【助けて】数年後に人類が半減するスレ【クレメンス】   作:華風鱗月

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お待たせ、待った?

最近作者、色々と漫画を見て居るのですが色々と二次創作したい衝動が溢れてしまい、いくつかの作品はキャラ設定や能力とか考えて作っちゃってる始末…しかし今の時点でこの作品を含めて4つ程書いている(長期間投稿していないものもございますが…)のにこれ以上書いたら更に投稿頻度が激減してしまう為、掛けないジレンマに陥っております。一体どうしたら…

まぁそんな個人的な話は置いといて、12スレ目でございます。


12スレ目

「オラオラどうしたぁ!守ってばかりじゃ直ぐに死んじまうぞ!」

「グッ、クソ…!!」

 

 御庭番衆の追手を倒して直ぐに現れた男との連戦を行っている剣一郎は防戦一方を強いられていた。それもその筈、剣一郎が今現在手にしているのは使った事も触ったことも無い万力鎖であり、十全に扱いきれる代物では無いからだ。

 

【アバババ…やばい!】

【慣れてない武器のせいでイッチ押されてもうとる!】

 

 唯でさえ慣れていない武器に加え、男は刀を2つ扱う二刀流による流れる様な連撃のせいで反撃する隙が無いのも要因の一つだった。

 

「お得意の剣術じゃ無いとやっぱりきついのかなぁ?」

 

 剣一郎を小馬鹿にする様に煽る男に対し、剣一郎は反応せず眼の前の男の動きに注視する。幸い、幼い頃から剣術を修めていた事で観察眼には秀でているお陰か、攻撃を行う直前の筋肉の起こりを見抜きなんとか防げてはいる。

 

 しかしそれも直に受け切ることは出来なくなるだろうと剣一郎は予感していた。というのも今日は既にシルバーサムライの活動を終えた後であり、更に御庭番衆との追走劇に加え戦闘を行ったことで剣一郎の体力はピークを迎え始めていた。

 

(このままじゃジリ貧だ…何か、何か反撃の糸口があればっ、しまっ!?)

 

 じわじわと追い詰められていく剣一郎。反撃出来ないかと思考を巡らせながら攻撃を避け続けていたが、矢張り疲れがあったのか、男の刀が剣一郎を捉える。

 

「危なっ!」

「チッ、運が良いなオイ」

 

 が、なんとか回避が間に合い、剣一郎の服を切り裂くだけに留まった。男は呼吸を整える為か攻撃の手を止めて距離を取る。お陰で剣一郎も態勢を整える事が出来た。しかし今の一撃でもう後が無いと確信する。

 

【コレ逃げた方が良いんじゃ…】

【いや無理だろ、背中見せた瞬間切られるぞ】

【でもこのまま戦ってもいずれイッチやられるぞ!】

 

「そろそろ死ねや!」

 

 男は再度剣一郎へと駆け出し攻撃を始める。先程よりも激しい攻撃は剣一郎の防御を少しずつすり抜け、足や腕、肩など様々な場所に小さな切り傷を付け始めていた。

 

 体中が切り裂かれ、血が服を赤く染めていき、痛みが剣一郎を襲うがなんとか致命傷だけは避けている。

 

 そうして少しずつ後退を続け耐えていた剣一郎は地面の感触が突然変わった事に気が付く。

 ちらりと一瞬だけ足元に目をやると先程まで硬い土だった地面が細かく小さな砂に変わっていた。

 

(砂…しめた!)

 

 どうやら剣一郎達は砂場まで移動していたらしく、二人が移動する度に砂が撒き散らされていく。その光景に剣一郎は一つの作戦を思い付く。

 

 攻撃を捌きながら思い付いた作戦を実行する絶好のタイミングを待つ剣一郎。そうして少しの間、傷を負いながらも耐えていた時、男は攻撃を止め後退する。

 

「っ、今だ!」

 

 男が退いたと同時に地面の砂を男へ向けて蹴り上げる。突然の出来事に男は顔を防御するのが遅れ目の中に砂粒が入ってしまう。そのせいで目を閉じてしまい視界が潰される。

 

「ガァッ!目が…!!」

 

 視界を潰されてしまい焦った男は剣一郎が居るであろう場所に刀を振り回して攻撃する。しかし剣一郎は既にその場を離れており男の攻撃は剣一郎には届かない。

 

 視界を潰され、見当違いな方向へ攻撃している男は大きな隙を晒しており、攻撃するには格好のチャンスだった。

 

【砂場を利用して視界潰した!】

【良いぞ!お陰で隙が出来た!】

【絶好のチャンス!倒したれイッチ!】

 

 絶好のチャンスにスレ民達は沸き立ち、男を制圧しようと提案する。それに呼応するように剣一郎は手にしていた万力鎖を男の背後から振り下ろす様に攻撃する。

 

「うグッ!」

 

 視力を潰されたことで剣一郎の攻撃が見えなかった男は避ける事が出来ずに背中にもろに攻撃を受けて蹌踉めく。

 

「クソが…!舐めた真似してんじゃねぇ!!」

 

 背中に強烈な一撃を食らったが鎖帷子のお陰かはたまた男自身の耐久力が高いのか倒す事は出来ない。それでもかなりのダメージにはなったのか男は若干ふらついている。

 

 剣一郎は手にしている万力鎖を再度、振り回して遠心力を高めていく。対して男も視力を取り戻したのか額に血管を浮き上がらせながらも剣一郎の動きに警戒をして構える。

 

 そうして互いに見合わせた状態で硬直して数瞬、先に動き出したのは剣一郎だった。振り回していた万力鎖を足元の砂をえぐり取る様に下から上へと掬い上げ男へと砂の雨を掛ける。

 

「バカが!同じ手に引っ掛かるか!」

 

 しかし男は一度受けた手を食らう程間抜けでは無いらしく、顔へと降り掛かる砂を腕で防御する。

 

「バカなのはお前だぁ!!」

 

 男が砂を防御した瞬間、剣一郎は手にしていた万力鎖を手放し男の元へと一直線に駆け出す。

 

【えぇ!?イッチ武器捨てちゃったよ!?】

【相手刀持っとるのに捨てるのはあかんやろ!?】

 

(慣れない武器使ってやられるぐらいなら体術の間合いまで近付いた方が勝率は上がる筈だ!!)

 

 剣一郎の突然の行動に掲示板はざわつくが剣一郎は男の間合いへと入って行く。そうして男との距離が至近距離になった瞬間、男の両手首を掴み拘束する。

 

「て、テメェ離しやがれ!!」

「誰が離すか!!」

 

 手首を拘束された男は振り放そうと暴れるが幼い頃より弦一郎からの教えで刀をしっかり保持する為にと鍛えさせられ、更には暗殺拳師匠の指導の元更に鍛え上げ、強靭な力を発揮するようになった握力で手首を掴み続ける。

 

 

 男が暴れる最中、剣一郎は少しずつ手に加える力を増やしていき男の手首へとダメージを蓄積していく。とてつもない圧力が男の手首に掛かり血管、そして神経が圧迫されているのか男の指先は段々と青紫になっていき、力が抜けていっているのか刀を保持出来なくなり落としてしまう。

 

「痛っ…!どんな握力してんだこの野郎!!」

 

 痛みに耐えきれなくなった男は振り払うのでは無く剣一郎を攻撃する事にし、膝蹴りを剣一郎の脇腹へと目掛けて繰り出す。そして膝蹴りが当たる直前、剣一郎は短く呼吸を吸い込んだと共に脇腹に力を込める。

 

(金剛―不壊!!)

 

 【金剛―不壊】ソレは暗殺拳師匠の転生先である世界にてとある男が作り上げた武術の技であり、暗殺拳師匠が剣一郎に習得させた技の1つだった。金剛―不壊は攻撃を受けるインパクト時に瞬時に筋肉を締めて硬化させ防御する技である。その硬さは極めればナイフ等の刃物も刺さらなくなる程と言われている。

 

(か、かてぇ…!)

 

 男の膝が剣一郎の脇腹へも突き刺さる。その瞬間、男はその硬さに動揺してしまう。

 不壊によって脇腹の筋肉は瞬時に固められ強固な鎧となり、男の攻撃を受け止める。流石に極めるほど修練を積んでいる訳ではない剣一郎ではダメージを軽減する程度にしかならないがそれでも急所である脇腹への一撃を耐え切る。

 

「いってぇなこの野郎!!」

 

 急所への一撃を耐え切った剣一郎はそれでもかなりの痛みを感じ少し上半身を屈ませるもその姿勢を利用し、顎を引いて膝を軽く曲げ男の顔目掛けて下から跳ね上がる様に頭突きを繰り出す。

 

「がペっ!」

 

 男の鼻先に当たりに強烈な頭突きが打ち込まれ、男は鼻が潰れ鼻血を出しながら身体を仰け反らせる。その隙に剣一郎は掴んでいた腕を片方離し男の腹目掛けて即座に2発、パンチを叩き込む。

 

 腹への衝撃で軽く浮く男に対し、更に剣一郎は男の顔を掴みながら足払いをし、勢いを付けながら転倒させる。ドンっと音を立てながら男が倒れるが砂場に居たせいか砂がクッションの役割をしてそこまでダメージは入っていない様子。

 

 すかさず剣一郎は男に抱き着き腕を首に回して締め付け、空いている腕や足を使って男の身体を拘束していく。男は首を締められた事に気が付き直ぐ様拘束を解くために暴れるもまるで蛇の様に男の動きに合わせてポジションを変え続け男の抵抗を受け流していく。

 

「グギギッ…グ…ゴ…」

 

 首を極められているせいで少しずつ酸素が脳に届くのをせき止められ動きのキレが悪くなっていく男。口からは泡が溢れ白目を向き始める眼球…そしてついには脳に酸素が無くなり意識がブラックアウトしてしまう。

 

 カクンと電池がキレた玩具の様に男の身体に力が無くなった瞬間、剣一郎は即座に拘束を緩め男から離れ座り込む。

 

【や、やったのか…?】

【イッチ殺しちゃった?】

 

「流石に殺してない…はぁ、はぁ…意識飛ばす程度に留めたよ」

 

 男の口元に手を翳し呼吸を確認する。か細くはあるがしっかりと呼吸出来ているのを確認した剣一郎はほっと一息をつく。

 

(危なかった…砂場のお陰でこっちに流れを掴めたけど、無かったら殺されてたかも知れない…)

 

 慣れない武器、体力が限界の身体、連戦による精神の消耗など様々な要因もあったが純粋に眼の前の男の実力も高く、運が悪ければ負けていたのは剣一郎の方かも知れない程だった。

 

「一先ずこいつらを拘束しなきゃ…ってなんだ?」

 

 いつ気絶から目を覚ますかも知れない為に拘束する為の道具を探す為に立ち上がろうとしたその時、小さくではあるが話し声が聞こえてきた。

 

『…ているか?』

 

 音の発生源を探すと眼の前に倒れている男から聞こえてくるのに気が付く。男の側にゆっくりと近づくと男の耳に何やら機械が取り付けられており、声はそこから聞こえて来ていた。

 

 恐る恐る機械を手に取ると小型ではあるが通信機である事が伺える。剣一郎は通信機を耳に当てると男の声が聞こえてくる。

 

『コチラ、半蔵班、目標の入手成功だが緊急自体発生。本部に帰投する。ソチラの任務は中断し、即刻帰投せよ。繰り返す、帰投せよ。』

 

 声の主は恐らく目の前の男と仲間なのだろう。ソレよりも耳を疑う言葉に目を見開く剣一郎。

 

「目標を入手…まさか!」

 

【目標ってのは鬼哭の事よな…】

【マジかよ!?】

【やばくない…え、やばくない!?】

【鬼哭取られたってことはイッチのじいちゃんやられちゃったの…?】

 

「っじいちゃん!!」

 

 鬼哭を奪われたと言う事に驚愕し、硬直するもソレよりも鬼哭をみすみす渡す筈が無い弦一郎が殺されたのかも知れないと言う最悪の事態が即座に脳裏に過ぎり、弾けるように走り出す。 

 

 男達の拘束を放置して急いで家へと向かう剣一郎。元々公園から家まではそれ程離れて居ないため、直ぐに到着する筈だと考え走る。

 

(大丈夫だ…!!じいちゃんが負けるはずが無い!!きっと何かあっただけだ!!)

 

 脳裏に過った予想をそんな筈は無いと振り払うように剣一郎は全身の傷から発せられる痛みに耐えながら今現在出せる全力で弦一郎の元へと走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呼吸を荒らげながらも少しの間走り続けていた剣一郎はようやく自身の家へと辿り着く。道場と一体型となっている家屋はかなりの広さをしており立派な門と塀で囲まれている。そんな門を潜り抜け敷地内に入るものの、深夜というのもあってか灯りは付いておらず真っ暗となっていた。

 

「今の時間帯ならじいちゃんは…道場のハズ!!」

 

 弦一郎の普段の生活リズムを考え、道場に居るはずだと推理し、道場へと向かう剣一郎。

 

(頼むじいちゃん無事で居てくれ!!)

 

 弦一郎の安否を心配しながらも庭を駆け抜け道場へと一直線線に向かう。そうして直ぐに道場に付いた剣一郎は道場内へと入る扉に手を掛ける。

 

「じいちゃん!!無事…か…」

 

 そして勢い良く扉を開けて中に入ると剣一郎の視界に映り込んだのは、壁に掛けられた竹刀が散乱し明らかに争った跡が見える道場の真ん中で胸を切り裂かれ血溜まりの中、倒れ伏している弦一郎の姿だった。

 

 

 

 

 

 




MCU本編を早く書きたい為、SILVER・SAMURAI編はかなり駆け足になっちゃうかも…

シルバーサムライ編のヴィランをどうしようか悩んでます…MARVELに登場しているかつ、MCUに出ていないヴィランを出すかオリジナルキャラを適当に出すか…アンケ取ります。尚、原作キャラの場合はハンドから出すつもりなんですが…作者、ディフェンダーズサーガ見てないんですよね…

  • MARVEL作品に居るヴィラン出す
  • 原作ヴィランでもハンド以外から出す
  • 別にオリジナルでもええんちゃう?
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