ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【復刻版】 作:月日は花客
ウハウハ…………ウフフ………….
このオリパ、最高すぎる…………! ピンポイントショットというか、痒いところに
手が届くこのカード構成! 最高だぜ…….
《ゴーティスの灯ペイシス》もふよふよと周りを泳いで喜んでくれている。
お前たちをより活かすためにがんばるからな!
しかし決闘学園や大会でも成績は中の下…………クシャトリラやドライトロンデクレアラーにボコボコにされるレベルの俺は、それでもゴーティスを握り続けている。
比較的新しいテーマとはいえ、ヘイトを買うほど高いわけでもなく、だからといって高打点や除去が無いわけでもない。ロマン火力も、イラストアドも、動きのわかりやすさもあるこのテーマが、俺は大好きなのだ。惚れ込んだと言って良い。
だから、こいつらがバケモノに破壊される確率はなるべく減らしたい。
カードとして戻ってくるとはいえ、除外やリリースとはやっぱりわけが違う。
破壊された時のあの自分の中の"なにか"が減る感覚は、精神的なショックなんだろうか。
それでも、平和に過ごしたくても、バケモノは出てくる。悲しいことに。
これが何で、なぜ襲ってくるのかもわからないけれど、敵という以上、ソリティアや闇のゲームをしてでも相手をするのが決闘者ってモンだぜ!!
「お前の考える最高のデッキで挑んできな! デュエル!!」
いつものように《揺海魚デッドリーフ》を召喚し、効果で《ゴーティスの妖精シフ》を墓地におくる。
そして次のターンで《ゴーティスの大蛇アリオンポス》と《ゴーティスの双角アスカーン》出して…………。
ほい、除去して終わり。
最近はアスカーンルートで楽に勝てているし、デュエルを長引かせる気も起きないので新カードはそこまで陽の目を見ていない。
初手に来ないのとパーツが揃わないのが悪い。あと敵がアスカーンで対処できちゃうからね…………。
あと、なんか小さくて弱いバケモノは、ただ喚び出しただけの《ゴーティスの朧キーフ》なんかが蹴散らしている。
わりと人の肩なんかに乗っかってるから、消し飛ばすと心持ち軽くなるらしい。
なにその肩凝り解消方法。
「ペイシスも、キーフも、よくあんなのに立ち向かえるよな……俺はお前たちがいなかったら絶対に無理だ」
「ふーん、結構腰抜けじゃん」
「あげ:おいデッキだせ……や……」
ギギギと油を差し忘れたブリキのように後ろを見ると、白い頭のサングラスをした男がすぐ近くに立っている。近。
「a゛? 誰!?!?」
「なにその声、ウケる」
「怖っ!? いつのまに?? 不審者あばばばば」
「誰が不審者だ」
イーン背が高い凄みがすごい圧がエグい!!!
人周りにいないしいいよね!? 助けてゴーティスの守人イーノックッ──!!!
「逃げんな」
ミ゛!!
なんで空飛べてんの捕まる捕まる捕まる!! イヤ──ッ!
「ギャ──ッ! いやだぁ実験台にされちゃうミュートリアになっちゃうシンセシス・ミュートリアス──ーッ!」
「なに言ってんだこいつ」
とっ捕まってしまった••……最期にせめてレリーフの《最果てのゴーティス》が欲しかった…………。
ああ、ペイシスが慰めるように周りを泳いでくれる…………アクアリウム癒しですありがとう俺はこれからこのお兄さんに料理されてしまいます。さようなら…………。
「なんだこいつ。キモ」
「テメーペイシス馬鹿にしやがったなぶっ殺す!!!!」
気が変わった!!!!
デュエルだ!!!
「俺のターン! ペイシスを召喚! 除外してデッドリーフ特殊召喚、シフを墓地へ」
「抵抗すんなよ! めんどくせーな」
「まだ俺のターンの途中だ! チェーンなら宣言しな! 手札のミナイルカの効果でミナイルカを特殊召喚」
そしたら俺のフィールドにはレベル4のモンスターが2体! 来るぞ遊海!
「現れろ! No。37希望織竜スパイダー・シャーク!」「は!? でっかサメ!」
現れたのは船よりでかい八っ足の鮫! いやマジでデッカいな!?
これ最果てのゴーティスとかどんだけのレベルになるんだろ、怖っ!
とにかく、スパイダー・シャークの効果で相手の攻撃力1000ダウン!
「っ……急に呪力が弱くなった。面白い力持ってんじゃん!」
この超人おにーさん本当何!?
てか攻撃したり除去して殺しちゃったらマズいよな…………頭冷えてきた。
やっぱ適当にあしらって逃げないと。攻撃はせずにターンエンド。
「なに、来ないの? じゃあ遠慮なく行かせてもらうぜ」
スパイダー・シャークの攻撃力は2600.……。攻撃力も下げている今、そうそう破壊できない筈…………!