ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【復刻版】   作:月日は花客

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☆7:ゴーティスの殺人鬼

 ライディングデュエル……! それは、スピードの中で進化するデュエル! 

 おーっとここで遊海選手が自らの足で走り出した!!

 

 じゃねーんだわ! 

 

 あ、どうも皆さんこんにちは21歳一般決闘者俺です! 

 なんで、俺が今、こんなに、夜の町を全力疾走しているのかというと! 

 

「待ちやがれ!」

「待ったら殺されるでしょーが!」

 

 なんかローブを着た不審者に殺されそうになってるからです! 良い子のみんなは正解できたかな? 正解できてたらサイコパスだぞ。

 なんてクイズをしてる余裕も無く、危険人物に追いかけられてる俺in廃墟。

 いつものようにパックを求めて呪霊を狩ってたら、この危険人物が「次の死体に丁度いい」とか言ってきやがってよー! 

 手元で作った水球をぶつけてこようとしたから咄嗟に避けて、そして今の鬼ごっこになってしまったのだ。

 あの水球には当たってはいけないと長年のデュエリストの勘が言っているぜ! 

 魔法みたいだけど、俺の使う力と同じで術式ってやつなのか! 

 

「クソッちょこまか避けやがって」

「デュエリスト舐めんな! うおっ!?」

 

 深夜の廃墟、当然呪霊も襲ってくる! 弱い奴はモンスターが蹴散らしてくれるが、もし強い奴が来たらデュエルで倒さないとこっちが破壊されてしまいそうだ。

 

「やめろよ! 俺は呪霊じゃないぞ!」

「呪霊でたまるかよ! オレのこの力で死体が残るやつにしか興味はねぇよ!」

「パスっていらっしゃる! サイコパスっていらっしゃる!」

 

 俺の術式はきっと強力なんだろうが、人に向けるものではない。カードの力はカードに使わないといけないぜ! 

 でもそんなこと言ってたら俺の方が殺されるのも事実だぜ! 

 破壊も除外も悲惨な未来しか想像できないし、かなりピーンチ! 

 呪術師って物騒な輩しかいないんですかぁ!?!? 

 でも術式使える俺も同じ穴のムジナかぁ!!!

 

「ぐ、うう…………恨むなよ! デュエル!」

 

 そろそろ全力パルクールで体力が限界だ。声を出せるうちにデュエルで決着をつける! 

 相手は何も起きてないと思ってるようだから、そのまま俺が先行として進ませてもらうぜ! キングのデュエルは、常に先行でなければならない! 

 手札には低級モンスターとあいつがいたならオーケーだー

 うおお!!! すまんモンスター! ガン伏せガン伏せターンエンド! 

 

「何をするのかと思えば、なんもねーじゃねーか! 死ねオラァ!」

「相手バトルフェイズ! 罠発動、<迷い風>!」

 

 伏せていた紫のカードが開示され、カードから怪しげな緑の風がサイコパスを包み込む。

 

「お前はこれで表示形式を変更できず……効果は無効化される!」

「術式が……術式が使えない! どうして! うわぁぁぁぁ!! 」

 

 ええ…………想像以上にパニックになるじゃん.俺もこの力が失われるのは嫌だけど、効果無効はある程度身構えておくのが熟練のデュエリスト。伏せカードは警戒してナンボだぜ! 

 今回はお前の驕り•…………戒の低さが仇になったようだな! 

 マインドクラッシュ!!! .なんちゃって。

 

 相手はそこまでフィジカルは無い…………というか術式に頼りっぱなしだったのか、それが使えないと分かった瞬間顔を真っ青にして逃げ腰になってしまった。

 

「お前、次を探してたってことは既に何人か殺していたのか」「ヒッ! そ、そうだ…………」

「デュエリストの風上にもおけねぇやつだな…………自首しろ自首! じゃなけりゃ術式が戻ることは二度と無い」

 

 ハッタリだけどな。デュエルが終わったら罠の効果は無くなり、使えるようになるだろう。でもこんなやつを自分が助かったからと野放しにするわけにはいかない。

 大人しく司法で裁かれて、塀の中へ向かうべきだぜ。

 

「は、はいい…………自首……するわけねぇだろ!!」

「あっ! お前ッ!」

 

 サイコパスは隠し持っていたらしいナイフで俺に切り掛かってきた。しかしそれは圧倒的に悪手だ。

 なぜなら、俺が伏せていたのは。

 

「ぎ、ぎゃああああああああぁぁぁ!!!!」

 

 《ゴーティスの朧キーフ》守備力は1500。迷い風によって術式も無くなり、攻撃力が半分になったサイコパスの腕はバキボキに折れてしまった。

 し、死ななくてよかった………………。複雑骨折した腕はかわいそうだが、大人しく自首していればこうはならなかった。

 伏せカードの守備力は念頭に置いておくものだぜ…………。

 

「わかっただろ? 力の差が。自首しろ」

「するぅ! するからぁ! 殺さないでくれぇ!」

 

 なんというか、哀れだな…………原作遊戯王初期の悪役みたいな哀れさがあるぜ。ここに立っていたのが俺じゃなくて闇遊戯だったら…………あまり考えたくはないな。

 自分の愚かさを刑務所で悔いるといい。流石に俺も不審者過ぎるから交番には自分で行けよ。殺そうとしてきた相手を殺さないだけ慈悲があると思えってことだ。

 まぁ最初から殺す気なんて無いけど。

 はー、今日はもう疲れたぜ。さっさとホテルで寝ることにしよう。

 次元の裂け目使ったせいで東京から京都に来ちまったからな…………。

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