日本国召喚if パーパルディア本土上陸作戦   作:だうんふぉーる

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3.大空爆

 パーパルディア本土への上陸作戦の火ぶたを切ったのは、航空自衛隊だった。

 西日本各地の空自基地より発進した無数の戦闘機――F-2とF-4EJ改ファントムII、そして在日米軍のF-16ファルコンとF/A-18Dホーネットの編隊が、パーパルディア領空へと飛来する。

 

「攻撃開始、攻撃開始」

「ボムズ・アウェイ!」

 

 日米の戦闘機はパーパルディア本土に到達すると、軍事施設や橋梁などの攻撃目標に向け、翼下に吊り下げた500ポンド航空爆弾を次々と投弾した。

 落とされた爆弾が地に触れて信管が作動、着弾地点に盛大な爆煙が立ち昇る。

 

「ターゲット・ヒット」

「目標の破壊を確認。次の攻撃目標に移る」

 

 上陸作戦に先んじて、空自機と米軍機による大規模空爆を実行し、皇国軍の残存戦力を空爆して先に間引いてしまうのである。

 先のエストシラント空爆後、皇国軍は自衛隊機の空襲を恐れて軍事拠点を国内各地に分散していたが、それらは年始にJAXAが軌道投入した偵察衛星によって位置を曝け出されており、余す所なく叩かれていく。

 

「レーダーコンタクト。西方50kmに所属不明機(バンディット)。F-15隊に対処させる」

 

 もちろん皇国側とて空爆を座して見ている訳もなく、時折、叩かれる前だった飛竜用の滑走路から皇国軍のワイバーンロード、ワイバーンオーバーロードといった飛竜が飛び立ち、空自機と米軍機の迎撃を試みた。

 だがそれらは、パーパルディア沖上空に進出したE-767早期警戒管制機が3次元式捜索レーダーによって発進と同時に探知され、戦闘空中哨戒(CAP)のF-15J戦闘機が対処に向かわされる。

 

皇国軍飛竜(バンディット)を視認。FOX2!」

 

 果敢にも飛び立った皇国軍竜騎兵のワイバーンロードは、F-15Jが発射した90式短距離空対空誘導弾(AAM-3)によって爆散、瞬く間に空に散った。

 

 

 

 

 

 

「これより艦載機一斉攻撃(アルファ・ストライク)を開始する」

 

 同刻、パーパルディア南方の沖合に展開していたアメリカ海軍第7艦隊の空母『ジョージ・ワシントン』もまた、攻撃を開始した。

 空母の蒸気カタパルトによって次々と空に放り投げられた40機のF/A-18E/Fスーパーホーネット戦闘攻撃機は、パーパルディア南方より一斉攻撃を仕掛ける。

 

 数か月前の空自と海自航空集団BP-3Cによるエストシラント空爆、デュロ空爆の時と異なり、今回は全土の皇軍施設を同時に、少数の戦闘機編隊ごとに襲撃していた。

 エストシラントの陸軍基地やデュロの軍事工廠は規模が大きかったため、BP-3Cを一斉投入した無誘導弾爆撃が最善だったが、今回の空爆ではそれらよりも攻撃目標の各施設が小さく、4~10機程度に戦闘機隊を分散させて攻撃に当たらせている。

 

 パーパルディア皇国は日米の徹底的な空爆に晒され、軍事力を麻痺させつつあった。

 

 残された数少ないワイバーンロードとワイバーンオーバーロードは発進直後に過半が撃墜されてしまい、皇国海軍最大にして最後の竜母『ヴェロニア』は、残骸と化したエストシラント海軍基地の沖で漂泊中、F-2戦闘機の投下したGCS-1対艦誘導爆弾が直撃し、護衛の戦列艦ともども爆沈した。

 

 皇軍の地上部隊も混乱の極みにあった。彼らは滑走路のような目立つものを持たなかったので比較的狙われず、被害は少なかったが、各地の橋梁が空爆されたことで部隊移動が困難となりつつあった。

 

 唯一、魔導通信により指揮系統が機能していたのは幸いだったが、それも数十分後、皇国南西の部隊から入ってきた悲鳴のような報告により大混乱に陥った。

 

 

 

――デュロ近郊の海岸よりニホン軍上陸。

 

 




今日中にあと1話上げます。
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