ドラコたちにリオレイアが襲いかかる!
「来たぞ!避けろ!」
「お、おう!」
「はいっス!」
「....ッ!」
突進は躱すことが出来た。が。
「きゃっ!」
なんと、クリスティアーネが小石につまづいて転んでしまった。
「し、しまった.....」
「危ない!」
ドラコがクリスティアーネを守るべく彼女の前に立つ。
そしてリオレイアのサマーソルトをまともに喰らい、毒を喰らってしまった。
「がああっ.....!?」
「ドラコ様!」
「ドラコ!」
「えっと、解毒薬!」
「......グッ....」
「ドラコ!しっかりせい!ドラコー!」
毒にしては回るスピードが早すぎる。ドラコは力尽きてしまい、ネコタクで運ばれた。
「これは......毒やない、猛毒や!」
「ドラコ様は耐毒珠を付けていたはず...」
「耐毒珠でも耐えられない猛毒っすか!?」
クリスティアーネたちはドラコの分も攻撃するが....
『ギャオオオオオオオオオオオオオオォォォ!』
逆にリオレイアを怒らせてしまった。その怒気を見たシンたちは....
「なんやあれ、紫毒姫か?」
「紫毒姫って...."二つ名"個体っすよね...」
「似てますが....どこかが違います...」
『ギャオオオオオオオオ!』
三人が話してる間にもリオレイアは雄叫びを上げて火球を吐き出したり、尻尾を振って毒の棘を飛ばしてくる。
隙を見てシンが罠を仕掛けるが、なんとリオレイアは踏み砕いてしまった。
「.....なんやて!?罠が効かへん!」
「まるで古龍みたいです....」
「リ、リオレイアって飛竜種ッスよね?罠効くはずじゃ....」
「待たせたな!」
その時、ドラコが戻ってきた。手には見慣れぬ双剣を握っている。
「なんやその双剣は!?」
「見たことない武器っス....」
「封龍剣【超絶一門】!太古から復活した双剣だぜッ!」
ドラコは封龍剣【超絶一門】を掲げ、鬼人化をかける。
「はああああああああああッ!」
前に飛び込みながら斬りつけ、リオレイアにヒットすると飛び上がり、猛回転を繰り出す。
『ギャオオオオオオオオ!?』
「すごいッス!効いてるっス!」
「せやな.....あの武器そんなに強いんか?」
「....もしかすると、あの武器は龍属性なのでは?」
「「龍属性?」」
首を傾げるふたりにクリスティアーネが説明する。
「座学で習ったことがありましたよね。リオレウスやリオレイアは龍属性が最大の弱点と。素人には龍属性武器を用意するのは難しいので2番目に苦手な弱点で攻撃することを推奨しているはずです....」
「....そーいや属性についてやったなぁ」
「属性によって有利不利がある...ッスね」
「....こいつは元々すごく風化した双剣なんだ。少し強化したところで村長が『いにしえの竜骨』と『古龍の血』をくれてな。このお陰でコレに強化できたんだ」
3人が話してるところに、一旦離脱したドラコが戻ってきて武器について話す。
「ドラコ....まさか火山で採掘しまくったんか?」
「資金稼ぎも兼ねてな....。途中...ウラガンキンやブラキディオスに出くわしたけど」
「笑い事じゃないっスよ!」
「一種の修行....でしょうか」
「修行と資金稼ぎの両方だな。......そこ行ったせいでディアブロス亜種の狩猟に参加できなかった」
「ああ......そういえば作戦会議の時おらんかったな」
「いなかったっスねー!」
「少し寂しかったです」
「その節は申し訳なかったぜ......。さ、雑談はここまで!リオレイアさんが待ってるしな」
ドラコが加わり4人の攻撃は激しさを増した。リオレイアの尻尾や火炎弾を躱しつつ高威力の攻撃を叩き込んでいく。
「っしゃああ!トドメだ!これでも喰らえぇ!螺旋斬!」
ドラコの凄まじい勢いの乱舞、そしてドリルのような回転攻撃に圧倒されるリオレイア。そしてとうとう地面に倒れ伏した.....
「た、倒したっス!」
「っしゃ、剥ぎ取りや。...毒の棘には注意やな」
「ドラコ様を侵した猛毒....危険ですね」
「うっかり毒に侵されへんようになー」
「....大丈夫だよ!」
「.....イリーナを通してギルドに連絡するよ。このリオレイア......他の個体よりもデカいし強かった」
兎にも角にも、クエストはクリアである。
その後、リオレイアを調べてもらったのだが....
どうやら、嵐に巻き込まれたかのような傷跡を持ち、百竜夜行に関連がありそうなモンスターだと分かった。
このままだと百竜夜行を率いていたのかもしれないとも言われた。
「.....その傷をつけた存在に備えて力を蓄えてたってことかな....」
「それか恐怖と生存本能からこの姿に.....?」
4人が討伐したリオレイアが「ヌシ」と称されるのは、まだ先の話である.....
ワーニェ村に向かった4人。ドラコが受付で賞金を受け取る手続きをしている間、他3人は村の真ん中にドンと立っているゴシャハギの剥製を眺めていた。
「ゴシャハギ........。大きいですね......」
「ゴッツイなぁ......そらこんなのが出てこられたらどんなワルガキもビビり散らかすで」
「強そうッス......」
「お待たせ。......みんなの賞金な。......悪い、俺が一回やられたせいで少し減っちまった」
「ドラコ様の耐毒珠を貫通するほどの猛毒でしたから......命に別状がないだけ良かったです」
「せやで......。同期で最初の殉職かと思ったわ......」
「怖かったッスよー!」
「はは......。うし、今日は飲むか!俺が奢る!」
「ソフトドリンクですよね」
「ま、まあな......」
「酒はもう少し後のお楽しみやな」
「お腹ペコペコッスー!」
4人は再び酒場に戻るのだった。
乙る=気を失って戦闘継続不可能になったこと
死んではいない......と思う