フード男
世界の理
タケは徐々に巻き込まれていく
巻き込まれる者
「ビリーバーさんよ……」
その言葉に警戒をする。俺の職を知っている奴は限られているはずだ、誰だ……こいつ。だれから知ったんだ。
「そう警戒するなよ。せっかくアクセル王からいろいろ聞いたのに……」
ジジイから?あれ?ジジイは天界に……神に直接仮説を聞きに行ったのではないのか!?……仮説を言って、もしそれがそいつに不都合なら……!
「!?」
「その様子だと、察したようだな。そうだ、俺は天界から来た。ジジイはもうここでの記憶はなくなって元の世界で生まれ変わってるよ。あーあ、せっかく記憶消したのにまだ余計な事を知っている奴が消えてないなんてなー」
「……なんのことだ?」
こいつはきっと、ジジイの事や考えている事を知っててきているはずだ……
「しらばっくれんじゃねーよ。ジジイから聞いたんだろ?この世界についての仮説。そんな情報持ってる奴は消さなきゃなー……」
ジジイが言ってることは、天界の人には都合が悪いと言う事がわかった。こいつらが不都合ということは……ヤバい……そう言う事ならルビが危ない……
「くそ!おれ
これでいい、これならルビは知らないことになる。俺の彼女に指一本触れさせない!
「いや……知ってるのは2人だろ?大根役者みたいな芝居すんじゃねーぞ」
くそ!知ってたのか!
「く……!!!」
「あ……でもお前の監視人は手を出さないから大丈夫だ。おれのターゲットはお前だけだ」
……「監視人?」とは誰だ?……
「まだわからないのか?この仮説聞いたのはお前と……」
……嘘だろ、ルビか?ルビが監視人?え?誰の?
「お前を監視してもらって、ビリーバーの恩恵までもらってたから本当ウケるよな!報告は全然しなかったが、あいつは……」
……言ってる意味がわからない。報告?俺の監視??え?じゃあ、俺と付き合ってるのは……!?
「とりあえず……消えてく……ぼこぉぉぉぉぉ!!!!!」
俺は全力で走りそのまま目の前のフード男を殴り飛ばした……
「くそ……!なんだ!なんでこんなに力がある!?」
相手はどうやら俺を一般男性と思っているらしい……こいつは……こいつの知っている事を吐かさせなければ!
「……お前……知ってる事を話せ……」
「……くっ、なんだよこいつ!ビリーバーを理解してないんじゃないのか!?このまま街中では部が悪い……一旦引かせてもらうぞ」
そう言って姿をくらました……
そして、ルビが俺の監視者?と言う言葉が俺の頭の中をずっと反復していた。
……………………
その後、夕食前に3人に事のあらましを話した。
「代さん……」
この時はゆんゆんがいるので……ルビのことなどの話の核心はのぞいてある。この子も巻き込まれるわけにはいかない。多分、ジジイの仮説を知った時点で狙われる。なら、ゆんゆんは安全にさせておくべきだ。
とりあえず、代を別世界に送った誰かに襲われたとだけ言ってある。……そして、ここまでの話でルビがどんなリアクションをするかで様子を見ようとしていたのだが……
「……」
ルビの顔が青くなっていた……これは……アウトか……
「ゆんゆん、ルビと話をさせてくれ」
ルビがビクッとなる。これはどう言う感情の反応だ?
ゆんゆんはカズマの屋敷で泊まることにさせた。多分、話が長引くからだ。この手の話はなかなか重い。おれは家族に一度裏切られている。でも、ルビに裏切られてる事がわかったら……もう……どうなるかわからん。
……
…………
………………
フード男の話をして、ルビに関する事も聞いた。
最初、ルビは何も言えず……口が一文字になっている。
「……で、ルビ。君は最初俺のところにダイレクトに来たな?あれはなぜだ?」
よくよく考えたらの疑問をぶつけてみる。
「……それは、転送された先がたまたま……」
そう、その説明で良いのだが……もう時間はかけないことにした。核心をつく。
「違うな、監視対象が俺だったからだろ?」
「……」
ルビは俯く
「なあ、どこまで本当なんだ?おれと付き合ってるのも演技か?」
「……」
これには反論してほしかったな……あれ、全部演技ですか……かなり凹むぞ?
「このビリーバーって特典は、おれが信用している人に効果があると聞いた……だからか?」
「……そう、よ。だって、そうしなきゃ世界終わっちゃうんだもん。いつでも見てなきゃいけないの……」
なるほど、俺の力を自分に付与させるためか。要は俺だけでなく相手にも特典があるってことか……はは……おれはルビの手のひらで踊らされてたのか……
「……失せろ」
頼む、これ以上いたらお前をどうにかしてしまいそうになる。
「待って……騙したようで悪かったけど……わたしは!」
俺はそれ以上聞きたくなくて部屋を出た。
それ以上その場にいて、最愛の人への憎しみが増えていかないようにしたかった……
あの監視者が泣いてるのもきっと演技なのだろう……きっとそうだ。俺は戻りたい気持ちを抑えて……がむしゃらにひたすらに走った。
俺のスピードにはついてこれない。
それは
くそ、俺は……ちゃんと大切だったのに……
タケさん、
独り身に戻るの巻。
つぎ、どうなるのやら、、、、