたは"命"について深く考えたことはありますか?

もしないなら、ほんの一瞬でいい、考えてみて下さい。

 

あなたの友達が、いやあなたが子を授かるのはいつかわかりません。

 

その命が愛と幸福を享受するために…。




御高覧いただきありがとうございました。
この話が及ばずながら、何か思し召す機会になれば大変嬉しく思います。

私は己の子すら愛せぬ者に子を産む資格が果たしてあるのだろうかと、NとMを見て思ったのです。Mばかりを否定しようというのではありません。
ただ彼等の差は子への愛の大きさだけなのです。
皆さんはそういったご友人とお会いになられたことはありますでしょうか?
高校生で子供を産むこと、そしておろすこと。
愛や幸せの在り方。
命の重み。

人それぞれ違い、誰一人として同じ考え方の人間はいないであろうと存じます。
誰の考えが正しいとか間違っているといことはございません。
ですので、もし何か思い至ることがございましたならその瞬間からの人生なお役立て下さい。

最後に重ねて、ここまでお読み下さいました皆様に謹んで御礼申し上げます。

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