黒狼少女のDUOプレイ記   作:ユキ

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毎日投稿出来ず…!!
まぁいいや…


HEランクになってから強さ変わりすぎじゃない?

 

 

 

「ふぁぁ…

起きてすぐログインしてきたけど、誰もいない。」

 

…あぁ、そういえば今日はゴールデンウィーク明けの平日か。

朝早くならもしかしたら居たかもしれないが、ゆっくり寝過ぎてしまったので今はお昼12時だ。

ルアシェイアのメンバーは基本的に学生ばかりだからそりゃあ居ないわけだね。

 

「…ん?

リュウノスケがいる。」

 

暇だしチャット送ってみようかな。

 

『平日の昼から居るなんて、ニート?』

 

『ニートじゃねぇよ!

それに、君に言われるのは心外なんだが!?

リルも平日の昼から居るじゃねぇか!』

 

『私はたまに歌うだけだから無問題。

最近は仕事お休み中。』

 

『歌手かアイドルかなんかなのか…?』

 

『まぁそんなところ。

アイドルではない。

それはそれとして、リアルのことを聞くのはマナー違反』

 

『う…それはそうだな…

すまん

そういえば、チャットしてきたってことは何か用事か?』

 

『大丈夫。

ううん。

まおー様たち、誰も居なかったから暇つぶし。』

 

『あぁ…

まぁ子供は学校の時間だからな。』

 

『ん。

何かすること教えて。』

 

『無茶ぶりやめろ!?

リル、ネーブルをきちんと見て回ってないだろうから見て回ればどうだ?

クリムの友達と名乗れば好意的に見てくれるはずだぞ』

 

『じゃあ、そうしてみる。

ばいばい』

 

『突然話しかけて来てぶつ切りするなこいつ…』

 

なんか小言を言われてる気配がするけど無視安定。

そういえば確かにネーブルではこのギルドホームにしか行ったことない。

 

「…適当に街を散歩しようかな。

ほとんど知らないから、見て回るだけでも楽しめるだろうしね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…子供たちが多いね。

大人は仕事で、仕事を手伝えないくらいの子供が遊んでるみたい。

…託児所とかないのかな?」

 

「あれー!

初めて見る子だ!」

 

「…子…」

 

初対面の小さい子に、子供認定されたことに少しだけショックを受ける。

こちらからしても見た事のない子なので、向こうからすると知らないのも当然。

 

「キミは?」

 

「ジュナだよ!

貴女は?」

 

「私はリル。

よろしくね。」

 

「うん!

リル…さん?」

 

「…好きに呼んでいいよ。

私はジュナって呼んでもいい?」

 

ちゃん付けで呼ばれそうだな、と思いつつも言う。

クリムの友達だといえばそれだけで好感度は稼げそうだが、どうせなら自分の力である程度仲良くなりたいと思う。

 

「じゃあリルちゃん!

うん、いいよ!」

 

花が咲くような笑み、とはこの事だろうか。

にぱ!と満面の笑みで話してくれるので、自然とこちらの頬も緩む。

 

少しだけ二人で雑談していると、後ろの方から足音が聞こえてくる。

足音の大きさ的に、ジュナよりは年上だがまだ子供だろうか。

 

「ジュナ、ここに居たのか。

あんまり人に迷惑かけんなよ?」

 

「あ、お兄ちゃん!

別に迷惑なんてかけてないよ!

ねー!」

 

「…ん、迷惑なんかじゃないよ。

ジュナとは、もう友達になったし。

ね。」

 

「うん!

ともだちー!」

 

「わ、わわっ!?」

 

そう言ってジュナに微笑んでみると、こちらに勢いよく抱きついてきた。

突然の事だったので驚く。

 

ジュナが怪我してはいけないので、優しく抱きとめ、振り子のように揺れて、元の体制に戻る。

 

うーん、私は問題ないけど、他の子にしてたら危ないかも?

 

「ジュナ、あんまり突然抱きついちゃ、危ない。」

 

「うー…ごめんなさい…」

 

「あ、お、怒っては無いから、気をつけてね…?」

 

「はーい!」

 

「やっぱり迷惑かけてんじゃん。」

 

「…迷惑じゃないよ?

あ、自己紹介しないと。

私はリル、よろしく。」

 

「俺はジョージだ。

よろしく、リル。」

 

この二人、兄妹なんだね。

すごく仲良さそうだし、いい関係。

 

「リル、お前ってこの辺に住んでんのか?

それにしては今まで見た事なかったけど」

 

「あ!

それ私も気になってたー!」

 

「住んでる…かは分からないけど。

そうだね。」

 

来たばかりだしギルドホームから出てなかったから見たことなくても仕方ない。

出ても街に来ることなく狩りに行ってたりしたからね。

 

仮にすれ違ってたとしても、覚えてはないだろう。

気にも止めていないかも知れない。

というか基本気にも止めないだろう。

 

「ふぁ、ぁ…」

 

「リルちゃん、眠たいの?」

 

「…ん、少しだけ。」

 

「ならこっちー!」

 

「ジュナ、あんまおそくなんなよ?」

 

「わかってるー!」

 

「…ど、どこに行くの…」

 

手を引っ張られるままについていくと、ベンチのある、公園のような、広場のような場所につく。

そこで、ジュナに言われるがままにベンチに座ると、隣にジュナが座る。

 

「ここでお昼寝すると、きもちいいよー!

一人だと流石にしないけど…

たまにお兄ちゃんとお昼寝したり、クリムお姉ちゃんとするの!」

 

「…ん?

まおー様と知り合いだったんだ」

 

「お姉ちゃんを知ってるの?

クリムお姉ちゃんに私とお兄ちゃんを助けてもらったんだよ!」

 

へぇ?

そういうクエストをしてたのかな。

 

…まぁ、この子の事見てたら見捨てられない、って私も思うけど。

どんなクエストだったのか、時間があったら聞いてみようかな?

 

「そっか。

ジュナ、人の縁は大切にするように。」

 

「…?

うん!

クリムお姉ちゃんは大切だよー!」

 

よく分かってないみたい。

かわいいね。

 

 

 

 

 

 

「…それじゃ、私はそろそろ行く。」

 

「えー!

もうちょっとゆっくりしていこうよー!」

 

「ん…また遊びに来るから。」

 

困ったように笑いながらジュナを撫でて、約束する。

実際、この短い時間に既にジュナとはかなり仲良くなっているので、これでお別れした後にもう会わないなんて事はこっちとしても少し寂しく思う。

 

「むー…

約束だよ?」

 

「ん、約束。

私約束は守るから、ね。」

 

「わかった!

じゃあね、リルちゃん!」

 

そういうや否や、走ってジョージの方へ行くジュナを見て、「元気…」と苦笑混じりにつぶやく。

話していた時に聞いたが、元々病気で寝たきりだったらしい。

 

その為、クリムのお陰で元気になった今は、体力が有り余っているようだ。

 

「…ともかく、元気なのはいいことだね。

うーん…行く場所が思いつかないな…」

 

暇なのでスキルレベルでもあげようかとフィールドに出る。

すると……

 

「…!!!

灰色熊(グリズリー)…!

やることが出来た…」

 

狩り尽くす勢いで倒しまくってやる、と意気込み目の前の熊を瞬殺する。

まぁ、弱体化でもしてなければ余裕で勝てる。

 

弱体化も、半分くらいのステータスが残ってれば余裕だし、かなりキツイ倦怠感さえなければ二割ほどのステータスしかなくても勝てはする。

 

『光の種』のデメリットは、数値にするとステータスが9割ダウンにプラスして、キツイ倦怠感が襲ってくる。

ステータス1.2倍の効果に比べてデメリットがキツすぎる。

 

よくよく確認すれば、ステータス上昇量は鎮圧…討伐した幻想体の数によって強化されていくらしいから、後々が楽しみだね。

 

「…あ、考え事してたら灰色熊倒しすぎた…」

 

灰色熊だけ倒したように聞こえるかもしれないが、もちろんモンスターは熊だけではないので、時々襲ってきた狼やらなんやらも討伐している。

 

ちなみに言うと偶然出会って弱かったのですぐ倒したが、TETHの幻想体も居た。

二足歩行のムキムキの犬だった。

 

名前を見てみれば、『キュートちゃん』らしく、運営の悪ふざけにジト目を送った。

名前でふざけすぎでは?

 

見た目も可愛くないのにキュート、だなんてふざけてるようにしか感じないけど。

いや、倒した瞬間だけ普通の犬みたいな感じになって、その時はすごく可愛かったけど、その一瞬だけだし。

 

ちなみにキュートちゃんの戦闘能力的には、足が早かったりするくらいで、正直殺人者と変わらないくらい。

 

何も考えなくてもカウンター叩き込めるし、雑魚。

 

ギフトって名前のアクセサリーは犬の垂れ耳。

誰かにあげることも出来るみたいだし、雛菊…は元々狐耳生えてるからリコリスにあげようかな?

 

武器は爪、防具は…可愛くないからアクセサリーにしよう。

 

…今思ったけど、これ、武器防具でもアクセサリーでもインベントリ圧迫するね。

ある程度溜まってきたらどっかに収納しないと。

 

「まおー様に相談してみようかな。」

 

もしかしたら良い方法があるかもしれないし。

幻想体の装備がインベントリにあると、装備の名前を呼んだら勝手に手元に現れるみたい。

 

これは上手く使えば楽しいことが出来そう。

銃、沢山あったりしないかな?

マスケット銃だと尚良し。

 

某黄色い魔法少女みたいな事してみたい。

今の子通じるか知らないけど。

 

「…何をしようかな。」

 

「何してるです?」

 

む、雛菊。

そっか、もう学校終わる時間か。

 

「何も。

雛菊は?」

 

「私はリルちゃんが見えたので様子見に来たです!」

 

「そう。

特に何もしてない。

期待はずれでごめんね。」

 

「そんなことないです。

何もしてないなら私と何かしないです?」

 

「何か…そうだね、適当に狩りにでも行こうか。」

 

「はいです!

では早速いくですよー!」

 

「わわ…!

わ、わかったから…!」

 

それから特に行く場所を決めた訳では無いが、なんとなくでいつもの黒の森に行く。

黒の森で2人で適当に狩りをしていると、そういえば聞きたいことがあったことを思い出した。

 

「そういえば、レイドダンジョンどうだった?」

 

「あれ、見てないのです?」

 

見てない?

何を…?

 

「運営の公式チャンネルで攻略動画が出てると思いますです!

結果は、勿論クリアしました!

お師匠様がかっこよかったです」

 

「へぇ…

クリア出来たんだ、よかった。」

「途中、お師匠様が北の氷河のとこのギルドマスターさんに何か言われてキレてたのは怖かったです…」

 

「…えぇ?

ソールレオンさんとは会ったことないけど、まおー様がキレるような場面、早々ないと思うんだけど…」

 

「私もお師匠が本気で怒ってるところはあまり見ないです」

 

まおー様は怒ることはあっても形だけって言うか…

なんというか、小動物の威嚇のようなものが多い。

本気で怒る場面なんてみたことないや。

 

雛菊が怖いと言うくらいだし、相当なんだろうね。

それはまぁ、いいとしよう。

 

なんというか、今日の黒い森、エンカウント率が低い気がする。

 

「うーん…」

 

「どうしたのです?」

 

「いや、なんか、今日のここ、静かすぎる気がする。」

 

「…あ、確かにいつもならもっと沢山色んなモンスターが襲ってきます!

何かあるんです?」

 

「…さぁ?

ただ、ろくな事はないだろうことはわかる。

…早いけど、そろそろ引き返…っ!!!」

 

そこまで言うと、突然飛んできた弾丸を弾く。

気付くのが早かったから間に合ったけど、もっと遅かったら心臓撃たれてたね…

このゲームの銃の弾速は、リアルと違い頑張れば避けれるかも?程度に遅くなっている。(避けれるとは言っていない)

 

「雛菊、身を隠…

…雛菊?」

 

「はい!

PKです?PKです?」

 

「うん、取り敢えずその目、やめようか。

どこから撃たれたか分からないから取り敢えず敵を探すとこから。」

 

「はいです!」

 

しっぽをぶんぶん振り、ギラギラとした目をしながら、いつでも突撃していきそうな雛菊に待てをし、撃ってきた方向を警戒する。

雛菊がPKK過激派なの忘れてた…

 

「雛菊、どこから撃たれたか…!?」

 

「す、すいませんです…

ギリギリ反応は出来たんですけど…」

 

雛菊にどこから撃たれたか聞いてみようかと思い振り向くと、肩を撃ち抜かれてる雛菊を見つける。

 

「…どこ?

さっきは向こうだったはず…」

 

「後ろの方から撃たれましたです…

魔法陣のようなものがあったので、そういうスキルかも知れないです!」

 

…どうやって探すべきか。

魔法陣…あれか!!

 

「雛菊、敵を探知する方法、ある?」

 

飛んでくる方向さえ分かれば…というより飛んできてるのが分かりさえすれば刀で弾ける。

 

「な、ないです…

というか、銃弾を弾くって、どうやってるんです…?」

 

「それは、反応速度?」

 

「それで説明できることなのです…?」

 

「後、狙いが心臓で、精密な射撃だからやりやすい。

…今はそれより、敵の位置だね」

 

「あ、はいです!

私は探知スキルないです…

申し訳ないです…」

 

「いや、大丈夫。

どうやら敵は動きながらこっちを撃ってきてる。」

 

獣の匂いとも、草木の匂いとも違う不思議な匂いが動いているのを感じる。

今まで実感なかったけど、種族特性の『嗅覚強化』って便利だね。

 

わんちゃんなにか起こらないかと思って使ったけど、匂いの判別が出来るとは…

 

「雛菊!!」

 

「はいです!

『臨』からの『闘』です!!」

 

「『者』…!!」

 

『───』

 

「いい手応え…よすぎるくらい。」

 

ちっ…また逃げられた。

どうやら私の攻撃は銃身で受けたみたい。

高レベルの隠密持ちだね…

 

雛菊の攻撃はもろに入ったようだ。

 

「仕留め損ないました…

でも、プレイヤーじゃなかったです!」

 

「…となると、モンスター?」

 

人型のモンスター…初めてみるかも。

 

「青いローブを羽織った真っ黒い人でした。」

 

「…まぁ、次のタイミングで視てみよう。」

 

「はいです!」

 

「銃弾斬るの大変なんだけ…どっ…!」

 

ほんの少しズレたら直撃だからね。

それに威力も洒落にならないし…

 

雛菊の肩に着弾したら二割削られてたことから考えると、私だと六、七割くらい削られるかも。

 

クリティカルだと言わずもがな。

紙装甲の悲しいところ。

 

「普通は斬れないです…

そこですっ!!

『者』っ!!」

 

「合わせる。

『列』」

 

何発か撃ったら隠密が弱くなるようで、雛菊の鋭い勘が見つけてくれる。

これ、一人だともっと大変だったね。

 

雛菊が木の上にいる敵を攻撃したので、私は下の方からその首を叩き切ろうとする……が、木の枝を撃ち抜き体勢をわざと崩す事で狙いを逸らされる。

そして綺麗に着地し、バックステップで消えていく。

逃げた…なんて思わない。

 

相手がプレイヤーならそんなことも有り得るが、相手は()()()だ。

 

逃げられる前になんとか視れた。

 

『魔弾の射手

 

旧L社から逃げ出した幻想体(アブノーマリティ)の内の一体。

危険度はHE。

 

元は一人の射手だったが、悪魔との契約によって魂が地獄に堕ち、悪魔そのものになった存在。

 

戦闘では高い隠密能力と、好きな場所を狙える銃によって自分の居場所を悟られずに狙撃で相手を射殺す。

銃を撃つと、弾丸が魔法陣に吸い込まれ、狙いたい場所に確実に当てることが出来る。

防御力、体力はほぼ皆無。』

 

確実に…ねぇ。

弾くことも、察知出来れば避けることもできるみたいだけど。

 

このゲームって、案外書いてないこと多いね。

 

それに、こんな高レベルな隠密と狙いの正確さをしていてHEランク?

TETHとの差が激しすぎじゃない…?

心臓撃たれたらクリティカルで即死すると思うんだけど…

 

全身鎧前提ってこと…?

いや、貫通力も高そうだし…

 

「…防御力はかなり低いみたい。

雛菊、後スキル二発くらいで倒せると思うから、頑張るよ」

 

「はいです!

わわっ!?」

 

「私に当たらないからって狙いを切り替えてきた…」

 

「あ、ありがとうです…」

 

雛菊の後ろの方に魔法陣が見えたので、抱き寄せて避けさせる。

そのまま木に当たった弾丸を見て、鉄鎧くらいなら余裕で撃ち抜けそうな威力に、やっぱりHEランクに上がった途端強さがおかしくなってると実感する。

 

真ん中の強さでこれは先が怖いね。

 

「雛菊、あそこ…!」

 

「わかってるです…!

『兵』…『陣』…です!!」

 

「2連撃から2連撃を接続(コネクト)した…?

戦技(アーツ)って繋げれるんだ…

初披露、喜んで?『紫氷』」

 

『────!?』

 

種族専用スキルの『紫氷』によって、一瞬だけ完全に動きを止める。

このスキルは、威力はほぼ0。

しかし、一瞬だけなら動きを完全に止めて、その後も少しの間移動速度にデバフを掛けれるスキル。

 

「その一瞬で十分です…!

『列』!」

 

『───…』

 

そのまま雛菊の攻撃で首を落とし、倒し切る。

最後に笑ったように感じたのは、気のせい?

 

「「はぁぁ…!

…ふふ、あはは!!」」

 

雛菊と二人で大きく息をつき、そのまま向かい合って二人で笑い合う。

 

 

 

 

 




ちなみにHEランクの実力が凄まじいのではなく、探知系が居れば簡単に場所が分かるのでパーティーで行けば数人死ぬけど割と楽に倒せなくは無い|ω・`)
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