【助けて】数年後に人類が半減するスレ【クレメンス】   作:華風鱗月

18 / 20
お待たせしました。なんか狙ってる訳では無いんですが月1投稿になってきてます。

出来るだけ短めの感覚で投稿したいんですけど如何せん作者、語彙力も無けりゃ表現力も無いんで時間が掛かって仕方が無い。

 まぁ作者の事情は置いといて、前回弦一郎が死亡しましたがイッチがどうなったのか。そしてどうするのか…楽しんで下さい。



それと今回MCUキャラが一人登場します。




15スレ目

345:名無しの転生者

例の事件からもう数週間経つけどイッチ浮上してこないな…

 

346:名無しの転生者

そら肉親であるじいちゃんが目の前で死んだんだ。スレに来る気力もないやろ…

 

347:名無しの転生者

だな…

 

348:名無しの転生者

俺等も過酷な世界に転生した奴等も居るからイッチと似た経験をした奴も居るし見たこともあるけど…かなり精神に来るんよな

 

349:忍術学園教師

正直イッチのメンタルが心配や

 

350:名無しの転生者

自暴自棄になったり病んだりしてなけりゃ良いけど

 

351:名無しの転生者

それもやけどどっちかと言うと闇落ちして復讐者にならないか心配やわ

 

352:名無しの転生者

それな復讐をするなとは言わないけど、復讐に飲み込まれたら戻ってコレんくなるわ

 

353:忍術学園教師

イッチが浮上して来んからにはワイらは何も出来ひんな…イッチの友人とか周りの人間にメンタルのケアしてもらうしか無いな

 

354:名無しの転生者

だな…そういやイッチもだが医療機関も大丈夫かな?

 

355:名無しの転生者

医療機関か…あの人もあの事件の後直ぐ「医者を名乗る資格が無い」って落ちたっきりやな

 

356:名無しの転生者

正直仕方なかっとは思うけどな。あの場に応急手当出来るものも無けりゃ毒に侵されてたんだ。出来る事なんて殆ど…

 

357:名無しの転生者

それでも医者として許せなかったんやろ。目の前に救うべき患者が居たのに何も出来ず、ただ死なせてしまった事に

 

358:名無しの転生者

そっか…そうだよな医者として歯痒い状態だったもんなぁ…

 

359:暗殺拳師匠

仕事が終えた故、戻った

 

360:名無しの転生者

しかしこうも動きが無いとどうしたものか…

 

361:忍術学園教師

おぉ!暗殺拳師匠やないか!

 

362:名無しの転生者

うぉ久しぶりやな暗殺拳師匠

 

363:暗殺拳師匠

うむ。過去スレがかなり溜まっているから状況が良く分からんが何があった?

 

364:名無しの転生者

お帰りやで暗殺拳師匠

 

365:名無しの転生者

あー何があったかと言うとな…

 

366:医療機関

御庭番衆と名乗る忍者集団に鬼哭を狙われてイッチとじいちゃんが襲撃に遭い…結果としてイッチのじいちゃんが殺害されてしまった

 

367:名無しの転生者

犯罪組織襲撃→鬼哭狙われる→イッチは撃退するもイッチのじいちゃんがやられる→イッチの視点共有が強制切断→事件から数週間経過←イマココ

 

368:名無しの転生者

おぉ!医療機関!もう大丈夫なんか?

 

369:名無しの転生者

医療機関!お帰り!

 

370:名無しの転生者

師匠ズが久々に揃ったな

 

371:暗殺拳師匠

ふむ…そうかイッチの祖父が亡くなったか。剣術の最高峰として無理とは分かっていても手合わせしたかったが…惜しい人を亡くしたな

 

372:医療機関

≫368*1一応な…少し昔参加してた紛争の頃を思い出して気が滅入ってた。友人のお陰で立て直せはしたけどな

 

373:忍術学園教師

そうか。立ち直れて良かったわ。

 

374:名無しの転生者

医療機関も大丈夫でよかったよ。後はイッチやな…

 

375:名無しの転生者

だな。今ごろイッチはどうなってるんやろか

 

376:暗殺拳師匠

1つ気になるのだが、その御庭番衆とやらはなぜ鬼哭を狙っていたんだ?

 

377:忍術学園教師

分からん。急な襲撃やったし尋問する時間も無かってん。せやから正直何も分からんのが現状や

 

378:名無しの転生者

何かしら鬼哭を利用して何かするつもりなんだろうけど…分かんねぇだよな

 

379:名無しの転生者

確実に悪用するってのは分かってるから出来れば早めに行動に移したいんやけど、いかんせんイッチがな…

 

380:医療機関

イッチは今ごろ何をしているんだろうな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スレ民達が剣一郎の心配をしていた頃、当人である剣一郎はその身を喪服で包み、祖父である弦一郎の葬式の控室に居た。

 革製のソファに座りただ俯いて微動だにしないその姿ははたから見れば人形かと思うほど動かない。

 

 御庭番衆による襲撃事件の後、救急隊員によって保護された剣一郎は弦一郎の遺体と共に病院に搬送。

 小さいとはいえ全身に負った傷の治療の為数日程入院をしていた。その最中、警察…もとい公安の事情聴取を受けもした。

 

 原田家に受け継がれた妖刀である鬼哭。本来ならば政府関係者にしか知られない存在が奪われたと言うことで通常の警察では無く公安が動いていた。

 

 公安による事情聴取の最中、剣一郎は質問された事を答える以外に微動だにせずただじっとベッドの上で座っていた。

 

 公安による事情聴取の他に、親友である四郎や道場の門下生、弦一郎の弟子など様々な人間が見舞いに来訪する事もあった。

 

 そうして2週間ほどたった後、弦一郎の葬式を行う事になり、今現在剣一郎は控室にいる事となっていた。

 

 弦一郎の葬式には様々な人物が訪れた。全日本剣道連盟の会長や日本スポーツ協会会長等、何かしら弦一郎と関わりがあったものから道場の門下生である学生達に弟子である剣士等多くの人物が葬式に訪れた。

 

 葬式はコレから十数分後には葬儀が執り行われる…そんな時、控室の扉がノックされる音が鳴る。

 

「ケンイチ、お前に話があるって人が来たんだけど今大丈夫か?」

 

返事をする前に扉が開かれ、中に入って来たのは四郎だった。剣一郎と同じく喪服に身を包んだ彼は剣一郎に客が来たことを伝える。

 

「通してくれ」

 

 端的に短く返事をする剣一郎。その様子に四郎は顔を曇らせながらも一度部屋を出て客人に入る様伝えに行く。

 

 そして四郎が出てすぐ、二人の男女が部屋の中に入って来た。

 

「久しぶりだね。剣一郎君」

 

 部屋に入って来た二人の内、40代である男性が剣一郎と顔馴染みなのかフランクに話し掛ける。

 

「お久しぶりです。尾崎さん、いえ尾崎総理」

 

 尾崎総理と呼ばれた男性に剣一郎はソファから立ち上がり挨拶をする。

 

「総理なんて仰々しいのは止してくれ。昔みたいにおじさんで良い」

「そうですか、分かりました。おじさん」

「うん。っと、それよりも…弦一郎先生の事はお悔やみ申し上げます」

「ありがとうございます…祖父も喜んでると思います」

 

 尾崎総理と呼ばれた彼は学生の頃弦一郎の道場にて剣術を学んでいた門下生であり、剣一郎とも知り合いだった。

 

「部下から報告を受けた時は驚いたよ。まさか先生が殺されるとは…」

「……」

 

 御庭番衆による鬼哭強奪事件は一部情報が規制され、強盗による殺人事件として報道されていた。

 

「それで話というのは例の件について話がしたくてね。今大丈夫かい?」

「大丈夫です」

「なら良かった。そしたら二人きりで話したいから君、出ていてくれ」

「しかし総理、危険では?」

 

 剣一郎と二人きりで会話がしたいと、尾崎と共に部屋に入って来た女性…秘書に部屋から出て行くように頼む。だが女性は尾崎の身の安全のため、知り合いとはいえ剣一郎と二人きりにするのはどうかと苦言を呈す。

 

「大丈夫だ。彼は赤ん坊の頃から知っているし今でも時折顔を合わせていたんだ。心配する事は無い」

「……分かりました。念の為、扉の前で待機していますので何かあればお呼びください」

「助かるよ」

 

 深く一礼をした秘書はそのまま部屋の外へと出ていき、部屋の中は尾崎と剣一郎の二人だけとなった。

 

「さて、早速本題に入るが鬼哭を奪われたらしいが…奪った連中、御庭番衆と名乗っていたが本当かい?」

「はい…じいちゃんが死ぬ直前に教えてくれました」

「そうか…まさか実在していたとは」

 

 対してあの日の光景が脳裏に浮かび顔を歪ませ、机の下で握っていた拳に力が入り爪が皮膚を突き刺すのか血が少し出てくる。あの日起こった出来事は剣一郎に深い後悔と怒りを刻まれる事になった。

 

 剣一郎の中で怒りの炎が少しずつ大きくなる途中、尾崎の発言にふと気になる事が聞こえた。

 

「奴等…御庭番衆を知っているんですか?」

「…あぁ知っている」

 

 御庭番衆の存在を知っている様な口振りをする尾崎に対し、剣一郎が問い質すと一瞬言い淀むも御庭番衆の存在を認知していることを肯定する。

 

「奴等は何なんですか」

「御庭番衆は昔から存在している犯罪組織らしく、私も政治家になった時、噂として耳にした事があるのだが…実在していたとは知らなかったよ」

「昔から…ですか?」

「あぁ、約400年以上前に生まれたと言われている。大元は江戸時代に存在していた徳川吉宗の直属で設立された諜報組織である御庭番だった」

「しかしその一部が離反し生まれたのが御庭番衆だと…そう聞いている」

 

 噂ではあるものの400年前から存在し続けた裏組織という。もしこの噂が本物で有るならば相手はかなり巨大な組織だと考える。剣一郎の記憶の限りではコレよりも長く存在する組織はテン・リングスぐらいだ。

 

 そんな組織が何故鬼哭を狙ったのか…そして何故今鬼哭を狙い出したのか。幾つかの疑問が浮かぶが1つだけ気になる事があった。

 

()()()()。御庭番衆がそれだけ古くから存在していたのなら…貴方達政治家の中に紛れてる可能性がないですか?」

 

 元は諜報組織であり、今でも忍者として活動している御庭番衆。あの日は真っ向から戦闘をしたが忍者ならば潜入や変装を生業にするだろう。

 

 だからこそ剣一郎は400年も前から存在しているなら何処にでも御庭番衆は紛れ込めていると考え、僅かばかり殺気を醸しながら幾段か声のトーンを下げ尾崎に質問する。

 

 その質問は長い時間弦一郎の弟子として道場に通い接触し続けた尾崎が暗に貴方自身が御庭番衆では無いのかと、そう問うていた。

 

「その可能性は多いにある。でも安心してくれ私は御庭番衆なんかでは無い」

「……その根拠は?」

「もし御庭番衆ならば総理になり鬼哭の事を教えられて直ぐに報告するさ。だが私が就任して既に3年、そして鬼哭を知ったのは就任して直ぐだ。態々期間を開ける必要が無いさ」

 

 尾崎を疑う様に見る剣一郎に対し、正面から見つめ返して対峙する尾崎。そうして数秒程沈黙が部屋の中を支配した後、殺気を引っ込めて剣一郎が口を開く。

 

「確かにそれもそうですね。すみません疑ってしまって」

「いや気にしなくて良い、君が疑うのも分かるからね。だが私は君の味方だ。これだけは絶対だよ」

「……ありがとうございます。あの日から少し神経質になってるのかも知れません」

「それこそ仕方が無いだろう…唯一の身内だった先生の最期を目の前で見てしまったんだ。気が滅入ったり神経質になるのは当然の事だ」

 

 尾崎の弁明に一先ず納得し、少しばかり疑心暗鬼になっていたかも知れないと反省する。

 

「あまり抱え込み過ぎても身体に毒になる。せめて気を紛らわす為に何か行動してみると良い」

「行動ですか?」

「私も政治家になったばかりの頃、多忙とストレスで体調を崩す事が多かったんだが…その時先生に相談したら考えずに剣を振れと言われたよ」

「私と君の今の境遇を一緒にしてしまう訳では無いが…それでも少しでも気分を紛らわせるなら何かしたほうが良い。何かしたい事とかは無いのかい?」

「やりたいこと…」

 

 尾崎の唐突な提案に面を喰らい言われるがままに今己がやりたい事を考える。

 

(やりたい事…そんなの決まってる…俺は…)

 

 力加減を失敗し、手の平の皮膚を爪が貫通し出てきてしまっている血を眺めながら考える。未だに溢れてくる血と連動する様に剣一郎の心の底からナニカどす黒い感情が溢れて…

 

「まぁ今すぐパッと出さなくても良い、少し時間を置けば見つかるだろう。そろそろ葬儀が始まる時間だ。私は先に出ておくよ」

 

 立ち上がった尾崎によって下げていた頭を上げ時計を見る。どうやら尾崎との会話でかなりの時間が経っていたらしい。尾崎に釣られて剣一郎も立ち尾崎の退出を見送ろうとする。

 部屋から出ていく際に剣一郎の肩を軽く叩いて「何かあれば気兼ね無く相談してくれ」と言い残して尾崎は部屋の外へと出て行く。

 

 尾崎が退出し、一人部屋の中に残った剣一郎は再度己の手の平を眺め改めて考える。

 

(やりたい…いややらなければならない事…御庭番衆を見つけ出す事、鬼哭を取り返す事…そして何よりもじいちゃんを殺した奴等を…!!)

 

「ケンイチそろそろ葬儀が始まるけど…ってその手どうした!?」

 

 

 尾崎と入れ替わる様に四郎が部屋の中に入ってくる。先程まで何もなかった剣一郎の手から血が出ているのに気付いた四郎は直ぐ様近付いて怪我の確認をする。

 

「血出てるじゃん!どうしたんだよ…えーと先ず止血を、っとその前に消毒を…「なぁ四郎」どうしたケンイチ…っ!?」

 

 あたふたしながらも怪我の手当をしようとしていた彼に声を掛ける剣一郎。それに返事をしながら目を合わせた二人だが、次の瞬間四郎は言葉を詰まらせた。

 

「俺…じいちゃんの敵を取りたいんだ。だからさ」

 

 寒気すら感じる黒く濁った様な瞳は見たものに恐怖を抱かせる目をしていた。

 

「手伝ってくれないか?」

「う…あ…」

 

 剣一郎から向けられる目から怒りと怨みを感じ取れた四郎は言葉を詰まらせる。

 

(この短時間で何があったんだ…!なんでそんな目を…それに手伝ってくれって…今のお前に敵討ちさせて良いのか?駄目だろ!)

 

 今の剣一郎は敵討ち…復讐を決意した状態である。もしそんな状態の剣一郎に手を貸してしまえばきっと復讐に走り出してしまう。

 

(かといって断ればケンイチの事だ。独りで動くはず…)

 

 しかしだからといって手を貸すのを拒否すれば、単独で活動してしまう。長年親友をやっているからこそ剣一郎の性格から彼がどうするのか容易に想像が付く。そしてその先の未来は確実に酷い結末となるという事も。

 

(なら俺が取れる手段は1つ…)

 

 決意を固める様に拳を握り、軽く剣一郎の胸に当てる。

 

「任せろ。俺はお前のバディ(親友)だぜ?弦一郎さんの敵取ろうぜ!」

 

(お前の側で行きすぎないように引き止めてやる!!)

 

 剣一郎を復讐者にさせない為に決意を固め、協力する。それが四郎の選択した道だった。

 

「ありがとう」

「おう!」

 

 一人は復讐の為、もう一人は親友の為に動き出す。

*1
おぉ!医療機関!もう大丈夫なんか?




はいと言うことで原作キャラはすごい強気な日本総理こと尾崎首相です。キャプテンアメリカで登場した彼ですが日本人キャラですし今後の布石候補としてイッチと繋がりを持たせたかった故に弦一郎の弟子にしました。

シルバーサムライ編のヴィランをどうしようか悩んでます…MARVELに登場しているかつ、MCUに出ていないヴィランを出すかオリジナルキャラを適当に出すか…アンケ取ります。尚、原作キャラの場合はハンドから出すつもりなんですが…作者、ディフェンダーズサーガ見てないんですよね…

  • MARVEL作品に居るヴィラン出す
  • 原作ヴィランでもハンド以外から出す
  • 別にオリジナルでもええんちゃう?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。