前回のあらすじ
カルテット、邂逅スル。
初対面はかなり酷い形になったけど、一体どうやって仲良くなるのヤラ……。
(何者だ…?コイツら……。)
鬼人正邪は困惑していた。無理もない。誰もいないと思っていた空間から突然2人の男が現れたからだ。その上…
「鬼太郎〜!?なんで止めるんだよ〜!!」
「落ち着けよねずみ男。いくら何でも、怪しいとは言え女の子をいきなり襲うなんてバカなマネを見過ごす訳には行かないだろ?」
「グヌヌ…!らしくもねえ正論並べ立てやがってぇ…!!しっかーし!今のオレ様はなぜだか分からんがなんかこう…破壊衝動のようなモノが湧き上がってるのよぉ!!」
「破壊衝動?オマエの口からそんな言葉が出るとは思わなかったナ。」
ギャーギャー
ヒゲの生えた浮浪者のような見た目をした男が黄と黒のちゃんちゃんこを着た少年に抗議しているように見える。更に言うと、どちらも人間ではないように感じた。
(首根っこ掴まれてたヤツはまあまあ弱いが…ガキの方はバカみてぇに強い妖気じゃねえか……!…さて、どう対応すべきか……。)
と引き込むべきかどうか悩んでいる所に…
「な…何者だお前たちは!!この『輝針城』にどうやって入って来た!!へ…返答次第ではただじゃ済まさないぞ!!」「…って姫ぇ!?」
相手がいきなり襲いかかろうとしたとは言え、初手のアプローチは少名針妙丸による若干喧嘩腰な買い言葉というまあまあ最悪な形で始まってしまった。
(こ…このクソチビ!!まだ異変は初期段階も初期段階なのに、テメェのせいであっさりパーになるとか溜まったモンじゃねえぞ!!)
「姫…お言葉ですが城主である貴女様直々に戦うべきではないかと。」「で、でもさ正邪ぁ……。」
(いいから黙って言うこと聞きやがれ!)「…ここは私にお任せを。」
「わ、分かった!!」
(…それで良いんだよ。それで。)「…ご理解いただき、ありがとうございます…。…で、お前らは一体誰だ?『巫女』か、それとも『賢者』の遣いか何かか?」
正邪の問いに、2人はすぐ答えた。
「僕はゲゲゲの鬼太郎。そしてコイツが…」
「えー…ゴホン。オレ様こそ、かの有名なビビビのねずみ男である!!どうだ驚いたか!!」
『鬼太郎にねずみ男………。…誰………?』
「……えっ?…って事は僕たちをここへ呼び寄せたのは君たちじゃな…「ハァーーー!!?き、鬼太郎はともかくこんな狭ぇ島国在住の妖怪のクセしてこのオレを知らないィ!?どんだけモグリなんだテメェら!!」
流石に名前くらいは知ってると思ったが人生で初めて聞いたような反応だった。これには鬼太郎もただでさえ小さな瞳が更に小さな点になり、ねずみ男に至ってはコントのように盛大にずっこける始末。
「じゃ…じゃあコイツの種族を聞いたら流石におったまげるだろ!!コイツはあの『幽霊族』の末裔だぜ!!」
「…勝手に人の種族を言うなよナ。そう来るなら俺だって言うぜ?コイツは半分人間半分妖怪なんだけども…まあそこまで邪険にしないでやってくれ。」
「半妖はともかく…幽霊族か……。聞いたことあるような…無いような……。」
「う〜ん…幽霊族って種族は初めて聞いたけど、末裔って言うのはシンパシー?を感じるかも!」
「オレにもちょっとは言及してくれっての……。じゃあ今度はこっちから聞くけどよぉ。オマエらは誰なんだ?」
「ふむ…。まあいいだろう…私は鬼人正邪!この『幻想郷』の歪みに歪んだパワーバランスをひっくり返す天邪鬼さ!」
「はい次私!私は少名針妙丸!!あの『一寸法師』の子孫こと小人族の末裔だよ!!」
「天邪鬼…?僕が知ってるヤツとは大分違うな。小人族も初めて見たし…そして幻想郷…。父さんから聞いたことある気がする……。」
「天邪鬼と小人ってどう言うコンビだよ…。んでもって幻想郷……。まさか『あの』幻想郷か?」
「ねずみ男、お前も知ってるのか?」
「そりゃまあ100年とちょっと前に出来たばっかり事だしそれくらい知ってらあ!(つうかそれより今あのちびっ子一寸法師の子孫っつったか!?てことは手に持ってる小槌ってぇ……。)
「その反応…。まさかお前ら『外の世界』から来たのか?」(この半妖……チラチラこのチビ…の手を見てやがる……。まさかもう小槌のことを勘付いたってのか?)
「フフンッ!その通り!そして私はこの輝針城の姫でもあるのだー!!すごいでしょー?」
ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ。
しばらくお互いに自分の情報について話し合い、相手の情報を聞き合うこの状況。
末裔達が純粋に尋ねている中でひねくれ者共は相手の利用価値を探っているのであった。
(末裔とその相棒)×2が何かしでかすようですゾ?