この素晴らしい世界とは   作:脱兎の如く

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はじめまして、勢いで作りました。
なにとぞよろしくお願いします。
完全に趣味なので、、、お付き合い頂けたら幸いです。


プロローグ 上がらない男と堕ちた女神
さよなら現世


さよなら現世

 都内からの電車に揺られながら向かいの窓を見る。いつもは満員で外を見る前にくたびれた社会の歯車の同類の顔や荷物の波で見ることなどできない。しかし、今日は早上がりを決め込んだ俺は、いつもの2つ早い電車の快速に乗っている。今日は金曜日、帰ってビールでも飲もうか。

 人生の分岐点を導くといった大層な信念をもって職場に入り、がむしゃらに仕事をしたことが功を奏して出向させられた。今は武者修行みたいな仕事をして2年になる。もう時期元の現場に戻る予定だ。

「早く現場に戻りたい」

 そんな気持ちを溜め込んで我慢し続けた。家族にも迷惑かけたなー。妻と子を2人持つ身としてはこの長距離出勤は負担をかけている。たまには家族で出掛けたいものだ。「あらゆることに整理できたら」の話だが

 そんな事を漠然と考えていると、突然眠気に誘われる。時計を見ると降車までまだまだ時間はある。スマートフォンで目覚ましをセットした俺はしばしの睡眠を取ることにした。

 ……それが、現世の最後の行動になる。

 

 ……「起きてください」

 

 ……

 ……

 ……

 

「んあ?」

 突然、女性の声に起こされる。あれ?目覚ましはつけていたはずなのだが、間違ったかな?周りを見ようとぼやけた意識を取り戻そうと頭を振る。それにしても、目覚ましが女性とはなんとも贅沢だ。いや、家族いるからそんな邪念は捨てよう。

「混乱していますか?」

 この女性は電車で寝ぼけているという状況を「混乱」と言っている。流石に大袈裟ではないか?俺は8号車に乗って角の席で寝ていただけだ。

 ……ん?そういえば、どんだけ目を擦っても周りが明るくならない。

「突然、こんなことになり申し訳ありません。」

「……あの、なぜ謝るのですか?そして、ここはどこですか?誘拐ですか?」

 意識がはっきりしてきた。間違いなくここは真っ暗な空間だった。暗闇ではない。文字通り暗い、そして黒い空間だった。その証拠に、目の前の美女ははっきり見えてる。暗闇なら見えてないはずだ。

 そして、、、その美女と俺の言葉以外はまっさらな「無音」だった。その無音の中から、何かの手違いで物語が始まるとは、、今の自分は知らない。

 

女神とは

「突然こんな事になり申し訳ありません。」

 そう語りかける金髪の美女はルビというらしい。何というか、物凄い洗練されたコスプレだなと考えながら見ていた。……おっと、見惚れてる場合ではないな。状況を知ってそうなこの美女に事情を聞こう。

「謝っていてもなにもわからないのですが……とりあえず、ここはどこですか?駅の中ですか?」

「いえ、ここは死者がくる場所です。」

 まて、今とんでもないことを言ったぞ!?

「……は?そういうの良いんで、早く帰らせてください。」

「そう言うわけには……すみません。あの、こちらの手違いで、なぜか【あなたが】こちらの部屋に来てしまったのです。そして、一度来たら戻れないんです……」

 意味がわからない。確かにここは説明がつかないところだが、言葉の意図を聞く限り、俺は何かの「手違い」に巻き込まれただけらしい。なら、早く帰って休むためにもここは帰してもらおう。

「わかりました。では、手違いに関しては何も謝罪はいらないので帰らせてください。」

「……むり、なんです。」

「は?」

「んーっと……説明できないので、直接情報送りますね」

 途端に、頭にいろんな考えが浮かんできた。死者の部屋?女神エリス?魔王?冒険者?

 ……異世界転生?

「おいおいおいおい……たまったもんじゃないぞ!?俺は帰るんだ。異世界なんか興味ない。帰してくれ!」

 まだ仕事も残ってる!土日の約束もある!スポーツ教室の子どもたちだって……家族の事も話し合ってない。

 目の前の美女はオロオロするばかり、これでは埒が開かないな。

「1つ聞かせてくれ!どうやったら帰れるんだ?」

 おれの必死の質問に黙り込む美女は、何かブツブツ小言を呟いた後……

「それは魔王討伐特典で可能です……」

「そうですか」

「もし、帰るなら方法はそれだけになりますね……」

「もう、いろいろわからなくなりました。こんな空間にいて、非現実な状況にいて、無理やり情報流し込まれて……」

「それはすみません。でもパンクしなくてよかった……」

「……今なんて?」

「……何でも無いです……」

 絶対今パンクとかなんとか言ってたろ!?

「とりあえず、あなたは死ぬ前に来てしまったし、現世で経験を持ちすぎてる。むしろ、この部屋にくるには年齢が高すぎる。管轄外なの、そして、さっき……ちょっと手違いであなたに特典を渡せなくなりました。」

 特典とは、異世界で困らないようにするためのチートである。それは転生する俺みたいな人にとって生命線みたいなものなのだが……

「それ、理不尽すぎません?」

 焦りと、不安から懇願してみる。

「その40歳の体では難儀すると思うから、20歳くらいの体にしてあげる」

 若返るのか……それはちょっと楽しみかも。いやいや!それは了承してからだ、まだ納得しては……

「それでは竹代和さん。あなたの旅路に加護がありますように……」

「ちょっと待て!まだ了解は……」

 足元が輝き出し、体の浮遊感と共に意識が途切れた。

 

 ……この女神と再会するのは、思った以上に早くなるとは思ってもなかったな。

 




なんだろ、全然進まないや、、、
とりあえず、はじめてなので様子見です。、
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