本編読み込み甘いんで頑張って読み込んで書きます。
アークナイツの知識はあった方がいいです。
カツカツ
とある生徒が学園内を歩いている。
なんてことの無い普通の光景。そう見えるが、周りがヒソヒソと隣の人と喋り好奇な目を向けている。
真っ黒なコートに白い髪色すらっと高い身長は、確かに目を引くものがある。だが、それだけでここまで好奇な目に晒される事は無い。(見た目→
)
彼女がそんな目で見られるのはその才能にあった。
キヴォトス1の頭脳。
彼女が発表してきた研究成果は全ての学園においてあまりに有意義なものであった。
1つに発電能力。あまり大きく取り上げられることはないが核融合技術を用いて作り上げた電力は通常の発電の倍であり、価格も大きく下げる結果となった。それをたった数ヶ月で実用可能レベルまで持っていった。
また、神経科学においても類まれなる才能を示し、彼女の1分は凡人の一生と言われるようになった。
そんな彼女はこのトリニティ学園にて特別な存在。
派閥争いなど内部の問題が多いこの学園において彼女だけは全ての派閥に関与していない。
何度もティーパーティーなどから誘いがあったが、彼女はそれに全く答えようとしない。
何を考えているか分からない
それがこの学園の生徒達の総評であった。
それに彼女自身もほとんど研究室から出てくる事はない。なんなら去年の1年生は、彼女の姿を一度も見た事がないだろう。
だからこそ今こうやって学園内を歩くその姿に皆が好奇な目を向けていた。
周りが、遠巻きに彼女を見ている。
少女は、花壇の前に座る。
周りは彼女も花を愛でることがあるのかと少し親近感を覚えたが次の瞬間。
ブチッ!
何本かの花を引きちぎって袋に入れた。
隣から今日も花の世話をしようとルンルンでくるトリニティ生徒は、その光景にギャー!と声を上げた。
「おはなさんがーー!」
少女は、その光景に何かまずいことをしたのかとその少女の方を向く。
「すまない…ここは共同の花壇だと聞いていてサンプルとして何個か欲しかったんだ、後日これと同じ花をここに埋めておく…」
少しダウナーな声でそう少女に話しかける。
「うぅ…おはなさん…」
トリニティ生徒は、声が届いておらず花壇の前で座り込む。
「困ったな…」
少女は、少し考え込むがどうしたものかとその場で空を見上げていた。
「あれ?伊邪那岐レイさん?」
そう言ったのは正義実現委員会ハスミだった。
「君は?ハスミだったかな?」
レイと呼ばれた少女は、確認の為に再度聞く。
「はい。珍しいですね、外に出てくるなんて。」
そうハスミが答えると隣でうぅと泣いてる生徒に目がむく。
「あぁ少し研究の為に花が欲しかったんだが、この花壇は共同で使えると聞いていたから花を何個か貰ったのだけど…見ての通り…」
レイがそう言うとハスミは、なるほどと泣いている生徒の方に屈む。
「ここは、私がどうにかしますので…安心してください。」
レイにそう言うとハスミは、生徒の手を引き返せベンチに向かう。
「ありがとう…」
そう言ってレイは、その場から立ち去ろうとする。
「あぁ、私達はあなたが、我々の正義実現委員会に入ってくれる事を望んでいますよ。少し考えておいてください。」
そう言い残しハスミはベンチで生徒を慰め始めた。
「…」
レイは何も言わず自分の研究室に向かった。
研究室に戻り部屋の電気をつける。
「未だに慣れないな…」
そう言うと自分の姿を鏡で見る。
「この服装も…少しでも彼女の姿を模倣すればどうしてあんな選択をしたのかがわかると思ったのだけど…」
何をやっているのやらとため息をつく。
「アーミヤ…」
レイにとって何よりも大事な存在。
「私は…どうすればいい?」
その表情には、激しい困惑が浮き出ていた。
「なんで私だけがこんな平和を享受しているんだ…」
レイはその場で崩れるように座る。
「君達が、享受するべきものを…」
そう言いながらまた立ち上がる。
「私は私のやるべき事やる。」
かつての同士の服と似た服を身につけ、彼女達の精神を表すあのロゴを肩につけその身体全て彼女達を、背負う。
「ん?、」
自分の机の上に手紙が置いてある。
「補習授業部の特別講師?」
そう一言書かれていた。