数値に追われる毎日、
会社員や、営業、管理職に社長、学生も、、。
何かと数値に追われる毎日
その数値は、なんのため?
安心のため?信頼のため?
あなたの信頼は数値でしか表せませんか?
勇者(ビリーバー)
おもむろにトラストが話し出した。
「元の世界とこの世界は似ているようで違う。惑星として、そもそも存在としてだ。ルビの言う調整とはこの世界にそう言ったものを合わせること……そう教えてもらったんだよな?」
俺は頷く、そうだ、俺の世界とこの世界では違うところもある……そりゃスキルと魔法がある時点で違うのだが……根本的な大気組成とかも違うのだろう。
「調整……なだけで、完璧に合わせたわけではない……調整とはそう言う意味があるだろ?スキルとか魔法とかなぜ、転生者は使えるのだろうな」
……あ、……ああ、確かにそうだけど。
「転生者はみんな生きるのに必死で、若くしてこちらに来たから気づかない。そりゃそうじゃ、何かしらの理由があって来たものばかりだからな」
トラストは天井を見上げて続ける。
「たまに、その適正でないのに転生されるものがいる。ワシもそうじゃ……なぜ転生されたかは忘れたがな」
トラストは天井を見続けている
「タケよ……ルビは大切か?」
……トラストは天井を見ながら話した
「勿論だ……もう、理由が溢れすぎるくらいだ」
……トラストは上を見るしかできなくなっているようだ
「なら、大切にしろ。決して手を離すな」
……例え神であっても……後悔はするな
「……トラスト?」
トラストは……何かを思い出しているのだろう……
「いいか……戦いの中で気づけ。それぞれの気づき方があるんだ」
……なぜトラストはこちらを見ることができないのか……それはここを出てからにしよう。
「俺は気づけたから、バニルを倒し、魔王を倒しかけた勇者になった……だから」
お前も気づけるよと呟いた……
トラストはいつの間にか、冒険をしていた頃の若い間隔で話していたからか、自分の呼び名も変わっていた。
……
…………
……………………
「うわぁ……デケェ部屋」
トラストと話した後、先に進むと円形の大きな部屋がそこには広がっていた。そして……
3体の石像が鎮座している。
その形と姿からしてプリーストと魔導士と盗賊だろう……これに剣士がいれば王道のパーティだな。
それにしてもら今にも動き出しそうなくらい精巧な作りだな。
……気づけ……か。
ここは俺の世界と似ているが全く違う……
なんのことだ?何が言いたいんだ……ジジイ
「転生者なら……気づけるよ……か」
そう考えながら中央に向かうと……
天井から……石像が飛び降りてきた!
こんな展開、あのパーティに足りないアタッカーがボスってことだな?……て、あれ?
「おいおい……まじかよ……」
その姿は……若いトラストだった……
そして、3体の像も動き出した。
「まじかよ、4体1とか聞いてねーぞ?」
死ぬか成長かの修行が……今始まる!
とはいえ、4体1というあまりにも理不尽な状況に戸惑っている。
「くそ、まずはプリーストからだな、そして魔導士と数を減らしていくことにしよう……」
考えがまとまるのを待っていたかのように石像が動き出した……早い!
「トラストってめちゃ早いんだな!でも!」
俺は神足を使い距離を取る……すると
「やべ!カースドライトニングか!?」
避けた先に着弾するが、なんとか避ける……いや、服に掠ったか……くそ、こりゃやべーぞ、早くトラストの言ってた気づきを理解しなきゃ……やられるのか。
考えてたらいきなり盗賊が現れた!
「くそ!潜伏か!?」
神足で避ける……が、
「クソ、また魔法か!?」
避けた先にまた撃ち込まれる……敵ながらいい連携だな……
ん?
嘘だろ?
潜伏してたのは……剣士もだったか!?
……ズバッ……
「グ……ガハ……」
背中をきられたか……くそ!いてぇ……
「し……神足!」
距離を取れば――
「くそ!」
魔法が飛んでくる。ちくしょう、こっちが疲弊してダメージを蓄積するだけじゃねーか!
………………
「はあ、はあ、はあ、クソ……石像どもが、どんな体力してんだ……」
そもそも石像って疲れるのか?……くそ!
視界がぼやける……もう何発も魔法をくらってて体がいてぇ……このままじゃ……死んじまうな……
視界が……ぼやけて……
そうしてるとまた石像たちが連携攻撃してくる!
くそ、ステータス高い奴らばかりだな!
この石像どもは!
……ん?石像にステータス?
――転生者だから気づける。
――元の世界と今の世界は「違う」
「……」
――魔法もスキルも当たり前にある世界
――ステータスが上がれば強くなれる
――俺の世界とはあまりに違いすぎる。
そして、管轄外の大人が気付きやすい……現実の理不尽を経験した者が気付きやすい。それは子どもと違って順応する力がないからではないか?この世界の住人は最初からあったから疑いもしない……
……ステータス(数値)ってなんだ?
――――――――――――
天界……
「ビリーバーの信じる対象は人以外……例えば武器にも石ころも対象だ。それがビリーバーの力だ」
「……突然何をいいだしたのですか?創造神様?はやく書類作ってください」
「……俺の代役がうまれるぞ」
「……は?」
―――――――――――――
ステータスの数値よりも信じることがあるだろ!
俺はビリーバーだ。相棒の代を信じる。
自分を信じる。
俺は強くならなきゃ、ルビもゆんゆんも守れない。
俺は強いと信じる……
俺を、信じなきゃ!
忘れてたよ。俺の特典、俺はビリーバー、信じる者だ。
武器を信じる事、そして、俺自身を信じる事
だから……「ステータスは変わらない」んだ!
数字を信用するんじゃない!俺を信用するんだ!仲間を信用するんだ!
「石像の勇者パーティさんよぉ、お前らを倒すと信じるぜ!そんじゃ…反撃開始だ!」
学生の頃は偏差値に追われて、
勝率に追われて、
テストの点数に追われる、
大人はもっとシビアな物です。
でも、芯に何かあるから
自分を信用できるんですよね。