この素晴らしい世界とは   作:脱兎の如く

36 / 59
ルビなしで、回復なしでどこまで戦えるのか!タケ!

足の速さは自慢のタケ、
命を狙うフード男。

それでは、どうぞ


フード男奇襲!

フード男奇襲

 俺とゆんゆんは天界への行き方を考えている。当たり前だが、アクセルの街のどこにもルビの姿はなかった。もう、心当たりはそこしかない。ルビは転送されてこちらにきたのなら、転送されて戻る事も可能なはずだ。

 「それで、私に何か用事?」

 俺とゆんゆんはクリスに対峙している。天界に行ったことのあるカズマはどうせ死んだら行けるとか言い出すに決まっている。俺は死んだら消滅だからこれはなし、そこで関係者から話を聞こうとクリスに声をかけた。場所はジャイアントトードが少ない平原、雲の影がたくさんあり、緑とのコントラストが綺麗だ。……さて、聞きたいことはたくさんある天界からきたフード男……その情報があれば御の字だが、クリス、もといエリスがわかるのだろうか。と言うか……

「単刀直入に言うぞ、クリスは監視者か?」

「……どゆこと?この世界のって言えば監視してるけど」

「おれの監視をしているのではないのか?ビリーバーの俺を」

「……どこまで知ってるの?ビリーバーのこと」

 クリスの顔に緊張が走る……何か知ってるな?あちら側か?

「まだ、全然分かってはないない……」

 ここは正直に言うべきだろう……それで敵かどうか見定めよう……

「そう……いい?ビリーバーというのは……」

 クリスが持っている情報を言う瞬間……ズドン……と言う音と共に土煙がたつ……ちょうどクリスがいたところに、、急いで土煙をゆんゆんのウインドブレスで吹き飛ばす。……そこには……

「……ガハ……」

 血だらけのクリスがいた。一瞬だった。とりあえず、回復をしなければ、、ウィズの店で買った回復薬をかける……くそ!一瞬でもクリスを疑った自分を恥じる。

「……タケさん!上です!」

 ゆんゆんに言われて上を見ると……

「なんだよ……これ」

 たくさんの浮遊した岩と共に浮かぶフード男がいた。

 ……あの影のすべては雲ではなく、その上にある岩のものもあったのか……

「クソ……浮遊とはさすが天界の人だな」

 あんなところではゆんゆんの魔法も届かない……何もできずにその場にいると……フード男がつぶやいた。

「この間のお返しだ」

 フード男が手で合図をすると岩が落ちてきた……いや、高速で降ってきた。なんだよこれ!はちゃめちゃだ!

「こなくそぉぉぉぉぉ!」

 俺は負傷したクリスとゆんゆんを両手に全力で走り出す。どうやらあっちは追いつけてないようで狙いが定まっていない。逃げ足なら負けねぇ!

 そんな俺たちにフード男は面倒そうに……

「頼むよぉ、一度死んで元の世界に転生するだけだろ?ちょっと痛い注射みたいなもんだ。受けてくれよー」

 フード男は余裕の笑みで話しかける。

「んな馬鹿なことするか!」

 俺は消滅するっての!

 フード男は岩のよりは下の方にいる。俺たちを視認するためにいるようだ。この魔法の効果範囲さえわかれば……

「クソ!とりあえず!」

 森に逃げ込んだ……そこでゆんゆんとクリスを下ろす。

「ゆんゆん、クリスを守れ!安全とかそう言う意味ではないぞ?クリスを死なせるな!」

「わかりました!タケさんも……死なないでね?」

 俺だけ平原に駆け出す……と同時に岩が落ちてくる。

 フード男街詠唱していた……

「メテオ……」

 あーそうですか!?そんなゲームの魔法みたいな名前ですか!!その魔法は!……非常にイラついてきた。

「こんにゃろう……フン!」

 俺は手頃な石を走っている勢いのままフード男に投げる。俺には「投擲(遠投)」がある。頼む!届け……

 ここで突然ですが、俺の足の速さはご存知の通りです。それに投擲スキルが入ります。時速80キロ以上のスピードのものが、時速100キロで投げると……180キロになります。そのように加算されるのです。おれは鍛えていました。もちろん、遠投も……その結果……

「……って、え?」

 俺が放った石は……ぐんぐんスピードを上げて

「グ!?……」

 フード男の右肩を()()()

 プロ野球選手もびっくりの石のレーザービームの完成である。

 

 ゆんゆん視点

「タケさん……魔法覚えたの!?」

 その足の速さはもうら知っている。セクハラされた後その場にいなくなるくらい早い。紅魔族の琴線といくら戦ってしまったか……

 私たちを置いた後、走り出したタケさん。今や視認する事がやっとのレベル。もはや異能……タケさんは逃げ足だけと笑ってたが、これはすごい能力だ。

「ヒュン……ヒュンヒュン……」

 タケさんは走りながら小さいものを放っている?いや、魔法は使えないはずだし、見間違いだろう……と思っていたら

「グ……ウ!なんだ!これ!」

 フード男がどんどん傷だらけになっていく。

 あんな魔法……あったっけ?なんていうのだろう。私でもわからない魔法を使えるなんて……やっぱりすごい。

 

 私のパーティのリーダーはレベル1、そして全てステータス平均値の人。数だとやはり頼りない。けど……

「いつもいつも、()()()()()()()()()()をする人なんですよね」

 思わず笑みが溢れる。

 タケさんは言う「俺はみんなより弱いからみんなを頼っている」と、でも違うよ?

「私たちがタケさんを頼るんだよ」

 タケさんはのその小さな攻撃は数を増していく……本当にすごい……今度教えてもらおう!!!!

 

 ……あの時、ただの石投げと聞いて落胆したのはいうまでもない。




実は光の速度から物を放っても速度は変わりません。
これを光速度不変の原理という。
それは地球の、そして前の世界線の原理ですね。

アインシュタインってすげぇな。ほんと。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。