黒狼少女のDUOプレイ記 作:ユキ
私?花粉症じゃないので特にダメージなし!
暑いのやだァァァ!!!ってくらい
「…今、ふと思ったんじゃが。」
「ん?
どうしたの?」
「いや、お主にギルドホームが変わったことを言ってない気がしてな。」
え、変わった…?
あのギルドホームすごく好きなんだけど…
「あぁ、前のギルドホームは我も好きじゃからな。
潰したりなんかは絶対にせんよ。」
「それはよかった。
それで、突然変えるなんて、何かあったの?」
変える、ってことは次のギルドホームもあるはずだけど、そんな予兆あったかな…
「うむ…
そこにギルドホームを移すことにしたのじゃ。」
「…城?」
「うむ!
お主も見たと思うが、レイドダンジョンのあった場所じゃな。」
「魔王城にしては煌びやか…
まぁ、わかった。
…まおー様って、どこか少年っぽさあるよね。」
「んぐふっ!?
げほっ!げほっ!
と、突然どうしたんじゃ…?」
いや、そこまで驚かなくても…
丁度水を飲んでいたまおー様は、思いっきり吹き出していた。
「うーん…城の話をしている所を見てて、押し付けられたって言う割にはすごく嬉しそうだし。
お姫様に憧れる…っていうよりは、一国一城の主に憧れるって風に感じたから…?」
「そ、そんなことはないぞ!
お姫様に憧れ…はせんな、うん。
我には合わん。」
「外見的には儚げお嬢様で通せそうだけど…」
「ぃやかましいわ!!?
絶対そんなロールプレイやらねぇからな!」
いやまぁ、今更儚げ少女に変わっても違和感しかないし…
まおー様はまおー様のロールしてるのが一番だね。
ロールプレイが解けてる…
そこまで取り乱すことだったの…?
「クリム、素が出てるぞ」
あ、フレイに突っ込まれた。
「さて、ここが我らの新たな住処じゃ。」
「…おー、でっかい…」
それしか言えない。
今は工事中なので、綺麗、という感想も特にないし。
「これ、工事にどれだけポイント使ったの…?」
「ふ…
それはじゃな…」
「うわ…
まぁ、妥当…?」
「そうじゃがなぁ…
ギルドポイントが半分ほど溶けたわ…」
「おぉ、流石トップクラスの人気ギルド…
これだけ使っても尚半分なんだ…」
「うむ。
じゃが、ポイントには余裕を持っておきたいのでな、そろそろお主を配信でお披露目しようと思う。」
覚悟はしてたけど、いざ言われると少し萎縮する。
「くはは!
大丈夫じゃ、すぐ慣れるよ。」
「まおー様、目、目、死んでるよ…!」
死んだ目でそんなことを言うまおー様に思わず突っ込む。
いやまぁ、もう何度も配信をしてるし、いやでも慣れるだろうけど、目が死ぬほど…?
「お師匠様はともかく、私もお手伝いするですよー!」
「どうせなら視聴者をあっと驚かせるようなプランを練ろうか」
「あ、あはは…
フレイ、加減しようね…?」
「わ、私も出来ることがあるなら手伝うの…!」
「ん…皆ありがと。
頼りにしてる。
それとフレイはステイ。」
「僕は犬か何かか…!?」
「初っ端から悪巧みに付き合わされるのは御免被る。」
「悪巧みなんて人聞きの悪い。
僕は視聴者を楽しませようとおもってるだけさ。」
いけしゃあしゃあと…
いや、まぁ…
本気で何かやるならいいけど、無茶振りはゴメンだ。
「PKの振りをさせてクリムと戦わせるってのもありだし、NPCのように振る舞わせて…というのもありだな」
「こやつのことは置いといて、普通に新メンバーが居る、と言って出てきてもらう予定じゃ。
フレイ、余計なことはするなよ?」
「まぁ、元よりそのつもりだ。」
「それで、いつ?」
「ふっふっふ、今日早速やるぞ!
告知は既に済ませてある!」
「!?!?」
「リュウノスケ…お主って奴は…
まぁ、思い立ったが吉日、じゃな。
よし、今日の夕刻程でよいか?」
「あぁ、流石にすぐやる、と言うほど考え無しじゃないからな。
多少の用意の時間はある。」
「いや、いやいや!!?
即日即興でやらせるのはおかしい…!!
台本とかないの…!?」
「はぁ?
そんなもんあったらリアリティがねぇだろうが!!
リスナーはな、その場その場でのリアルな反応だったりを求めてんだよ!」
「…わかるから、悔しい…」
私もまおー様の大ファンなので、反応のリアルさというのが重要というのは理解出来る。
まおー様の配信見てたらほとんどの回でやらかしが起きてるのとかすごく笑えるし。
「お前だって推される側になるんだから頑張れよ、
…ん??
「クロ…?」
「あぁ、お前、最初の頃にPvPで害悪ボコしたろ?
それでそのシーンが掲示板に上がっていてな。
名前が分からないから、獣人だしペットの名付けみたいな感覚でクロ、って付けられてるぞ?」
まって、クロちゃん、はよくない。
流石にその名前には断固抗議する。
「いやまぁ、その気持ちはわかるが、今の世代多分だいたい知らないぞ?
クリム、雛菊、リコリス、フレイヤ、誰かクロちゃんって知ってるか?」
「はぁ?
誰じゃそれ
我の付けられたポテトちゃんよりはマシじゃろ?」
「うーん…私はしらないかなぁ?」
「私はそもそもテレビとか見ないので大体知らないです」
「わ、私も聞いたことがないの。」
「ほらな?
お前何歳だよ…
相当昔の人だぞ、あれ。」
「ん、年齢の話はえぬじー
まぁ知られてもなんとも思わないけど」
まぁ私が気にしないとはいえ、年齢を気にする人は多いからね。
気をつけるに越したことはない。
「まおー様、ポテトちゃんの方がまだいいと思う。
私はそっちなら気にしない。」
まぁ無制限交流都市に行ってないからそういうの食べてないけど。
…雛菊連れて行ってみようかな。
「我は気にするのじゃ!!」
吠えてる。
かわいいね。
「…私、知ってるです。
この表情、お師匠様の言葉を気にせず可愛いって思ってる顔です。」
「正解、よくわかったね」
「ふふん、リルお姉さんとは、多分このゲームで一番一緒に居る時間が長いですから!」
よく考えてみればそうかも。
ログインのタイミングが合えば基本ずっと一緒に喋ったり狩りしたりしてるね。
「お主ら仲が特によいよな。
小さいもの同士気が合うのか?」
「…喧嘩なら買うよ?
それに、今はまおーさまのがちっちゃいくせに」
「うっさいわ!
フレイヤから血吸わせてもらったら元に戻るし!」
「もう少しこのまま撫でさせてー!」
どうやらまだ血を吸わせる気は無いようで。
見た感じまおー様も恥ずかしそうではあるけど満更でもないみたいだし。
この二人、恋人なのかな?
「んん!!
ともかく!
配信の時間までゆっくりしておけ。
自分の部屋は好きなところを選ぶといい。」
「うーん、じゃあ、端っこにする」
「雛菊の隣の部屋でなくてよいのか?」
「まぁ、少し悩んだけどね」
部屋が少し遠いとしても会うのには困らないし。
遊ぶとしても基本どこか行くから部屋に行かないし、待ち合わせなりなんなりすればいいから。
「とりあえず、配信に出る用意してくる。」
「うむ、後数時間もしたら始まるからそれまでに頼むぞ」
「ん。」
とは言っても、用意するようなことあるかな。
「リルお姉さん、私もお手伝いしますです!」
「ありがとう。
んー…ルアシェイアのほかのメンバーと比べたら、覚えやすい特徴がないかも…?」
まおー様はまおー様だし、フレイは腹黒メガネでルアシェイア唯一の男───リュウノスケはPなので除外───だし…
フレイヤはゆるふわお姉ちゃんで、リコリスは大の銃マニアで銃についての話は早口になって、雛菊はPKK過激派で割とSな面がある。
…私、特徴という特徴ない…?
「いえ、多数の武器を高水準で扱える時点で十分ですし、幻想体についての色々もありますですよ?」
「それに、掲示板でゆうめいなんだからそれだけで皆覚えるじゃろ。
それに、恐らくじゃがお主のことはみな、知ってると思うぞ?
雛菊と一緒におるところは掲示板に貼られてるみたいじゃし、刀スキルを取る時にも動画を撮られておったみたいじゃからな。」
「…私が思うよりもそんなに特徴無いわけじゃない?」
「うむ、黒狼族という誰も知らない種族であることも含めればかなり特徴的であろうな。」
それはよかった。
特徴がないのが特徴とか言われたら悲しいから。
「さて、そろそろ配信を始めるが、何か聞いておくこととかないか?」
「ん、大丈夫。
何かあったらリュウノスケ引っ張り出すから。」
「やめて欲しいんだが!?
俺は配信には出る気ねぇよ。」
「…出不精?」
「それとこれとは違くないか?」
「そう?
そうかも」
「んん!!
とりあえず、用意がいいならスタートするからな!」
うーん、何かあったかな…
「ま、いいや。
配信開始はいつ?
…え、5秒後…?
もっと余裕持つべき…!!」
「
今日もよく来たな人間種ども。
我はクリム=ルアシェイア!このギルド、ルアシェイアの主人である!」
完全に慣れたもので、まおー様がいつもの挨拶をする。
いつも通りの笑みを浮かべている。
「さて、今日は早速だが、新しいギルドメンバーを紹介してやろうと思ってな。
ほれ、人間種共、気になるじゃろ?気になるじゃろ?」
:…これ、いつもみたいに開始事故ってんな?
:なんか知らない子の声が聞こえるー!
:もっと余裕持つべきww突然始められたんかww
:まおー様の挨拶の時間だオラ!
:アディーヤ!
:小憎たらしいこの笑顔、分からせたい
:でも素の礼儀正しさ知ってるから腹立つよりも微笑ましいが勝つんだよなぁ…
:気になりまーす!
:まおー様可愛いよまおー様!
:べ、別に気になるなんて思ってないんだからね!!
「かわっ…!?
ええい!
ツンデレなんて求めてないんじゃ!
とりあえずリル!挨拶じゃ!」
「ん。
リル、黒狼族。」
「…終わり!?
短い!さすがにもう少し何かいうべきじゃろ!?」
:まおー様照れてるw
:そろそろ可愛いって言われるの慣れようよー
:クロちゃんだ!!
:例のPvP動画みたー!片腕落とされてほぼ反応無しは痛みに強すぎない?
:リルちゃんね、把握。って、それだけかいw
:黒狼族とは?
:あ、まおー様突っ込んだw
:鬼畜眼鏡より話してる量少ないからなw
:もうちょっと何か…ねぇ?
:今のままだとただただ可愛いということしか分かりません!
:刀スキルを手に入れれるくらいに強いということは分かる
「黒狼族は、分かりやすく言うとフェンリル。
特に話すこともないから。」
「いや、あるじゃろ!?
それこそ幻想体の事とか、のう?」
「うーん…私以外の人が知っても、だとおもう。」
「いや、フィールドボスと勘違いしてる人が多いからな、間違いを訂正する意味では言うべきだと思うぞ?」
「…確かに?
それに、もし見つけたら居場所知りたいし、いいね。」
と、いうわけで、幻想体の事についてを軽く話した。
私以外が討伐しても特に報酬は無いということと、私が倒したら装備がドロップするということ。
「まぁ、私以外が倒した場合はスキルレベルの上昇量がかなり多いみたいだけど。
それこそフィールドボス討伐と変わらないレベルで。」
:ふむ?倒せるのならいいスキルレベル上げになりそうだけど…
:問題はクロちゃんが居ないと強さが5倍ということかぁ…
:うーん、行くことはなさそうかなぁ
:それこそ例の最強厨なら喜んで吶喊しそうだがw
:…まぁ、アレは例外じゃね?
:それにしても、何でこのギルドってこんなに美少女が集まるんだろうな?
:しかも全員トップレベルの実力者
:いやまぁリルちゃんは知らんけど、刀スキル持ってる時点で弱いわけないしな
:ちょっと見た感じクール系ロリ!
:このギルド6分の4がロリってマジ?
:バカヤロウお前クリムちゃんは150歳のおとなだぞ!!!
「あぁ、ちなみにじゃが、リルはこのゲーム初めて一日か二日で刀スキルを手に入れたようじゃぞ?」
:は???
:いや、今の最前線でも手に入れれないって嘆いてる人がいるんですが…
:え?あのクソ強NPC倒す以外に刀スキル手に入れる方法あるとか?
:ないとはいえないが、動画が掲示板に上がってるんだよなあ…
:またルアシェイアの戦力が上がるよ…
:流石少数精鋭を地で行くギルド…
「ハハハ!!
何故じゃろうなぁ!
我も知りたい」
「お師匠様お師匠様、『類は友呼ぶ』ってコメントがあったです」
「まおー様が強いからそれに惹かれて入ったら自然と強くなるんじゃない?」
「いや、お主に関してはルアシェイアに入る前から強かったじゃろうに…」
ルアシェイアの配信は大体スタートで事故して素をさらすとこから始まる