「クックツインズ頂戴ぃ!?」
「なんか可愛くて......お願い!」
「......まあいいけどさ......。また火属性双剣作らんと......」
ドラコはワーニェ村の酒場で受付嬢であり幼馴染のイリーナと会話していた。イリーナが何故かクックツインズをご所望であり、ドラコは特にあげない理由もないので渡すことにした。
「火属性......それなら、蛮顎竜アンジャナフはどう?ゴシャハギと渡り合えるかも」
イリーナの提案にドラコはふむと考え込む。
「アンジャナフ......イャンクックよりは強いよなぁ.....もう少し装備整えたいなぁ」
そのとき、酒場の扉が開き、ハンターが入ってきた。
「あら、帰ってきてたんですね、ドラコさん」
「ビュティさん......」
ビュティ・ブルーウッド。ワーニェ村のもう一人の常駐ハンターでドラコやイリーナと共にワーニェ村で育った女性である。村の名士の娘......つまりお嬢様でありながらハンターを志すという、クリスティアーネを彷彿とさせる経歴の持ち主であった。ドラコの先輩にあたるハンターだ。
「アンジャナフに挑む前に水属性の武器を用意することを勧めます。......ロアルドロスやヨツミワドウ辺りがいいかもしれませんね」
「......ロアルドロスにヨツミワドウ......か。ハモンさんやハサキさんに聞いたけど、ヨツミワドウじゃ双剣作れないんだよなぁ......」
「それなら......これ!ロアルドロスの狩猟クエスト!」
「ありがとう。コレを受けるよ」
水没林。
しばらく散策しているのだが、ルドロスは出てくるが、ロアルドロスは未だ姿を現さなかった。
「ルドロスがいるところにいると思ってたんだがなぁ......」
「......?」
その時、モンスターと目が合う。ロアルドロスかと思ったら、プケプケであった。
「なんだプケプケか......」
プケプケはスルーしてしばらく散策していると、ついに後頭部から後脚の付根まで広がるスポンジ状の黄色い鬣が特徴の海竜を見つけた。
「やっと見つけた、ロアルドロス!.....踊ろうぜ!フルージェントダガー!!」
ドラコは高らかに叫ぶと、前のクエストで手に入れていたフルフルの素材を使って作ったフルージェントダガーを振るい、取り巻きのルドロスごとロアルドロスを切り刻んでいく。
歩きながら水を吐いて移動する。
「止まんねえなぁ......こいつも狂走エキス持ちか?」
横転がりや突進などを躱しながら攻撃を仕掛けていく。
すると、麻痺になった。
「フルージェントダガーは麻痺属性も着いてるのか。こいつは使えるぞぉ!」
そしてようやく、ロアルドロスを討伐した。ついでに近くのルドロスも葬る。
「ハーレムは解散だぜ。」
無事に終了を達成したドラコはロアルドロスの剥ぎ取りをしたあと、ついでなのかルドロスの剥ぎ取りも始めた。
ドラコの背後に、何者かが姿を現した。
何者かはルドロスの剥ぎ取りをしているドラコに忍び寄ろうとするが、突如矢が飛んできてそちらの方に注意が向く。
「......!!」
女ハンターが何者かに矢を向けている。
「彼のハンター人生を潰すにはまだ早いですよ」
女ハンターはエンエンクを使い、何者かを誘導した......。
何も知らないドラコは呑気にベースキャンプに戻っていくのだった。
ビュティ・ブルーウッド
青髪でスタイルの良い美人。
太刀と弓使いであり、華麗な太刀捌きと共に、弓の精度は百発百中。「冷綺のビュティ」の異名を持つ凄腕のハンターであり、ドラコの先輩にあたる。階級はG級。
村の名士の娘であり、親の反対を押し切ってハンター養成所の門を叩いた。卒業後は父親の指定したモンスターを討伐し、本格的なハンター活動の許可をもらったとのこと。
同期には卒業試験で装備や武器もろくに揃ってない状態でイャンガルルガを討伐した者がいたという。