この素晴らしい世界とは   作:脱兎の如く

19 / 59
息抜きの話になります。

意外とダグネスって書きやすいんですね、
書いてて好きになります。
こういう閑話は書いててリラックスできていいですね。


変態娘(信号機黄色)

信号機とタケ(黄色)

 最近は鍛錬を1人でしても向上が見られないため、誰かとコミュニケーションをとることに時間をかけている。今はカズマ達が寝泊まりしている馬小屋の近くまで遊びに来ているのだが……丘の上の馬小屋が見えるところで立ち往生している。というのも、

「……はあ、はあ、はあ、」

 なんか黄色いのが筋トレしてるのが見える。やばい近づきたくない……なんで重装備をして筋トレしてるんだ。

 ちなみにうちのパーティメンバーの残り2人は一緒にお出かけしている。なんだかんだ仲良くしていて良かった。ゆんゆんの教育係はルビって事だ。

 ……まて、それ、ゆんゆんがストーカー気味にならないか?そうなったらゆんゆんの将来が心配だ。

 一抹の不安がよぎり、もう目の前の黄色に興味がなくなった。

「さて……戻ろっかな」

 回れ右をして歩き出したら……黄色が悶えだした。悶えた?というより興奮してる?

 ……まあ、大事だったらまずいと思い……何事かと駆けつけたら顔が赤い。はあ……こいつ……

「……おい、もしかして無視されたことに興奮したな?」

「……してない」

 その割には顔が赤い、見た目は美人なんだからわきまえてほしいものだ。ほんと、残念美人だな。一応聞いてやるか……。

「ほんとは?」

「放置プレイだと……いや!なんでもない!」

 この変態の頭はいつでも通常運転らしい。こいつはこいつで盾として優秀だからムカつくんだよな……

「……で、カズマ達は?」

「カズマとめぐみんは爆裂散歩、アクアはバイトだったな」

「おう、ぼっちだな」

「……んくぅ」

 どんないじりも罵声に聞こえるらしい……

「……帰って良い?」

「まて、せっかく来たんだ。ちょっと話しないか?」

 いきなり顔の赤さがなくなり、真摯な目で見つめてきた。こいつは突然普通になる。ほんとに怖い人です。

「良いけど、なにか気になることがあるのか?」

「いや……お前はルビと付き合っているだろう?」

「そうだけど」

 付き合っているのではない!運命を……

「ゆんゆんとはうまくいくのか?」

 そうか、最近ゆんゆんから話しかけられる数が増えていることを気にしているんだな。確かに、無理やり話題を作ってくるから、何かあるとは思ってたけど……いや、彼女なりのアピールなのだろう。

「……あー、変態さんは誰かが付き合い始めると友情が壊れる説を唱えてるんだな?」

「当たり前だろう!」

 この変態は、とりあえず頭が硬く真面目なことが確定しました。それなら、たくさん崩壊してるだろーなー

「そんなの仮説でしかないよ。例えばゆんゆんが俺のこと好きになっても、ルビだって理解するよ。それで関係性が壊れるってくらいの薄いもんなのか?仲間って」

「……それは理想論だ」

 そういうダグネスも理想を言っていることに気づいてるのかな?

「なら、お前は当事者になってその気持ちがわかったことがあるのか?」

「……それは、、、ないが」

 ほらみろ、机上の空論を言っているだけだ。この付き合った事もないのだろう変態は、理想論だけで友情を決定してるのだな。

「だろ?これだから頭も腹も硬いクルセイダー様はあかん。じぶんの実体験から話すならわかるが、他人の又聞きや噂みたいなのに流されたら仲間が可哀想だぞ?お前は仲間を信用してないのか?」

 おれはルビもゆんゆんも信頼してるし、信用してる。それが仲間であり、パーティだ。

「……一理あるが……なら、お前はなぜそこまで言い切る?そこまでいうなら実体験あるのだろ?」

 …………やべ、現世の家族のこと言わなきゃいけない流れか……どうしよう……言いたくない……

「……実体験だ。そいつが壊す気がないなら壊れない。信頼してるなら待てばいい。仲間や……家族ってのは……そんなもんだろ。そうだな。もし、俺がゆんゆんに惚れてもルビに絶対隠さないな!それだけはしない。」

「な!……」

「俺は隠れてなんてごめんなんだ。まあ、ルビより上の女性はいないよ。だからありえない」

「……お前、実はクズだろ?うちのリーダー並みに」

 ほう、これはカズマをいじる材料ができたな。それよりもこの頭硬いやつに教えてやるか。

「違うぞダグネス。俺は一度家族を持って、壊されたやつだ。だから、お前の言いたい事はわかる。そしてわかってるから壊させはしないよ。」

「……そうか、それはその……すまなかった」

 ……ったく、なんで俺の周りは落ち込む女性ばかりなんだ……

「……ふぇ?」

 座っているダグネスの頭に手を置いて……

「他人のことを気にする気遣いには感謝するけど、あんまり頭硬くしてると逆に気を遣われて迷惑になっちまうぞ?」

 誰でも何か後ろめたいことはあると思う。けど、それを受け止めなきゃいけない時があるんだよ。

「……」

 沈黙は肯定なり……か、どうやらわかったみたいだな。

 

「どうしよう!ルビとゆんゆんに言わなくちゃ!タケが変態クルセイダーを口説いたって言わなくちゃ」

 ……物陰からバイト帰りのアクアが叫び出す。この駄女神は!よりによってやばいやつに勘違いされた!

「「誤解だー!!」」

 そして黄色とタケは走り出す……

 その後、あの駄女神が半泣きになったのは言うまでもない……黄色と俺は神(ルビ)からの天罰をまぬがれたのだった……




黄色とはフラグは立ちません。
たった時点で転送されそうなので、
でも、違う物語で描いても面白そうです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。