「なんなんだよコイツは......!」
ドラコは今日もゴシャハギ狩りに勤しんでいたのだが......
「グルギャルウオオオオオオオオオッ!!!」
狂ったような雄叫びをあげ、涎を垂らし、赤黒いエネルギーの刃を振り回す、やけに牙と筋肉の発達したゴシャハギに苦戦していた。
(依頼内容からして「様子のおかしいゴシャハギが暴れてる」だったからなあ......)
「フンッッッ!!!」
その時、スドンと重たい一撃がゴシャハギに炸裂し、ゴシャハギは昏倒してしまう。
その一撃を食らわせたものにドラコは見覚えがあった。
「......ビオ!」
ストライクストライプを強化した轟槌【虎丸】を担ぎ、カブラSシリーズを着用した鋭い目つきのハンター。同期のビオである。
「一旦引くぞ、ドラコ」
一旦キャンプに避難して、キャンプて待機していた、ガロンα一式とダークシミターⅢを装備した女ハンターと3人で状況を整理することに。
「......そっか。テリルの仇、取れたんだな」
「ああ。だが余計な置き土産を残してきやがった......」
「業喰個体って奴か。こっちにも情報来たぜ。確か、【美食求めるイビルジョー】の肉を喰った奴が変異するやつだっけ」
「そうだ。......厄介なことに、この世に定着してしまったらしい......」
「ゴシャハギがイビルジョーの肉を喰った......ってコトすかねえ?」
「......それも考えられる。或いは、イビルジョーの肉を喰ったモンスターを捕食したのだろうな......」
「.....赤黒いブレス吐いたかと思ったら腕に赤黒いエネルギー纏っててさ......亜種か何かと思ったよ......」
「龍属性を会得したか......。業喰個体になって時間が経っているかもしれん。ドラコ、スェイデ、休憩はいいか?」
「こっちは準備万端よォ」
「オッケーっす!」
「行くぞ」
そして、3人でゴシャハギの元に降り立つ。
「ゴガギャシャアアアアアッ!!!」
ゴシャハギは龍属性のブレスを吐き出す。そして、龍属性エネルギーを凍らせつつ拳に宿し、刃のような形にして襲いかかってきた。
「っ......」
「来るぞ!」
龍属性+氷属性エネルギーの刃を乱雑に振り回して暴れまわるゴシャハギを見て、ドラコは冷や汗をかいている。
「......こんな滅茶苦茶な動きするなんて......」
「気をつけろ!破壊力は通常個体以上だ!」
「......セオリー通じないってのは少しきついな......けど狩りがいがあるってもんだ!」
「......同意だ」
ドラコとビオ、そしてスェイデの巧みな連携でゴシャハギを追い込んでいき、腕を集中攻撃して龍属性エネルギーを散らしてダウンを取る。
「よし!今が攻め時だッ!」
反撃を許さない怒涛の連撃により、遂にゴシャハギを倒した。
剥ぎ取りをし、業喰に侵された証拠となる素材を手に入れた。
クエストクリア報告のためにワーニェ村にたどり着いた。
「今日泊まってく?話聞きたいし」
「......気持ちはありがたいが......っ!?スェイデのやつどこ行った!?」
ビオはなぜか相棒を探し始めた。しかも心なしか焦っている......?
「あれ?まだ酒場か......?」
「受付嬢のお姉さん、アタシとキモチイイことしな〜い?髪キレイだし顔立ちもアタシ好みだしぃ......」
「あ、あの、わたし......」
スェイデは何故かイリーナを口説いていた。イリーナは戸惑っている......。
「なんてこったい......」
ドラコとビオは慌ててスェイデを引き剥がす。
「HA☆NA☆SE!アタシは黒髪ロング清楚ちゃんとヤるんだい!」
「......ドラコ」
イリーナは涙目でドラコにひっついた。
ビオとスェイデは色々と察したらしい......
業雪鬼ゴシャハギ
特殊個体「美食求めるイビルジョー」の細胞を何らかの方法で摂取した雪鬼獣ゴシャハギの1個体が変異した姿。
異様に発達した牙と赤黒く肥大化かつ隆起した筋肉が特徴の個体。強い飢餓に襲われているらしく、涎を垂らしながら狂ったような唸り声をあげ暴れまわる。