【助けて】数年後に人類が半減するスレ【クレメンス】 作:華風鱗月
それと、前回書きたい作品増えちゃってる、でも掛けないジレンマを抱えていましたが、1つ妙案が出来ました。
誰かキャラの設定をお伝えするんで書いてくださいません…?
この案、ハーメルン運営的に有りなら誰かやってほしいんですよ…キャラ設定だけお伝えするんでストーリーとかはぶっちゃけ書いてくださる方の好きにして下さって良いんですけど…だめですかね?
もし大丈夫そうなら↑のツイッターにて設定だけ投稿して譲渡したいんですけどね…。
だめなら仕方ないけど短編で1話だけ書くみたいな形にはなりそうですけども。
ま、そんな訳で長々と書きましたが本編、始まります
剣一郎が公園で連戦を行う頃より時を遡ること少し前、道場内で弦一郎一人に対し複数人で襲い掛かる御庭番衆の姿があった。
集団の一人が斬りかかれば滑る様な足捌きで攻撃を避け、複数人で襲い掛かれば鬼哭で受け流し、致命傷となりうる部分への攻撃は突きや刀身部分では攻撃せず峰打ちで反撃し、ソレ以外の足や腕等は斬りつけていく。
御庭番衆達は川の流れの様に途切れること無く連携して攻撃を続け、手裏剣や苦無、吹き矢など様々な飛び道具で攻撃するも尽く撃ち落とされ弦一郎の身には1つも傷が出来ていなかった。
御庭番衆達は攻撃を続ける最中、弦一郎から発せられる押さえつけられる様なプレッシャーの圧によって精神的に動きが制限されていた。
そんな彼等を少し離れた位置で見ていた半蔵はマスクの下で冷や汗をかいていた。
(何と…先程まで発せられていた殺気が微塵も感じられん…)
先程自分達を炙り出すために向けられた殺気―まるで喉元に刀を突き付けられた様な幻影まで見た濃厚かつ尖鋭な殺気が今は微塵も感じられない。
そのいっそ清々しいほどに感じられない殺気のせいで弦一郎の動きが読み切れず不気味な姿を目にしていた。
そして何よりも恐ろしいのは本来手にすれば精神が呑み込まれ、殺戮衝動に駆られてしまう鬼哭を手にしていながらも、刀に精神を呑み込まれている様子を見せず、自在に操るその姿は長年の経験と頑強かつ堅牢な精神力故の賜物なのだろう。
そんな弦一郎が鬼哭を振るうその姿は一挙手一投足全ての動きに美しさを感じさせる程だった。
「弱い、弱い、弱い…全く忍者と言うから少し期待したというのに。コレでは剣一郎の方がマシではないか」
普段の鍛錬では使われない苦無や鎖鎌と言った数々の武器を切り払い、御庭番衆を圧倒する弦一郎はそう呟く。
連撃の間隔も足捌きも、果てには身体の使い方ですら一部の連中は剣一郎より劣る未熟者が目に映る。そんな光景に弦一郎は落胆していた。
コレならば十数年前に襲って来た蛇どもの方がマシだと考えつつ、落胆していながらも油断はせず次々と御庭番衆達を倒して行きながら、そろそろ行動しようかと考える弦一郎。
その言葉に御庭番衆の一人が「な、舐めやがって!!」と憤慨し弦一郎に向かっていく。
「死ね!」
手にしていた武器を振り、弦一郎へと斬り掛かる…次の瞬間、弦一郎が動き出し鬼哭を振るう。
振るわれた鬼哭は男の武器を握っていた手首へと吸い込まれ腕を切断する。切り飛ばされた腕は綺麗な断面を見せながら血飛沫を上げて飛んでいく。
腕から発せられる激痛により男は一瞬で腕を切られたことに気が付き顔を痛みで歪ませる。次の瞬間には切り返しで戻って来た鬼哭が男の首へと吸い込まれていく…。
二人が互いに通り過ぎた瞬間、男の首から少しずつ血が溢れて来たかと思えば直ぐに男の首は胴体と離れ床にバウンドする。
床に落ちた頭は顔を歪ませたままゴロンと転がり次第に直前まで輝いていたハイライトが消えていき…最後には真っ暗な虚ろとなった。
男が襲い掛かり、弦一郎が男の首を切断するのに掛かった時間は僅か数秒…刹那とも言える短時間で2連撃を放ち男を殺した。
「なっ…一瞬で首を!?」
刹那の時間で綺麗な断面を見せる生首…そしてそれを作り出した弦一郎に対し御庭番衆達は驚きを隠せない。
「さて…今までは迎撃だけに留めておいたが流石にそろそろ此方から行かせてもらうぞ?」
鬼哭を肘裏で挟むようにして刀身に着いた血脂を拭き取りながら、先程まで迎撃だけを心掛けていたが、次は此方が攻める番だと軽く微笑みながら言う弦一郎。
その姿は老人などではなく、その場にいる生き物全てを捕食する怪物と見紛う程の風格を醸し出していた。
その姿に御庭番衆達がたじろぎ後退りをする。その足音が御庭番衆達の悪夢の始まりだった。
鬼哭を顔の横に持ち上げて腰を落とす霞の構えを取り、敵の一人へと即座に駆け出す。その動きはまさに神速と呼ばれる程の速度であり、80歳超えの老人が出す速度では無かった。動き出した弦一郎に御庭番衆達は反応が遅れ弦一郎の接近を許してしまう。
弦一郎は片足を前に出し、深く踏み込んで勢いを付けてそのまま構えていた鬼哭を男の首に目掛けて突きを繰り出し、哭は男の首に突き刺さり貫通して致命傷を与える。
突き出され首に刺さった鬼哭を横に振り抜いて男の首を切断し、そのまま次の目標目掛けて弦一郎は動き出す。
二人目の男は既に手にしている忍者刀を構えて弦一郎の攻撃を防御しようとする。そんな男に対して弦一郎は上段の構えを取り鬼哭を振り下ろす。
「シッ!!」
振り下ろされる鬼哭は忍者刀と接触する…が次の瞬間、鬼哭はまるで豆腐を切っているように忍者刀を切断、そのまま男をも両断する。
正中線を真っ直ぐ切断された身体は左右に開くように倒れて行く。ドチュッ…!と鈍い音と共に男の切断面からは内蔵と血液が溢れ出てくる。
2つに別れた男を飛び越え3人目へと向かう。3人目の男は手裏剣を投げて弦一郎の動きを止めようとするが、弦一郎は手にしている鬼哭を振って飛来物を全て撃ち落とす。
そして距離がどんどん近くなると弦一郎は鬼哭を持っている手を後ろに引き、残った方の手をの刀身に添わせて所謂牙突の構えを取る。
弦一郎が突きの構えを取った瞬間、御庭番衆の男は弦一郎の攻撃を防げないと悟る。確実に己の胸を突き刺し息の根を止めるだろうと予測する。
確実に殺されると分かった瞬間、男は覚悟を決めた。
「ぐうっッ!!」
男の間合いに弦一郎が入った瞬間、引き絞られていた腕が解放され男の胸に突き刺さる。横に寝かされた刀身は男の肋骨を避け、肺を貫通し背中から抜けて行く。
鬼哭が身体に刺さる感触を感じつつ、激痛を耐えながらも男は身体を動かす。手にしていた武器は既に弦一郎が間合いに入った瞬間捨てていた。その御蔭で自由になった手で弦一郎の肩を掴む。
「い゛まだぁ゛!!や゛れ゛ぇ゛!!」
鬼哭が突き刺さった肺から血が溢れ出したのか口から血を零しながらも万力の如く弦一郎を逃さないと云わんばかりに拘束し、喉に血がへばり付きながらも仲間に合図を出す。
男の決死の覚悟によって動きを止められ硬直する弦一郎。その姿に周りにいた御庭番衆は直ぐ様飛び道具を弦一郎目掛けて飛ばす。
「フンッ!!」
弦一郎の背中へと飛んでいく苦無や手裏剣達。もう少しで刺さるっ!となった瞬間、弦一郎は男の首を掴み軽く持ち上げ、気合いを込めた声と共に自身の身体を軸に回転する。
回転したことで弦一郎に突き刺さる筈だった苦無達は皮肉にも弦一郎を拘束していた男の背中へと深く突き刺さる。
胸に突き刺さる鬼哭に背中に刺さった苦無…男の意識は既に朦朧としていたがそれでも眼の前の怪物だけは逃さないと腕に力を込めようとするが、弦一郎は男の胸に刺した鬼哭を捻り傷口を無理矢理開く。
「がぁぁ!!!」
傷口を無理矢理拗られた事で生まれる激痛に男は耐え切れず叫ぶ。その最中、弦一郎は男を抱えたまま他の御庭番衆達へ目掛けて動き出す。
御庭番衆達は弦一郎の接近を阻止しようとするが、抱えられた男が弦一郎の身体を隠し、更には男自身が弦一郎を守る壁となって手出しが出来なくなっていた。
壁に利用された男は既に事切れており、弦一郎の肩を掴んでいた腕に力が抜けてぶらりと垂れ下がる。その瞬間、弦一郎は男から鬼哭を抜くと同時に投げ捨てる。
御庭番衆は投げ捨てられた仲間に一瞬逸れ、弦一郎の接近に反応が遅れる。そうして弦一郎の間合いまで接近した瞬間、弦一郎は鬼哭を横に一閃…鬼哭は二人の御庭番衆の胴体を通り抜けて行き二人の上半身と下半身を分離させる。
「…自分の命を捨てて仲間に託そうとするとは、敵ながら天晴」
投げ捨てた男に顔を向けながら男の覚悟と決断に対し称賛の言葉を掛ける。死ぬと分かっていて行動出来る人間はそうそう居ないものだ。
褒めるのをそれなりにして再度鬼哭を構え直し、戦闘を再開し御庭番衆達を切り捨てて行く。
(コレが現代の宮本武蔵と呼ばれる男の実力、末恐ろしいな…このままでは全滅してしまう…仕方ない)
「オイ、例のアレを使え」
「え、あ、アレをですか!?」
その光景に半蔵はとある決断をし、側に護衛として控えさせている部下に指示を出す。
「アレはまだ試作途中の未完成で不安定であり我々の身も危なく危険かと…!!」
「構わん、お館様には使えるモノは全て使えと言われている。それにアレを使って被害が出たとしても妖刀鬼哭が手に入れば良い。その為に死ねるならば本望だろう」
「し、しかし…」
「何度も言わせるな。さっさと用意し、使え」
例のアレ、と呼ばれる物の使用を命じられた部下は苦言を呈すが半蔵は押し切るように命令を下す。それに対し部下は渋々ながらも命令に従いその場を後にする。
「どれだけ剣の腕があろうが、搦手には勝てまい」
自身の部下を容易く切り捨てて行く弦一郎を見ながら何やら不穏な事を言う半蔵。それと同時に腰に装備していた刀を抜き出しながら歩を進める。
「む?ようやく首領が出てくるか」
半蔵の姿に気が付いた弦一郎は鬼哭に着いた血脂を拭いながら半蔵と対峙する。弦一郎の正面に立った半蔵は弦一郎から発せられる圧の重みに冷や汗を垂らすも睨み付ける。
「まさか精鋭である部下をここまで簡単にやられるとは」
「フンッ、こんな程度の実力で精鋭とは片腹痛いわ」
この場に居る御庭番衆は全員が精鋭と呼ばれる程の実力の持ち主であるにも関わらず、弦一郎の前では実力不足だった。
「いやしかし見くびっていた。表の世界の人間にしては殺し慣れているようだ…今まで何人殺して来た?」
「…時間稼ぎのつもりか?会話なんぞに付き合うつもりは無い。鬼哭を手に入れるにはワシを殺すしか無いのだ。来ないのなら此方から行くぞ?」
部下の用意が終わるまでに少しでも時間を稼ぐべく弦一郎に話し掛けるもその意図を読まれてしまい、一蹴されてしまった。
鬼哭を構え直し、腰を落として何時でも半蔵の元へ飛び込める姿勢を取る弦一郎。対して半蔵は刀を握っている手はそのままに、もう片方を腰へと伸ばす。
「全く、老い先短いのだ。少しは余裕を持った方が良い…ぞ!!」
腰にぶら下げていた球状の物体、煙幕弾を即座に叩き付け、瞬時に道場内に煙幕が広がって行き、半蔵の姿を飲み込んで消し去る。
煙幕が弦一郎の元へとたどり着く瞬間、弦一郎はバックステップを踏み煙幕から離れる。すると次の瞬間煙幕の中から2つの苦無が飛び出して来る。
腕と足、明らかに牽制目的の殺意が込められていない其れ等を弾き迎撃する。その後はバックステップで下がった身体を前に倒し煙幕の中に飛び込む。
投射された苦無の向きから半蔵の位置を予測して煙幕の中を進むと半蔵らしき人影が見える。
「むん!」
更に人影へと近付くと矢張り半蔵がそこに居た。半蔵の姿を確認した瞬間、袈裟斬りを繰り出す。
「え?」
しかし攻撃が当たる直前、半蔵は自身の直ぐ側で立っていた部下を掴み無理矢理自身の前に引っ張り出す。何が起こったのか理解出来ていない部下は素っ頓狂な声を出しながら身体を切断される。
突如出来た障害物に半蔵の姿が隠れてしまった一瞬、鬼哭を切り返して即座に障害物諸共後ろの半蔵を斬り捨てようとするが、部下の胸から突如として刀が突き出される。
生えてきた刀の突きを受け止めながら後ろに下がる弦一郎。距離が離れた事で全貌が弦一郎の視界に映し出される。
なんと半蔵が刀を部下の背中に突き立てそのまま貫通、弦一郎へ突きを繰り出していた。
「は、半蔵…様…な、ぜ?」
身体を斬りつけられ、胸を貫かれた部下は未だ息が有るらしく、困惑の表情を浮かべながら半蔵に問い掛ける。
それに対し半蔵は刀を抜いて邪魔となった部下を横に投げ捨て、その姿に眉を潜める弦一郎。
「部下を身代わりにするとは、とんでもない奴だな」
「フンッ、我々御庭番衆の崇高な目的、そして私の為に死ねたのだ。寧ろ感謝して欲しいものだ」
自分の為に部下が死ぬの当然と云わんばかりに宣う半蔵。そんな姿に弦一郎は先程の自分の命を投げ捨てでも弦一郎を倒そうとした男を思い浮かべ、正反対だなと考える。
「可哀想な部下だな。貴様の様な自己中心的な愚か者の下に仕えたせいで死ぬとは」
「フン、なんとでも言うと良い。それよりも良いのか?時間稼ぎの会話はするつもりはなかったのでは?」
少しずつ煙幕が張れていく中、先程の会話を中断された意趣返しと云わんばかりに弦一郎の台詞を真似る半蔵。
「眼の前で胸糞な外道行為を見せられたのでな。少し腹がたっているんだよ」
「ソレは可哀想に。そのまま死んで楽になると良い」
「あぁ、お前さんをとっとと切り捨てて楽になるとするよ」
その時、半蔵の耳に取り付けられていた小型通信機から部下からの通信が入る。
『半蔵様、例のモノの用意が完了しました。何時でも投入可能です』
部下に頼んでモノの準備が出来たらしく、その旨を伝える通信だった。その通信に対し、弦一郎に聞き取られない程度の声のボリュームで「直ぐに使用しろ」と返答する。
「コソコソ話は終いか?」
通信機を介しての会話に気付いていた弦一郎は会話が終わるのを見計らって問い掛ける。それに対し「えぇ、他愛ない世間話だがな」と答える。
「ならそのまま世間話しながら逝くと良い」
そう言うと半蔵に向かって接近して行く弦一郎。それに対し半蔵は再度煙幕弾を叩き付けて煙幕を生み出して中に紛れて行く。
「そんなに煙が好きなら消防士にでもなったらどうだ!」
『生憎私は炎を鎮火するより放火する方が好きでね!!』
煙の中から攻撃を続ける半蔵に対し、迎撃をしながら隙をついては半蔵を斬り捨てようと動く弦一郎。周囲に居る御庭番衆は半蔵のサポートをするべく弦一郎に向かって行っては片手間に切り捨てられていく。
「煙幕なんぞ焚いても貴様等の位置ぐらい読める。無駄な足掻きぞ!」
『確かに、隠密に徹していた我々を看破する貴方だ。我々人間の位置ぐらいは分かるだろう。しかし生物じゃ無ければどうだ?』
意味深な事を言う半蔵。その瞬間、弦一郎の身体に異変が起こる。
「何を、ゴフッ!」
突如として吐血をする弦一郎。同時に四肢の力が抜けて行き、倒れそうになる。が、ギリギリで鬼哭を杖代わりにして倒れるのを防ぐ。
倒れているのは弦一郎だけでは無く、周りに居た御庭番衆も殆どが同じ様に吐血し崩れ落ち、倒れている。
「まさか…毒ガスか!!」
「ご明察。余りに強過ぎたのでね。少々毒を使わせてもらった」
半蔵が部下に用意させたモノ、ソレは毒ガスだった。未完成であり、散布すれば空気中に漂うガスは数分程度で死滅するも、威力は強烈でありガスを吸い込んだものは全身の筋肉が弛緩し、内蔵を瞬時に傷付けズタズタにする。更には目眩や悪寒など様々の症状を発生させ、最終的に死に至る。
半蔵が煙幕を炊いていたのは毒ガスを撒くのを悟られぬよう、視界を制限し半蔵に意識を集中させる為。その結果、弦一郎は半蔵の策にハマってしまった。
「仲間ごと毒を盛ったのか…!!ゲホッ!!」
「仕方なかろう。敵を騙すには味方からと言うのだ。必要な犠牲と言うやつだ」
「この…外道が…!!」
「なんとでも言うが良い」
煙幕の中からゆっくりと歩いて近付いてきた半蔵の顔にはいつの間に付けたのか先程まで付けていたマスクとは違う、ガスマスクらしき物を装着している。
「暫くすれば毒の効果で貴方も死ぬだろう。鬼哭を渡せ」
「たわけ…死ぬ前に貴様ら全員切り捨てて…やるわ!!」
何とか膝をついて倒れるのを防いでる弦一郎に対し、勝利を確信したのか、はたまた油断したのか弦一郎の直ぐ側まで近付いていく半蔵。
しかし刀の間合いに入った瞬間、弦一郎は力が抜けていた四肢を無理矢理動かし、杖代わりにしていた鬼哭を即座に振り抜いた。
「何!?」
「は、半蔵様!!」
下から上へと振り上げた鬼哭は半蔵の胴体を切り裂こうと近付いていく。しかし半蔵の反応が一瞬早かった。
半蔵が後方に飛び退き、鬼哭は半蔵の胴体ではなく左腕を切り落とす。
「…チッ!仕留め切れんかったか…」
身体の力が抜けていたにも関わらず、鬼哭を振り抜いたのは半ば意地と剣術家としての本能だった。しかしその一振は半蔵を仕留めることは叶わず、鬼哭を振り抜いた姿勢のまま、腕の力が抜けてしまい鬼哭を取り落とす。
「この老いぼれの爺が…最後の悪足掻きか!!無駄な足掻きだったな、しねぇ!!」
しかしその一撃は半蔵のプライドを傷付け、それまで内心では焦りなどをしていたが表面には出さなかった半蔵に初めて激しい怒りを顕にさせた。
そしてその怒りのままに手にしていた刀を振り上げ、弦一郎へと振り下ろす。弦一郎の肩から脇腹へ掛けて斜めに振り下ろされたソレは弦一郎を切り裂き、それまで返り血すら浴びなかった白い道着を赤く染め上げ倒れて行く。
「半蔵様、直ぐに傷口の手当を!」
「要らん!それよりも死体と鬼哭を回収しろ、直ぐに撤退する!」
「りょ、了解!」
側に居た部下が駆け寄るも、切られた腕から血が落ちぬ様、塞ぎながら残っていた部下に命令を下し、その場から離れていく半蔵。部下達は半蔵の命令通り死んでしまった仲間の死体と鬼哭の回収作業を急ぎ始める。
死体は直ぐに死体袋に入れ飛び散った仲間の血液を洗浄し、鬼哭は直接触れぬ様に道具を使って回収する。そして数分後には弦一郎の姿を残し、死体が全て無くなった道場がそこにあった。
「撤収!」
一人の御庭番衆の号令と共に、御庭番衆達は消え静かな道場となった。そして数分後…
「じいちゃん!!無事…か…」
剣一郎が帰って来た。
今回、ちょっと難産でした…。前回弦一郎の無惨な姿を書きましたが、今回は少し時を戻して弦一郎がどうしてあんな姿になったのかを書いたんですが…強者感溢れる姿を書きたい!でも死なせないといけない…でも簡単に死なせたら弦一郎の格が落ちる…なら毒で殺すか!になりました。
因みに弦一郎、戦闘技術や経験がとんでも無く多い設定なんで基本敵無しです。唯一筋力、パワーが老人ってこともあって低いですが…欠点それだけです。
なので毒や人質(孫の場合機能無し)などを利用しないと殺せません。
ちょっと強すぎるかなって思いましたけど、作中基本殺せないクソ強キャラ居ても良いと思うんですよね。
まぁ今回死なせましたけど。あと後の展開でしたいことあったんで死なせたってのもあります
シルバーサムライ編のヴィランをどうしようか悩んでます…MARVELに登場しているかつ、MCUに出ていないヴィランを出すかオリジナルキャラを適当に出すか…アンケ取ります。尚、原作キャラの場合はハンドから出すつもりなんですが…作者、ディフェンダーズサーガ見てないんですよね…
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MARVEL作品に居るヴィラン出す
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原作ヴィランでもハンド以外から出す
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別にオリジナルでもええんちゃう?