上位ハンターとなり数年が経った。
24歳となったドラコは結婚したイリーナと共に村の一角に家を建ててそこに住んでいた。庭にはハモンがつくってくれたからくり蛙ならぬ、からくり雪鬼が鎮座している。
雪鬼包丁ゴシャスパァを使い、生肉を調理しているイリーナに、ドラコは防具を着て封龍剣【真絶一門】を腰に下げ、
「ドンドルマ行ってくる。......ちょっと
「ドラコくんを頼りにしているんだよ。頑張ってね......!」
ぼやくドラコに、イリーナは今朝作ったお弁当を渡しつつ応援の言葉をかけた。
..................
クエスト明け、ドンドルマに滞在していたドラコは、訓練所の教官となったヤクモと再会し、一杯飲んでいたのだが......。
「......すう、すう......」
泣き上戸だったヤクモが泣き疲れて眠るまで待っていた。
「宿とるか......空いてるかな」
運よく二部屋空いており、ドラコは手続きをした。
その翌日。
「ドラコさん。......襲ってませんよね」
「しねぇよ......。嫁いるし部屋別々にしたし」
「ふふっ、冗談です」
2人は泊まっていた宿屋をあとにしていた。
「冗談に聞こえないんすよ」
「今日はお願いしますね」
......訓練所......ではなく、寒冷群島。バトルシリーズに身を包んだ訓練生たちがきれいに整列しており、ヤクモがドラコのことを紹介した。
「今日は特別講師をお呼びしております。わたしの同期、ドラコさんです」
「ヤクモ教官の同期、ドラコ・ラスターだ。えー、ヤクモ教官に頼まれて今日は寒冷群島で実習ということだが......ホットドリンク忘れたって人!」
訓練生達はホットドリンクを出してドラコに見せる。
※ライズでは必要ないが、この世界の寒冷群島では必須アイテムである。
「......うん、優秀。......本日の実習内容はゴシャハギの狩猟だ。......2頭......になるところだったが、俺がうまく交渉して1頭にしておいた。」
「......あ、ありがとうございます」
「......ゴシャハギって、ディアブロス並の危険モンスターって聞いたことあります」
「ああ。一発のパワーが半端ない。訓練用装備なら即キャンプ送りだろうな。だが、ゴシャハギは力を溜めてから攻撃を仕掛けてくる。予備動作が分かりやすいから、避けやすいんだ。それじゃあ行ってみよう!」
..................
訓練生たちは30分かけてゴシャハギを倒した。
「や、やっと狩れた......」
「なんで途中から氷の刃が双剣に......」
「これもゴシャハギの生態......ってコト?」
「まだ終わってねえぞー」
「グオオオオオッ!」
訓練生達の前にゴシャハギが現れた。その背中には糸を巧みに操りゴシャハギをコントロールしてるドラコが。
「ゴシャハギがもう1体!?」
「ドラコさんが追い払ったはずじゃ......」
「よう未来のハンター!ゴシャハギを狩猟出来たようだな。上出来上出来!......と言いたいが、まだ残ってるぜ?」
「2頭のところを1頭にしておいたって言ったじゃないですか!」
「"同時に2頭にしないよう"にしただけさ。2頭、3頭同時狩猟ってもんもあるからな」
「そうなんですか......!」
「50分までだから、あと20分。さ、張り切って狩っていこう!」
(((ヤクモ教官とそんな変わらない......!!)))
訓練生達はギリギリで狩猟に成功した......。