便利屋節約ご飯   作:ひよりん

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第8話

「……今日は、うなぎよ」

「えー?土用の丑の日一昨日じゃ〜ん」

「…2日間違えたのよ!!」

「あ、もしかして…土用の丑の日で売れ残ったうなぎを安く買う為に2日もずらしたの?2日経てば半額になるから!?」

「ち、違うわよ!ほんとに間違えただけ!!」

「あ、アル様…」

(今日の社長、言い訳が倹約家の主婦じみてるな…)

「アルちゃん倹約家のママみた〜い!」

 

「もういいでしょ!?それよりも、1人あたり半身ずつ食べられるように2尾、もう買ってあるわ」

「え、本当に!?」

「随分と張り切ったね」

「で、でしたら!わ、私は大丈夫ですので、ぜひアル様が1尾…!」

「いや、なかなかない機会なんだからみんなで食べよう」

「そうそう、この先こんな贅沢なんてなかなか…」

「…用意しておいてなんだけど、そこまでありがたがるものじゃないと思うわよ…半額品だし」

「あははっ!半額でもないと買えないの、みんな知ってるよ〜?」

「う、うるさいっ!!」

 

「でも、せっかく買ったうなぎだし、それなら美味しく食べられるようにしたいよね」

「?」

「何言ってるのよカヨコ課長、お店には劣るけど、十分美味しいうなぎよ?温めてご飯に乗せてうな丼にしたらいいじゃない」

「まあ、そのまま食べてもいいんだけど…ほら、こういうスーパーのうなぎは保存料が入ったタレがかかってるから」

「体に悪い、んでしょうか…?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど…自分で作ったタレの方が美味しいからさ」

(…ねえねえアルちゃん、今日のカヨコちゃん積極的じゃな〜い?)

(そうね…)

「まあ、とりあえず任せてよ」

 

「じゃあまず、お湯を沸かして…」

「カップ麺の蓋を…」

「ムツキ、開けなくていいから…沸かしたお湯にうなぎを沈めて、タレを溶かして全部洗い流す、これであとは焼き直しするだけだよ」

「タレは?」

「これからだよ、頭と尻尾は食べないから切り落として、コンロでよく炙って、鍋に入れて、醤油、水、砂糖を1:1:2で入れて煮詰めたら完成」

「へー、簡単」

「スプーンで掬ってトロッとするくらいに煮詰まったらいいよ、あとはうなぎを焼くんだけど…トースターにアルミホイルを敷いて焼けば簡単かな」

 

「平等に頭から尻尾にかけて2分割して、さらに半分にしてご飯に乗せて…タレを回しかけて、完成」

「美味しそう!早く食べよ!」

「「「「いただきます」」」」

「ん!うわ、コレ美味しい!」

「ウナギがふわふわですごく美味しいです…!」

「トースターで焼いたから皮目が香ばしくて、身も柔らかくほぐれて…最高ね…」

「そっか、よかったよ」

「お店で食べてるみたい!」

 

「…ところで、なんでこんなに詳しいの?」

「……いや、まあ…その…社長の事だから、一昨日、買ってくるかなって」

「あー、私も思った」

「…はい」

「……そう」

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