グオオオオオオ!
ゴアァァァアァァァァッッ!!!
「冗談じゃないわあのクソペッコォォォォォォッ!!!次見つけたらブッ殺す!ブッ殺してるからなァァァッッッ!!」
ドラコは足場の悪い森を全力疾走していた。
追いかけているのは銀獅子ラージャン亜種(仮)と、乱入してきたイビルジョー。
なせこうなったのかと言うと......
ドラコはクルペッコ亜種の狩猟の為にとある森に来ていた。
「イャンクックみたいなヤツ、だったよな」
黄緑色を主とした派手な色合いの身体からハンターズギルドからは《彩鳥》とも呼ばれ、他には大きく膨らむ赤い鳴き袋、扇のように開く尻尾、ラッパのような形に広がる嘴等が特徴......な鳥竜種、クルペッコがさらに派手になった容姿の赤い羽毛が特徴のクルペッコをクルペッコ亜種と呼ぶ。
ドラコは早速クルペッコ亜種と対面するのだが、
「クォゥクォゥ......ゴアァァァアァァァァッッ!!!」
何かの声真似をしてみせたのだ。すると、
―ゴアァァァアァァァァッッ!
「はっ?」
恐暴竜イビルジョーが姿を現した。更に、銀獅子ラージャンが殴り込んできててんやわんやとなってしまった。
本来の目的、クルペッコ亜種は悠々と空を飛んでいた。
イビルジョーとラージャンの追跡を逃れるため必死に走っていると、狩猟笛を担いだ筋骨隆々の男がいるのを発見する。
「あれ?ムスケル!ムスケルじゃんか!」
「おおドラコ!久しいねぇ」
「クルペッコ亜種何処行ったか知らないか?」
「クルペッコ亜種?......ああ、あの派手なやつか。南の方に飛んでいったね......」
「サンキュ。......ところでクエスト受けてんの?」
「俺は採取ツアーだね。」
「今すぐ逃げろ......イビルジョーとラージャンが同時にでてきてる」
「ラージャン......あのモンスターもいい筋肉を持っていたねぇ」
「う、うん......そうなんだけどさぁ......」
その時、クルペッコ亜種が降り立った。尻尾を振って挑発している。
「上等だ、そのうぜぇのをやめさせてやるよ!」
「いくぞ筋肉増強の旋律ッ!!唸れドラコの大胸筋ッ!」
ムスケルの攻撃力強化演奏により高まった攻撃から繰り出される乱舞が、クルペッコ亜種の喉をずたずたに引き裂いていく。
そして、殆ど反撃の隙を与えずにクルペッコ亜種を仕留めた。
「......ハァ、ハァ、......やっと倒せたぁ......」
そして、ムスケルと共に剥ぎ取りを行う。
「素材採取だけと考えていたが、いい収穫ができたよ!ありがとう!」
「おう!」
ムスケルと別れたドラコはクエストの完遂を報告しに向かうのだった。
その頃。森の一角は氷に覆われていた。
銀獅子ラージャンとイビルジョーが争っていたのだが、なんと銀獅子ラージャンがイビルジョーを倒したらしく、その死体を一瞥すると去っていった。
その死体を食べにくるものには気づかずに......。