キノの旅×IS リメイク   作:un

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 アニメの方が終ってしまい寂しいですね

 最終話を見て、生身の戦いなら
 
 千冬=師匠>キノ>ラウラ じゃないかと思いましたました。

 今年も、あとわずかですが来年もよろしくお願いいたします!!


番外編 4 コミケの国

 12月29日

 

 クリスマスが終り、人々が来年に向けて準備をする中。

 

 東京のとある場所では、既に数えきれないほどの人が並んでいた。

 

 「うぅ...寒い」 

 

 「...」

 

 「ふぁ~~」

 

 まだ日の上らない暗い中。私服姿のキノと簪、本音の三人の姿があった。

 

 三人の手には、分厚い本があり。それは今から三日行われる最大イベント

 

 コミックマーケット 通称「コミケ」のカタログだった。

 

 (いや~~まさかまたここに来るなんて思わなかったよ。

 キノ、前回は暑かったけど、今回は涼しくていいんじゃないかな?)

 

 (エルメスは寒さなんて関係ないだろ、それと前回って何?)

 

 キノの小さなツッコミを無視し、指輪のエルメスは

「今回は、どんなあとがきがくるかな?」とつぶやき、キノは首をかしげる。

 

 「二人とも、聞いて」

 

 と、簪が声をかけ。キノと立ったまま眠っていた本音が目をこすりながら耳を立てる。

 

 「会場が開くのは10時から、でもその前に作戦を...」

 

 簪が真剣な雰囲気を出し、二人に作戦を伝える(ちなみに、今は朝の6時だ)

 

 このまま場所をキープし、中に入ったら二手に分かれ目標を確保する事。

 

 三人でいる事を利用し、トイレに行きたくなった時は交代する。

 

 中では常に連絡し合い、互いの場所を把握する旨が伝えられる。

 

 「分かりました」

 

 「了解~~」

 

 二人の返事を聞き簪はうなずく。

 

 (真剣だね~~まぁ何事もなければいいけど)

 

 エルメスがつぶやき、やがて太陽が昇り始める。

 

 

 

 「うぁ!! すげぇこんでるぞ!?」

 

 まだ朝の8時だというのに、駅では多くの人がおり一夏は思わず叫んだ。

 

 「嫁、気を抜くな...私が仕入れた情報だと。ここは日本における最大の戦場と言うことだ、気をぬけば...」

 

 「そんな事はないからね、ラウラ」

 

 ポケットにナイフを忍ばせているラウラをたしなめるシャル。さらに、鈴や箒。セシリアと楯無までおり、簪を除いた学園のいつものメンバーが歩く。

 

 本来なら彼女達は、国家の候補生でそれぞれの国に帰る予定なのだが、今年から起きたごたごたの処理などで飛行機の手配ができず今年は学園で過ごすことになった。

 

 そこで、どうせならと皆で出かける事を一夏が提案し、ラウラやシャルが日本のイベントに興味があるとのことでコミケに来ていた。

 

 だが、彼らが思っていた以上に混雑しており。駅から出るのに苦労しながら会場に向かうと

 

 「嘘だろ...」

 

 「ふぅ、さすがコミケねぇ」

 

 コミケ参加が初めての一夏や楯無がつぶやく。会場の外にとてつもなく長い列ができていた。

 しかたなく、彼らは列の最後尾を探すが見つからない。係の人に聞くと、最後尾はなんと隣のさらに先の公園に行かなければならないと聞き、一同はしぶしぶ歩き始めたーー

 

 

 (さて、残りはあとわずか。果たしてキノ達は目的を達することができるのであろうか?)

 

 エルメスが小声で、実況し。あたりの雰囲気も変わっていた。

 係の人がスピーカーを持ち、人を誘導し。コスプレ専用エリアでは着実に人が増えていく。

 

 「いよいよ...」

 

 簪は付箋やマーカーがついたカタログ本を抱きしめ、傍にいる友人二人に目をやり

そしてコミケ一日目が開始されたーー

 

 

 「「押さないでください!! 」」

 

 「「企業ブースはこちらではありません!!」」

 

 「「歩きながらスマホはやめてください!! 画面がバキバキに...」」

 

 会場は大騒ぎだった。目的の物を手にしようと人が人を押し、店頭では多くの金が流れ動いた。

 特に今年は、IS学園の事件が影響したのか、ISを元にしたアニメや作品がかなり売れ、さらにとある旅人の話を元にした作品も同じく売れている。

 

 「えっと、確か...」

 

 大きな会場の中、キノは一人でさまよう。時折、エルメスの指示に従いながら簪の希望の物を購入していく。

 

 (それにしても、キノ)

 

 (ん?)

 

 (委員会が作ったお兄さんたちをモチーフにした作品と、お姉さんの知り合いが執筆したキノのこれまでの旅の作品が人気だね)

 

 キノはふと顔を上げ、二つの大きな画面を見る。

 

 一つは、IS委員会がIS学園やISのイメージアップのために制作されたアニメで、主役は女性だが、一夏の白式に似た機体で空を駆ける。

 

 もう一つは、束の知り合いがキノが旅してきた話を執筆しネット小説にした所、

とてつもない人気となり、重い過去を持ち祖国を捨てた一人の旅人と、言葉が話せる二輪車の旅物語のアニメ映像だった。

 

 (キノの名前はないけど、どう? 自分が元になったアニメを見て?)

 

 (まぁ、よくできているけど...)

 

 自身がモデルとなったアニメを見て、少し苦い顔をするキノ。

 アニメの主人公は自身と同じ女なのだが、旅先で時折。身分の高い男性に結婚を求められたり、まだ未成年なのに酒に酔って豪快にやらかすなど多少違う部分があった。

 

 (さて、行くかエルメス)

 

 キノは振り返り、長蛇の列の中に入っていく。

 

 一日目は、簪の希望の物が全て手に入る事ができ。一方で一夏達は人込みに流されたり、ラウラが部下のお土産にと商品を買おうとしたが既に売り切れたり、はぐれてしまうなど散々な目に合うのであった。

 

 二日目。

 

 再び三人は、会場に来て個人で出している本の売り場にいた。

 

 「いっぱい薄い本がありますね」

 

 とキノが言い、二人は顔を赤くし

 

 (あ~キノはまだ知らないから...まぁ、大人になればね?)

 

 (え? けど、ボクは手術は受けてないし...)

 

 二人と一台? が困惑するがキノは不思議な顔をするのであった。

 

 ちなみに、一夏達は昨日の件で「もう行きたくない」と決めここにはいない。

 

 

 そして、三日目。   

 

 「あの、大丈夫ですか?」

 

 「ま、まぁなんとか...」

 

 「かんちゃんを放っておけないわよ」

 

 キノ達に交じり、もう来ないと決めたはずの一夏と楯無がいた。

 

 五人は、どんどん進む列に押されながらも最終日の盛り上がりの中、あらゆるブースを回る。

 

 一夏は、アニメに映る自身に似た少女キャラクターを見て苦笑いをし

 

 簪と楯無姉妹は、キノがモチーフになったアニメのグッズを買い

 

 本音は、売店のお菓子を食べながら歩く。

 

 

 「ねぇ、キノさん」

 

 「はい?」

 

 「このキャラ。ティーちゃんって、元はどんな子だったの?」

 

 「あ~~あまり話した事はないんで、ちょっと...」

 

 楯無の手には、小さな女の子のキーホルダーがあり。船の国で出会ったのは主にシズのためキノはあまり覚えていない。

 一応、キノの周りの人間はこのアニメのことは知っており。TVで放送された時は、元はどんな国でどんな話だったのかキノに聞きながら観ていた。

 

 やがて、時刻は夜になりキノ達はIS学園の寮に戻る。

 

 

 「一夏、おまえ。また行ってきたのか...」

 

 

 既にコミケの洗礼を受けた箒が疲れた顔でつぶやき、他の少女達も同じような顔をしていた。

 

 「ま、まぁな...そうだ、ラウラ。これ欲しかっただろ?」

 

 一夏は、アニメのグッズを渡し、ラウラが「さすが、私の嫁だ!!」と抱き着き。

 ひと悶着する中、簪はキノの手にある袋を見る。

 

 「キノさん、それは?」

 

 「あぁ、どうせならと思って」

 

 キノが袋から出すと、×××××の旅と書かれたDVDがあった。

 

 「ねぇ、キノ...この間放送された羊の事なんだけど...」

 

 シャルが恐る恐る聞いた。先週の、主人公が羊たちに囲まれ、どうにか逃げた話があり、それもキノの実話をもとに作られたものだ。

 

 「えぇ、だいだいアニメのとうりですね。あの時は本当に危なかった」

 

 「本当だったのですか...」

 

 「あんた、豪快ね...」

 

 セシリアと鈴もアニメを見てドン引きしていた。

 

 他にも、動いてかなり迷惑な国や徳ポイントを集める国などあるが。

 

 キノの実話を聞いた彼らの中に一番心に残ったのは、10話と11話だったが、

 羊のせいで、感動とかが拭きとんでしまい、何ともいえない気持ちでいた。

 

 「まぁ、あの時は仕方なかったので...と」

 

 キノが時計を見ると、のこりわずかで来年になろうとしていた。

 

 「今年はいろいろあったな...」

 

 一夏の言葉で、それぞれが今年を振り返る。

 

 発明の国で、別の惑星に飛ばされ

 

 世界発の男性IS操縦者になり

 

 離れ離れになった幼馴染と再会でき

 

 最初は敵対したが、戦って友情が芽生え

 

 お互いの気持ちを出した姉妹が仲良くなってーー

 

 それでも、こうして仲間と認め合うことができた。

 

 「まぁ、いろいろあったけど。来年もよろしくね。お兄さんたち」

  

 エルメスが言い、彼らがうなずく。

 

 

 すると、どこからか除夜の鐘が聞こえ新たな年が始まるのであった。

 

 

  

 

 

 

 

  

   

 

 

  

 

  




 今年最後の執筆になりますが、今年は皆さんご指摘などありがとうございました!!

 キノのアニメが放送された今年に、このSSが書けて嬉しかったです。

 更新はまだ、未定で遅くなりますが。

 来年もよろしくお願いいたします!!
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