ワーニェ村の酒場。受付嬢のイリーナがドラコに依頼書を渡した。
「ドラコくん、ヤクライさんって人から名指しで依頼が来てるよ」
「ヤクライさんが......。どれどれー?」
【緊急クエスト】
〜弟の成長を見たい〜
難易度:★★★★★★★☆☆☆
【メイン依頼】
リオレウス1頭の狩猟
【目的地】
森丘
【報酬金】
4500Z
【契約金】
500Z......のところ、今なら0Z
【狩猟環境】
不安定
【特殊条件】
ヤツマと共に狩猟
【依頼者 ヤクライ】
ヤツマの今の実力を見てみたい。 ヤツマと組んでリオレウスを狩猟してくれないか。訓練所で1番仲のよかったキミとなら力を発揮できると思う。頼んだよ、ドラコくん
僕も近くまで行って見学しようと思う。
依頼書をのぞき込んだビュティは少し嬉しそうな表情をしていた。
「依頼を出せる辺り、まだまだ元気なようですね。引き受けるんですか?」
「......受けますよ。俺もヤツマと狩猟したかったんで」
「......ヤクライ君も来るんですね。それなら護衛として、わたしが行きましょう」
森丘。ドラコとヤツマ、そしてウツシが来ていた。
「......おおー!ウツシ!」
「俺もヤクライさんから依頼を受けてね」
「2人と一緒なら......行ける気がする!」
ヤクライはビュティが護衛してくれることになり、3人で狩猟に向かう。
「ルームメイトとの狩猟だァァァッ!!」
「やるぞぉぉぉ!」
「おーー!」
ウツシ、ドラコの気合の入った声に負けじと、ヤツマも声を張り上げる。
リオレウスが現れ、雄叫びを上げる。
「おいでなすったぜ!」
「俺に任せなぁ!オラアッ!!」
エメロードフラップを振り回し、リオレウスに何度も叩きつける。
「な、なぁウツシ......ヤツマってこんなキャラだったっけ!?」
「気焔万丈だねぇ!......さ、俺たちも負けてられないぞ!ドラコ!」
「......だよなぁ!」
ヤツマの口調の変化に戸惑うドラコと嬉しそうにする
ウツシ。実はドラコはヤツマが狩猟時口調を変える人物だということは知らなかったのだ。
2人の双剣使いが宙を舞い、リオレウスに向けて無数の斬撃を食らわせていく。
ひとつひとつの威力は弱いが、手数で圧倒するのが双剣の強み。それが二人いるとなれば、4本の刃が幾千幾万と襲いかかるのだ。
リオレウスは怒り心頭の様子で、口に炎を溜めていた。自分に傷をつける、3匹の敵を焼き尽くすため。
「どっせいっ!」
しかし、ヤツマのエメロードフラップがリオレウスの脳天を捕らえ、気絶させてしまう。吐き出されなかった火炎が自分の喉を焼く。
「ナイスタイミング!」
その時、片角のラージャンが割り込んできた。それをみたウツシは鉄蟲糸を使いラージャンを操竜待機状態にする。
「協力してもらうよっ!」
気光は使えないらしく、パンチ等での攻撃となった。
そして、操竜から解放されたラージャンはどこかへ立ち去った。
「チャンスだ!攻めて攻めて攻めまくれッ!」
「応!」
「電光雷轟ッッッ!」
「オラオラ!!」
ウツシの叫びに呼応して3人の攻撃は激しさを増す。空の王者と言えど、この嵐のような猛攻には耐えきれず、遂に倒れてしまった。
「やった......」
「ヤツマ、剥ぎ取りはお前がしな」
ドラコが、ヤツマに剥ぎ取りを促した。
「......!?い、いいのかい!?」
「当然さ!お兄さんにリオレウスの狩猟が完了したことを報告しに行かないと」
ウツシも賛成してくれている。
「ドラコ、ウツシ、ありがとう!......僕、もっと鍛錬を積んで、今度は1人でリオレウスを狩猟出来るよう頑張るよ」
「大丈夫だって!ヤツマならできるさ」
「うんうん!ヤツマも強いハンターだからね!」
こうして、ヤクライにクエスト達成を報告したあと、ヤクライが用意したドドブラリンゴを堪能するのだった......。