日本国召喚if パーパルディア本土上陸作戦   作:だうんふぉーる

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なお本作には在日米軍も出ます。
自衛隊・在日米軍はどちらも劇中と同じ2016年の装備・編成です。


2.作戦準備

 中央暦1640年12月半ば――

 

 3ヵ月後、自衛隊初となる上陸作戦の準備は完了しつつあった。

 

 長崎県の佐世保基地には、海上自衛隊のおおすみ型輸送艦3隻が集まり、上陸作戦の主力となる陸上自衛隊の車両、装備、人員を積み込んで待機していた。

 輸送艦3隻には合計して1,000人近い陸自隊員と100台を超える戦闘車両が乗り込んでおり、彼らが先鋒と主力を務める予定だ。

 

 また、在日米軍の揚陸艦隊にも要請が出され、佐世保を母港とするワスプ級強襲揚陸艦、ホイッドビー・アイランド級揚陸艦にも同じように部隊が載せられており、一度に数千人の地上戦力を送り込む手筈となっている。

 

 さらに千葉県の下総航空基地ではC-2輸送機とC-130H輸送機の群れが待機しており、ここぞというタイミングで第1空挺団をパーパルディア国内に空挺降下させる予定だ。

 彼ら展開後も、輸送艦や民間からチャーターした10隻以上の大型高速フェリーを使ってピストン輸送を行い、後続として日本本土に待機している自衛隊員2万人超を皇国へと運ぶ一大上陸計画だった。

 

 それでもなお、パーパルディア本土には10万人を超える皇軍兵や地竜など、各種戦力が残されていると推測されており、全く予断を許さない。

 

 そこで上陸部隊の支援のため、九州にある航空自衛隊の芦屋基地、築城基地、春日基地には続々とF-15J、F-2、F-4EJ改をはじめとする作戦機が集結している。

 西日本各地の航空団から動員された戦闘機は100機を超え、さらに先のエストシラントやデュロ空爆に投入されたBP-3C改造爆撃機、それらの運用を支援するためのE-767早期警戒管制機、KC-767空中給油機も九州に前進していた。

 

 あまりに機数が多くて九州各地の空自基地はキャパオーバーしかけている状態だが、この他に先のエストシラント空爆に使われた、国外のアルタラス空港にも自衛隊機が集まっている。

 陸海空の多様なヘリコプターも動員されており、自衛隊の各種航空戦力は制空権確保から上陸部隊への近接航空支援まで、あらゆる上空援護を完遂するつもりだ。

 

 また、作戦には在日米軍も参加する。先に述べた揚陸艦隊だけでなく、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の第3海兵師団と第31海兵遠征部隊の一部が地上部隊として出動。

 航空戦力にはアメリカ空軍第5空軍、アメリカ海兵隊第12海兵航空群が投入され、さらに横須賀からは原子力空母『ジョージ・ワシントン』含むアメリカ海軍第7艦隊も出航していた。

 

 敵地上軍との大規模な衝突が予測される以上、投入戦力は多いほど良いと判断した防衛省が、アメリカ大使館と在日米軍に協力を要請した結果だった。

 転移によって本国から物理的に遮断された挙句、日本政府からの活動自粛要請でフラストレーションが溜まっていたため、在日米軍は参加に乗り気だ。

 

 また、空母『ジョージ・ワシントン』は本当なら来年1月、本国に戻って核燃料棒を交換する予定だったが、それが転移で物理的に不可能となり、間もなく航行不能になる。

 ならば最後にこの作戦へ出張ってもらい、有終の美を飾ってしまおう、という在日米海軍の関係者たちの考えでもあった。

 

 

 

 

 

 そして準備完了から半日後、上陸作戦の先鋒を乗せた輸送艦と揚陸艦が港を出た。

 上陸作戦に参加したとある自衛隊員は、頭の片隅でこう思っていた。

 

 ――クリスマスまでには帰れないだろうなぁ。




※補足:現実の空母『ジョージ・ワシントン』は2017年から燃料棒交換のため長期ドック入りしています。

今日中にもう1話上げると思います。
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