亜種か、特殊個体か......
ブラキディオスの狩猟を引き受けたドラコ。火山に向かい、周辺を探索していたのだが......ところどころ凍っていた。
(......凍ってる?なんで火山が.....)
様子のおかしい火山を気にしつつ、ブラキディオスを探しに向かう。
火の国を滅ぼしかけたという危険なモンスター、炎戈竜アグナコトルが現れた......のだが。なんと、瀕死であった。
ウラガンキンがやられたときと同じような粘性物質がくっついていた。
「ってことは......」
「グギャオオオオ!」
黒曜石を含有する光沢を持つ群青色の外殻と大きく発達した前脚、そして角のように突き出た頭殻が特徴の獣種種モンスター、ブラキディオスが現れた!
「グキャオオオ!」
「うおおお!?」
連続で地面を殴りつけてきた。慌てて回避したが、回避前にいた地点で粘菌が爆発する。ドラコは
「へえ......面白いやつだなぁ」
と不敵に笑う。
そして双剣で攻撃するが......そこまで効いていないようだった。
「ちっ、硬えなぁ......けど、狩(や)り甲斐があるってもんだぜ......!」
ドラコも諦めず猛攻をかいくぐりながら双剣を振るい、どうにか瀕死にまで追い込んだ。
ブラキディオスは、足を引きずりながら逃げていく。
寝ているところにドラコが入り込み、
「......ようやく追い詰めたぜ......」と小声で呟き、大タルGでの爆破目覚ましで強制的に起こした後、怒涛の連撃を食らわせる。
遂にブラキディオスを狩猟できた。
剥ぎ取りをしていると......急激に空気が冷えたのと何かの気配を感じ、上を向くと
なんと、幻獣キリンが姿を見せた。だが、図鑑で見たのとは色が違っていた。
「.........あれって......古龍のキリンか!?...........にしては色が黒いよな」
その時、ドラコの背後から片角のラージャンが現れた。ドラコを無視してキリンに掴みかかる......!
「ファッ!?」
ラージャンはしばらくの格闘のあと、キリンの角をへし折って食べてしまった!
「ちよ、は、ええっ!?」
グオオォォォォォォォォォン!!
「待て待て待て待て聞いてないんだけど!?」
ラージャンの背中の体毛が銀色に染まっていく。更に、折られた角に冷気がまとわりついて氷の角に変化していく。
グオオォォォォォォォォォン!!
「これじゃ金獅子じゃなくて銀獅子だな......」
ラージャンは青い気光ブレスを放ってきた。放たれた部分が凍りついてしまっている。
ドラコは勝てるわけがないと判断して逃走を決めた。
何とか逃げることに成功したドラコは、ミナガルデの受付嬢にクエスト達成を報告したあと、拾った銀色の体毛を受付嬢に見せ、黒いキリンの角をへし折って食べ、氷の力を会得したラージャンについて話した。
「......黒いキリン......キリン亜種ですね。通常種とは違い冷気を操るといいます。そして、キリン亜種の角をラージャンが折って食べた.....と。この毛をギルドに調べてもらいましょう。......私が責任をもってギルドへ届けます」
「お願いします」
ドラコは快く受付嬢に銀色の体毛を渡した。
(仮)銀獅子 ラージャン亜種(凍てついたラージャン)
キリン亜種の角をへし折って食べたラージャン。その影響で身体機能に変化が生じ、電気ではなく、冷気を操るようになった。
仮称として銀獅子ラージャン亜種と呼ぶことにした。
折れた角を氷で再現し、背中の毛は銀色に。
闘気硬化した上で氷を纏わせることができる。氷を纏っている間はパンチを中心に戦い、氷が壊れたら岩を持ち上げ投げつけるなどの行動をとるようになる。
青色の気光ブレスを放つ事ができ、ブレスを放つと、地面の一部が凍る。