ドラコとクサンテ、デンホルムがクエストを受けている間......酒場でイリーナとビュティが談話していると、突然ハンターが数人入ってきて2人を拘束し、連れ去った。 とのことだった。
現在、ドラコは村長、女将、ハンターの1人と会話している。
「アイツらはドラコが来る前から居座っていた不良ハンターでねぇ。前の受付嬢ちゃんも誘拐されかけて精神をやられてしまったんだよ」
「そうなる前に、ゴシャハギ討伐の応援に来てくれてた奴らが追い払ったはずなんだがな......また来たようだ」
「彼奴等は寒冷群島を通って今度はカムラの里に行くって話をしていたね......今は仲間が追ってます」
「俺、二人を助けに行きます」
そう言って、ガルクを駆り飛び出した。
寒冷群島にて。
「へへへ......いい女が二人もいるんだなぁ。田舎ってのもわるかねぇ」
「目をつけておいて良かったぜぇ......」
「俺のアプローチを無視してしょっぱい依頼しか寄越してこなかった罰だ」
リーダー格の男が下卑た笑みをイリーナとビュティに向けていた。
「くっ......なんなんですか貴方は......!」
ビュティが訪ねるも、ハンター崩れは笑みを崩さず答える。
「気にすることはないよォ。寂れた田舎で腐らすのはもったいないから、いい職場を紹介しようと思ってねェ。モンスターとやりあって死ぬより楽な仕事を見つけてたんだぁ。次はカムラの里の受付嬢かねぇ」
男に嫌悪感を示す2人。
「やっと見つけたぜクソ野郎......」
怒れる鬼狩り......否、鬼が現れた。いつもは重りとして背中に背負っているゴシャズバァを引きずりながら、怒りのオーラを放っている。心なしか、筋肉が隆起してるようにも見える
「ギルドナイト......!?」
「さあ、どうだろうな。俺の女から手を引け。」
ゴシャズバァを片手で持ち上げ、男たちに向けた。
その時。
護衛たちが突然消えた......かと思ったら、壁に激突して死んでいた。
何者かが男たちを壁に吹っ飛ばしたのだ。
「!?!?!?」
「ゴシャハギ......じゃねえな」
「あれは......ラージャン......!」
片角のラージャンが現れ、男たちを吹っ飛ばして壁に衝突させたのだ。
「..........とにかく逃げないと」
「逃げる?縛られてるのにか?」
主犯格の男がビュティとイリーナを確認すると、2人とも助かっていた。
「それなら解決済みだよ」
「ウツシ!来てくれたのか!」
ウツシが2人を助け出していたのだ。
「なっ!いつの間に!?」
「親友の彼女さんが困ってるのに助けないわけないじゃないか」
「「!?」」
イリーナとビュティは揃って顔を赤くする。
ラージャンとの戦闘になった。ドラコ、ウツシから武器を借りたビュティ、ウツシ、ハンター仲間が相手をすることに。
あとから追いついたクサンテとデンホルムにはイリーナを逃がす役目を頼んだ。
「グオオォォォォ!」
「いやだ......待ってくれ......し」
主犯格の男はラージャンに睨まれ怯え散らかしていたのだが、ラージャンの強烈なパンチで上半身と下半身が分離してしまった。そして、ドラコたちの方を見つめ、咆哮する。
「ラージャンは本来上位なりたてのハンターでは対処できません、私の指示で動いてもらいますよ」
「「了解!」」
ビュティの指示でラージャンの攻略を開始する。ドラコとウツシは共に上位装備ではあるものの、ラージャンの攻撃を耐えうるほどの防御力は備えていない。その為、ビュティはなるべく攻撃が当たらぬようヒットアンドアウェイを意識して動くようにと指示を出した。
「グオオオオオオオ!!」
怒り状態にはなったものの、金獅子と呼ばれる所以である金色の体毛には変化しなかった。
「......変化無し......?」
「......そういえばラージャンの毛が金色になるには条件があるって最近の発表でわかったみたい」
「その条件を満たしていない個体ってことだね」
「......こやし玉を使うぞ」
「けむり玉も使おう」
ドラコがこやし玉を、ウツシがけむり玉を投げ、ラージャンの視界を遮り一行は無事逃げることが出来た。
「......」
ラージャンは苦々しげに向こうを見つめると、寒冷群島の奥地へと去っていった......
「怖かった......怖かったぁ.....!」
「......もう大丈夫だかんな......」
村に戻り、泣きじゃくるイリーナをドラコは優しく抱きしめるのだった......。
その頃、ビュティとウツシが話していた。
「ありがとうございますわ、ウツシさん」
「あのハンターくずれたち、カムラの里を次の目的地としていたみたいだ。ヒノエさんやミノトさんを狙っていたらしい......」
「ギルドナイトには、誘拐組織はラージャンに襲われて全滅したとでも言っておくか。......信じてくれるかな」
「多分......大丈夫だと思いますよ」
その後、ワーニェ村に大金やいくつかの財宝が送られ、村人たちは驚いたそう。
「そーいやドラコ、誰か下位ハンターの手伝いをしたって聞いたけど......もしかしてそのハンター、やんごとなき身分だったんじゃ......」
「失礼なこと言ってないよな?」
「......たぶん大丈夫......」
村人からの問いに、ドラコは目を逸らしながら答えた......。