便利屋節約ご飯   作:ひよりん

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第6話

「社長、次の依頼が来たよ」

「襲撃以来の様ですが…あ、アル様!私が…!」

「ならハルカとムツキ──「あ、アルちゃ〜ん、今日の晩御飯私作るからパスね!」──えっ、ちょっと!?」

「はぁ…そう言えば、なんか言ってたね、魚…だっけ?」

「そうそう、ちょっと安めに買えるの思いついちゃった!」

 

…と、息巻いてスーパーに来たものの…

「うぇっ…ちょっと高くな〜い…?」

もう少し安いと思ってたのに…100グラムあたり198円…

(この前来た時は138円だったんだけどな〜…カツオのタタキ…)

予算に余裕はない、250グラムほどのパックを手に取り、必要な薬味とおつとめ品の野菜をいくつか…

「…ほんとはもっと欲しかったけど…ま、なんとかなるよね!」

 

「さてと、まずは…」

ゴマをフライパンにあけ、弱火で炒る

香りがしてきたらまな板に移して包丁で少し刻み、器に移す

ゴマの器にめんつゆと少しの醤油、スプーンいっぱいのチューブショウガ、カットネギを入れてよく混ぜ、そこに切り分けたカツオのタタキを入れて、冷蔵庫で寝かせる

 

「後は…やっぱり安くなってるだけあるねぇ…」

玉ねぎとジャガイモの傷んだ部分を取り除き、水を入れた鍋で煮て味噌を入れて…

「……あれ?お味噌汁ってこんなだっけ…なんだか味気ないような…お塩入れてみようかな」

 

塩ひとつまみ…

「……うーん?」

お砂糖小さじ1…

「違うよね…あれー…?」

めんつゆをひと回し…

「………コレってお味噌汁?まあ、さっきより美味しいからいっか!」

 

 

「って事で!カツオの海鮮丼とお味噌汁!」

「カツオのたたきか…確かにこれなら他の魚より安く手に入るね」

「美味しそう…」

熱々のご飯によく漬かったカツオをのせて、最後に醤油をひとたらし…

「…良い匂い…」

「い、いただきます…!」

 

「はぐ……うん!美味しいじゃない!」

「は、はい!すごく美味しいです!ゴマとショウガが効いてて…」

カツオ独特の匂いを誤魔化すために多めに混ぜ込んだのが良かった、ショウガの刺激的な香りと醤油の味…

「これご飯進むわね…ご飯ってまだある?」

「あるよ、ジャンジャン食べちゃって!」

 

「…ところで、ムツキ」

「んー?どうしたのカヨコちゃん…あれ、お味噌汁美味しくなかった?」

「このお味噌汁、味噌以外に何入れたの?」

「…お塩とお砂糖、後…めんつゆ?」

「…そっか」

改めて飲むと…確かにお味噌汁っぽくない…

 

「お、美味しいです!すごく…!」

「あはは、無理して褒めなくていーよ!でもありがとね!」

(うーん、ちゃんと調べてから作った方がよかったかなぁ…まあ、また次かなぁ…)

 

「玉ねぎとじゃがいものお味噌汁、美味しいわよね…」

「うん、意外とじゃがいもって合うよね」

「わかる〜!」

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