最初からずっとそばにいたルビが退場
タケさんは危険と判断しゆんゆんまでも
里に帰したいと考える。
決意の話、どうぞ
巻き込まれた者
「いないねー」
あれからカズマのところにゆんゆんを迎えに行って、痴話喧嘩でルビがいなくなったと説明。浮気で愛想をつかれたと言った。余計な詮索をされないためだ。馬鹿正直に言って、カズマたちやゆんゆんを巻き込むわけにはいかない。だから、これでいい。まだ、好きなんだし……最期くらいこんな締め方でいいはずだ。
……しかし、このボッチは納得しない……
「絶対どこかにいるはずです!」
ゆんゆん、やめてくれ……もういないんだ、多分天界にいる。今の状況もきっと見ているはずだ。監視者なんだから。きっと笑ってるはずだ……くそ。惚れた弱みか。
「タケさん?心配ではないのですか?」
ゆんゆんの問いかけにしっかり答えなきゃな。怪しまれそうだ。
「心配だけど、俺の責任だ。甲斐性がないからな、俺は……」
ゆんゆんがその言葉に笑う……ん?笑う?
「何言ってるんですか?タケさんは甲斐性があって、優しい人です。そりゃ、エッチで悪ノリするけど……絶対危険な目に私たちを合わせないように自分を犠牲にする人です……今のように」
ゆんゆんがおれに向かい合う……いやー、美人な子だなー……はぁ……こう思ってもルビは来ないか……
「タケさん?浮気で愛想をつかされたって言うのは嘘ですね?少なくとも私は騙せませんよ?」
「……」
何この子、怖いんですけど……
「私は1人だったんです。それを受け入れたタケさんとルビさんを大切に思っています。どうか話してください」
「……ダメだ」
この子には嘘は通用しないと判断した俺は、拒絶を選んだ……これは正直したくなかった。
「なんで!?」
「……ゆんゆん、里に帰れ。これ以上俺と関わると碌な事にならないぞ?」
そして、2度と会わないほうがいい。ジジイの仮説は考えて……実行した時点で何かしらがおこる。そうしてジジイも妻に殺されたんだ。
「……タケさん……」
そうだ、これが良い。もう誰も失いたくない……ゆんゆんは生きてくれ……
「……また、何を言ってるのです?」
……はぇ?
「ゆんゆん?」
「カースドライトオブセイバー!」
俺に最上級の雷撃を放つ……まだ試したことがないやつだ!おいおい!拒絶されたからってそんな攻撃する……こ……と……
「……あれ?」
「ほら……付与された……」
何をしてるんだ?ゆんゆん?
「ビリーバーはその名の通り少なくとも信頼関係があるかどうかが鍵なのではないですか?なら、付与されたのだから本心は私を信頼しているってことですよね?」
……ゆんゆん……
「まて、正直言えない。頼むから去ってくれ。俺はゆんゆんを巻き込みたくないし、失いたくない」
その言葉にゆんゆんは笑っていう。
「なら、話してくださいよ……巻き込んでください。ルビさんを取り戻しましょう?」
「……何が起こるかわからないんだぞ?」
「タケさん、あなたはビリーバーですよね?私を信じてください」
……ああ、もう。俺の仲間ってなんでこんなに……いい奴らばかりなんだ……ダメだ……
実際何もかもら納得してるわけねぇだろ!ルビだぞ!ルビが裏切るわけねぇんだよ!納得できるか!ちくしょう!
「ゆんゆん、すまない。俺も真実が知りたい。……頼む!巻き込まれてくれ」
その言葉にゆんゆんは満開の笑顔で……
「もちろんです!」
そう答えた。年端のない少女への信頼をこんなにしてるのに、俺はあの時ルビを信じられなかったのか?いや、違う!信じてるんだよな。今も、憎しみなんかに変わるわけない。きっと、また俺の勝手な偽善なんだよな。
あーくそ!なんで俺はあの時逃げ出したんだ!?なんで……何も聞かなかった!まず対話をしないからいつも、あの時も……家族がバラバラになったんだろ!?
「ゆんゆん、とりあえず……これから言うことは頭が変な人の言葉だと感じると思う。だけど、これが原因なんだ……聞いてくれるか?」
「……はい」
……………………
俺はジジイの仮説もなぜリッチーになったかも全てゆんゆんに話した……
「それで……代さんも居なくなって、ルビさんも居なくなって……タケさんが狙われた?……と言うことは」
ゆんゆんの顔に緊張が走る……俺には罪悪感が……
「ゆんゆんもこれから狙われる。これからはカズマとは別行動だ、巻き込むわけにはいかない」
カズマには悪いがこの言葉隠させてもらう……いつか力を借りるかもだけどな……
「……わかりました」
「すまん、巻き込んで……」
ゆんゆんの顔を見るといたたまれなくなった。こんな少女を巻き込んだ事に罪悪感が残る。
「ううん、私が望んで巻き込まれたの、謝らないで」
これから、魔王どころか天界も相手にしなきゃいけないのか……でも……それでも……
「元の世界の俺みたいに、2度と同じ過ちはしない。もう壊させない」
何が相手になるかわからない、誰が黒幕なのかわからない、ルビの監視者というのも、フード男の言葉も、わからない事だらけだ。そして、どうやって天界に行くかもわからない……
ただ……ただ単に俺はルビと話がしたい。
「よし……ルビを探すぞ!」
俺たちは知らなかった。ルビはもうこの世界にいない事に
ゆんゆんはお友達のためなら
なんでもできるという
真のボッチ。
ゆんゆんの生い立ちが、
この後の展開に影響をしていきます。